見出し画像

『ブギウギ』第123回 鮫島ともお別れや

 うーん、なんで鮫島を記者会見でいなすみたいな話が最終週水曜に必要なんやろなぁ。

ほんまに意味わからん鮫島の存在

 あんな口をひん曲げて「いかにも悪どい奴です」みたいにする意味がわからん。
 昭和の時代劇は額に「悪代官」と書かれたような悪役が出てきて、その単純さが嫌われたとかなんとか言いますけど。そういう時代劇を嘲笑っていた世代が、そういうノリのものを作ってるちゃうかという印象があります。

 ただ、しつこくしつこくしつこく鮫島を出す意図はわからなくもない。アンチやろなぁ。なんか自分らのアンチが気に入らん製作者はこういうことすんねん。『どうする家康』でも「悪口いうやつが悪いんだもん」だの「素晴らしい私にけちつけるやつは地獄に堕ちろ!」みたいな読みができるセリフを最終回でまで繰り返していましたよね。『わろてんか』や日清食品推奨ドラマにも「けちつけるやつむかつくんだもん!」みたいなノリがあった。

 私は『ちむどんどん』が好きなんです。作品というより作り手の潔さがね。なんでかというと、あのドラマはその手の下卑た精神性がなかったじゃないですか。それに自分たちの作ったものを前向きに捉えているからこそ、スタッフが共通している『大奥』にはキャストを続投させた。もしも心が折れていたらそうならんと思いますよ。そういう高潔さ、自分たちのしたことへの自信が好きです。誰かの声よりまず自分自身の誠意ややる気に向き合う、そういうところが好きです。

最後まで演技が…

ここから先は

413字

朝ドラメモ

¥300 / 月 初月無料

朝ドラについてメモ。

よろしければご支援よろしくお願いします。ライターとして、あなたの力が必要です!