正宗と掲げるだけに、金庸原作に近いMMO『ソード＆ブレイド』。ということは、あの人気声優が声をあてているあのイケメンも去勢するぞ！
　それはさておき、原作からイケメンになった人とそうでもない人のことを覚書程度に。

頭巾を被らなくなった

　明代舞台ゆえに、『笑傲江湖』の男性はだいたい頭巾着用でした。これが被らなくなったのは2000年代頃からかな。李亜鵬版でも被っていませんでした。
　今の流行は、一部を髷にして垂らす。華流ドラマでもよくあるスタイルのようです。

田伯光のイケメン化

こいつはなんだかんだで色魔ではある。ちゃらけてナンパだけど、イケメンという着地点を見出すのが近年の傾向。スケべなおっさんではなくなったのだ。それでも去勢されます。イケメンだろうとそこに容赦はない。

劉正風と曲洋がイケメンに！

　これ、『魔道祖師』＆『陳情令』を意識していませんか？　二人とも孫がいるのに。曲洋は白髪だけど、劉正風は黒髪ツヤツヤ、瞳もつぶらなイケメンになりました。トップ画像が劉正風です。

左冷禅のBL（左×岳等）は需要がないようだ……

　岳不群はまあ、君子だし、美男でもよいかと。ただし左冷禅は陰険なおっさん顔。誰も岳×左なんて妄想しないのよ。それは仕方ないよ。桃谷六仙も美形にする必要はないので、かわいいおじさんになっています。イケメンではありません。

崋山剣派が山賊状態

　崋山剣宗のつっかかってくる“不”世代は、序盤から登場するだけあって全員雑魚扱い。山賊と同じグラフィックの成不憂が悲しい。
　一番悲しいのは、泰山派でしょう。五岳剣派なのに空気のようだ。総帥すらNランクって悲しすぎませんか。原作もそうだったから仕方ないけど。

女侠も素敵です

　藍鳳凰はセクシーさは増しているけれど、苗族の意匠をちゃんと使っています。曲非烟はマスコット扱いで日本版アイコンにまでなっていて、声優も豪華です。ロリキャラ扱いではなく、元気な女の子扱いで安心。原作準拠なので序盤に惨殺されるけど……。
　アバターのデザインも含めて、セクシーだし現代人も納得できるようにアレンジしているけれど、ともかくやたらと露出を高くする方向には向かっていなくて健全です。

　全般的にアジアらしいかわいらしさは出しているものの、やりすぎた露出がなく丁寧な作りで、安心できます。近年のドラマ版より原作に近いところも好印象。
　これからはアプリで武侠だなんて、いい時代になったと思うばかり。イケメンが多いからいいってわけじゃないんですよね。華流ドラマファンのツボを刺激しつつもあざとすぎない。実にいいアプリです。やはり、少林寺を襲撃したり、投石機で石を投げたりしたい。そういう欲求はあるわけですよね。それをスマホアプリが叶えてくれる。いい時代です。