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『らんまん』第45回 初恋

 万太郎は恋に悩んでいます。寿恵子が高藤と親しくしていたことが受けつけられない。

長屋の面々、恋の話を聞く

 りんがヒルムシロで現実逃避する万太郎に、ズケズケと具合が悪いのかと聞いてきます。これが昔のよい人情ですかね。そのよいか悪いか、諸論はあるけれども。グイグイご近所さんが心配して見守る光景はあったわけでしてね。
 万太郎は悩んでいる。これまでは研究さえしていればよかった。けれども、今は、植物と向き合っても寿恵子のことが頭から消えない。
 花のような人のこと。男に抱えられて……イチャコラ! あのお姫様抱っこは確かにまるで花が摘まれるようだった。刺激が強い。イチャコラは明治時代の若者言葉由来だとか云々。そんな語彙をどこで身につけたのやら。

 植物学はわからんけど、恋の話はわかる。そんな江戸の女たちが集まってきます。しかし万太郎は恋のようで、そうじゃないという。綺麗なもんじゃない。
 恋なら植物相手にしている。草花相手なら咲いているだけで、そこにあるだけでうれしい。けれども、これはそうじゃない。黒い感情が湧いてくる。うまく言語化できないけど、独占欲やその他の黒いものがモヤモヤと。
 ゆうはここで、どんなに柱に縛り付けられても、心はいうことを聞かないとしみじみと言います。そして能登からやってきたゆうの過去が。

能登からきた女

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