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こども食堂:老人ホームにこどもがいたら

先日こども食堂に行ってきた日のことをお話ししてみようと思います。

こども食堂とは

子供たちや家族が安価な価格で食事を提供する場所です。一部の地域では、経済的に困難な家庭に対して無料または割引価格で提供されることもあります。

また、社会的なつながりや支援システムの構築も重要な要素として取り入れられることがあります。

運営は地域のコミュニティセンターや教会、学校、NPOやボランティア団体が運営する施設などがあります。

(ChatGPTより)

参加ハードルは高かった

私がこども食堂を知ったのは6年前でしょうか。

ワンオペ育児が辛い時期で、子連れで食事ができる場所があるなら行ってみたい
一食でもいいから食事の準備から解放されたい
という藁にも縋りたい気持ちがありました。

しかし「誰でもウェルカム」とあっても貧困支援のイメージが強く、こども食堂をやっても大人しか来ないという報道や、貧困ではないのに行っていいのだろうかというジレンマから立ち寄るは一度もありませんでした。

今回のきっかけ

知り合いが勤務する介護施設でこども食堂を開催していることを知り、ここならと思えたのがきっかけでした。

また、個人的に介護施設でお年寄りがどのように過ごしているのか純粋に興味もありました。

介護施設にこどもがいる風景

こども食堂の趣旨

「当施設のこども食堂は地域交流・子供とお年寄りの交流・介護職の体験・レクリエーションで楽しい時間を過ごすことを目的としています」と担当の方からお話がありました。

子供達は入居されているお年寄りが食堂に来ると、交替でお茶を出し、お料理も運びます。
(私はひやひやしながら見守りをします)

食堂に来れない方には介護職の方と一緒にお部屋に食事を届けるお手伝いもしました。

サ高住という住空間

お部屋に行くまでは気付かなかったのですが、ここは病院のような老人ホームではなく、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)でした。

マンションのように内廊下にそれぞれ玄関があり、インターホンが設置されています。 

老人ホームとサ高住の違いはリンク先をご参照ください。

お年寄り同士の交流がない

私が驚いたのは食堂にいても、皆さん別々に座り、入居者同士の会話がほぼないことです。

同じマンションに住んでいるだけ、と考えれば当然かもしれませんが、みなさんがテレビを眺めながら食べる姿に違和感を感じました。

(支援が必要なため)部屋に食事を持って行った際にある方がこう言いました。

「おばあちゃんは毎日お部屋にひとりでいるからさびしいの。みんなが来てくれて本当にうれしいよ」
と。

「お年寄りとの交流も目的のひとつ」と施設の方はおっしゃっていました。

食堂にいるお年寄りの方々も「ありがとう」とお礼は言ってくださるものの、子供だけでなく、人への関心があまりないように私には見えてしまいました。

「自宅でひとりでいるより、サ高住に入ってもらった方が安心」と親を思って、もしくは本人の希望で入居しているのかもしれません。

ここは快適で、もの凄く高いお金を払っていると思いますが、彼らはもしかすると孤独なのではないだろうかと思いを巡らせてしまいました。

もちろん私が見たのはほんの一面で、別の日はレクリエーションが盛んに行われているのかもしれませんし、ひとりが好きで選択している方もいらっしゃると思います。

夫婦やお友達と入居されるにはプライバシーも保て最高だと思いますが、ひとりで入居するとなると老人ホームが私にはあっているかなと思いました。

思いがけず両親や自分たちの介護施設選びの参考にもなりました。

こどもの尊さ

お年寄りの静けさに反して、とても元気な子供たち。

お茶を出すにしてもお料理を運ぶにしても
「もっと私がやりたい!」
「ほかにお手伝いないの?」
とやる気に満ち溢れている子供達の純粋な心をとても尊く感じました。

感染症リスクを考慮してなのだと思いますが、食事もお年寄りとは一緒に食べず、親子での食事になりました。

そしてそのあとは子供と職員でレクリエーション!
子供達の元気MAXで、私は見ているだけで精一杯でした。

終わってみるとこども食堂というより「介護体験」の方がメインの印象ですが、こどもも私もとても貴重な体験をさせていただきました。

子供のエネルギーや無邪気な心が少しでもお年寄りの心に触れれば嬉しく思います。

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