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【漫画】誰もが「アニメ化は無理」と思たあのアニメの裏話『アニメ監獄学園を創った男たち』

こんにちは、ごみくずです。
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今回ご紹介する作品は、第十回の平本アキラさん関連から、もう一つ。

平本氏の代表作『監獄学園』本作はそのアニメ化の舞台裏のお話

それでは見ていきましょう。

第十一回目は『アニメ監獄学園を創った男たち』から

【個人的な評価】
※5段階評価で普通が3。数字が少ない程低評価。
なお、エログロ評価は低い方が安心安全です。
評価★4
エロ★3
グロ★1

漫画はハナムラさん。
原作に平本アキラさんのお名前がありますが、どの程度関わっているのか知りたいところです。情報だけでなくネームを提供していたら熱いですね。

絶対に通らないとおもっていたのに・・・

『監獄学園』原作週刊ヤングマガジン誌に於いて大人気作品でしたが、アニメ化については困難と思われており、主に2つの乗り越えるべき障壁があったようです。

ひとつは、倫理的に耐えうるか。
青年誌なのも相まって、大分際どいお色気や尻を偏愛する理事長や尿の掛け合いや食い込みやマニアックなペットボトルの使用法等、放送しきれない表現が多く、放送自体が難しいのではないか、という点。

そしてもうひとつは、万が一アニメ化までこぎつけたとしても、表現に配慮しまくった結果、原作の面白さが出せず、物足りない作品となり不評とらないか?

そういう作品でした。

しかし、ある時の企画会議で起こった偶然から、アニメ化作品として制作がスタートしてしまいます。

『アニメ監獄学園を創った男たち』(平本アキラ/ハナムラ/講談社)より引用

人気作品だがアニメ化の障壁が高すぎる作品の為、最初に名前を挙げて笑いを取ろうとしたんでしょうね。社会人ですからアイスブレイクは重要です。

しかしその意図が実は双方にあり、意見は一致。
後戻りはできない状況に。

『アニメ監獄学園を創った男たち』(平本アキラ/ハナムラ/講談社)より引用

講談社側から断るという流れですが、企画も制作も逃げ腰(笑)

『アニメ監獄学園を創った男たち』(平本アキラ/ハナムラ/講談社)より引用

そこで白羽の矢が立ったのが、『ガールズ&パンツァー』等、数々の話題作で振り切った表現に定評がある「クレイジーボーイ」水島努監督。

『アニメ監獄学園を創った男たち』(平本アキラ/ハナムラ/講談社)より引用

私はアニメには疎いので、水島監督の作品は『ガールズ&パンツァー』を2本位観た程度ですが、あんな躍動感ある映像を良く作れるな、と圧倒され、「この監督さんは人間の超えられない壁を超えた人」という所感を得ました。もちろん制作に携わったスタッフさん全員の尽力の結晶だと思いますが…。

この辺りの流れまで、押し寄せる期待感で次の展開がどうなるのか楽しみになってきます。

本作のノリは島本和彦氏の『燃えよペン』を想起

本作を読んでいると、水島監督の登場シーンを始め、漫画家漫画の金字塔『燃えよペン』を思い起こしましたとにかく無駄に熱い。

声優さんも皆さんノリノリで、例えばアンドレ役の興津さん

『アニメ監獄学園を創った男たち』(平本アキラ/ハナムラ/講談社)より引用

あくまで素人の感想です。
登場人物を演じた声優さんたち、細部まで拘って素人にも伝わる程に本当に全員素晴らしかったと思っていますが、あのアンドレを、敢えて甲高い声で演じる事で、優しくて友情に厚く、それでいてMっけがあり、オネエのようにも聞こえるがオネエではない、という絶妙な場所を突いて表現する神業は素人ながらに圧倒されました。

またもう一例、緑川花については、女性が言うに憚るような事もそのキャラに乗せて言い放っており、限界を突破したい人の集まりの様にも感じました。

そして効果音も異様な拘りを見せます。

『アニメ監獄学園を創った男たち』(平本アキラ/ハナムラ/講談社)より引用

もうお腹いたい・・・たすけて・・・
なんでうんこに対してそんなにがんばれるの?

その努力と試行錯誤の結果が、こちらです。

もし私がイーロン・マスク並の富豪なら、迷わず第2期、第3期と金に糸目はつけづ作らせています。
2期以降、制作される事はあるのでしょうか。期待してやみません。

アニメは一人では作れない。関係者皆が主役

アニメ化に至るまでの制作者側の努力が見えてくる作品であり、監督はじめ全員が主役の物語です。その事が知れただけでもありがたい。
キャラクター全員が輝いていました。
ギャグマンガなのに新しい視点をくれた良い作品です。

気楽に笑えて背筋が粟立って、簡単に読めて疲れませんので、是非一度読んでください。
アニメ版も好きな方は、これを読んでバックボーンを知ったうえで、改めてアニメを観てみるのもいいかもしれません。


ちなみに、アニメだけは観たけど本編は観ていない、という方は、原作も合わせて読んで頂けると幸甚です。面白いですよ。

また更新しますので、次もお読みいただけますと幸甚です。
それでは良い一日を。

なお、コメントだけ有料にさせていただきます。

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