見出し画像

『虎に翼』第12回 上も下も、女は閉じ込められている

コード:HXrzbQGZnsa3
虎に翼応援クーポン〘 (1ヶ月無料)
2024/04/08 22:30

2024/04/30 23:30

 クーポン配布します。今回は好きなので気合を入れていきます。よろしくお願いします!

 演劇のための衣装が縫い終わりました。しかし、寅子は花江の言葉が胸にこびりついています。
 外には立派な自動車が待っています。中には涼子のおつきである玉が乗っています。私は勘違いしていましたが、彼女は涼子の侍女なのですね。その玉が、車をノックした相手に驚いています。
 ここで身分制度の補足でも。
 貴人にはお付きのものがつきます。『光る君へ』では、貴族女性のまひろには常に従者である乙丸が付き添っています。そのまひろも、将来的にはさらに上流のお付きになるわけです。これは長く続いていき、昭和になっても華族ご令嬢となればついていたのでしょう。
 寅子にはつかない。涼子にはつく。これが身分差です。

婿を取るために生きる男爵家令嬢

 謎の男は桜川男爵家の執事・岸田でした。執事がお嬢様にくっついているフィクションがいますが、あれは間違いで同性である玉のような侍女がつきます。執事は使用人を束ねる存在です。その執事がどうして来たのかということ。玉が驚いていましたよね。岸田は猪爪家に来て、高い菓子をはるに渡します。そして涼子を迎えに来たと断固たる口調で言います。これは『ダウントン・アビー』のようなドラマにも通じるお嬢様が発見されてしまったバッドエンドです。涼子は憂鬱そうな顔になっています。
 岸田は猪爪家は帝都銀行勤務だから安心だと言います。女子部には様々な階層がいます。下々のものとはつきあったらいけないと丁寧に釘を刺しているのです。猪爪家はアッパーミドルということですね。そのうえで学業に専念していないのかと嫌味を言い、玉の監督不行き届きを責め、監視しているとさらに言います。

ここから先は

3,727字

朝ドラメモ

¥300 / 月 初月無料

朝ドラについてメモ。

よろしければご支援よろしくお願いします。ライターとして、あなたの力が必要です!