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実写映画版『ゴールデンカムイ』のことをまた書く

 こちらに感想が掲載されました。

実写版映画『ゴールデンカムイ』は原作ファンが見る価値ありか?
https://bushoojapan.com/hiscontents/2024/01/30/179352

 まだまだ語りたりないことでも書きますね。しつこい。

ウポポイでも、雪まつりでも

 『ゴールデンカムイ』タイアップがあります。それの是非はさておきまして、それに対して『ゴールデンカムイ』を史実と信じる人が出るいう危惧がありました。器具というより煽りですが。
 どこがどう史実なのか?
 あえて信じにくいように、リアリティラインがすごく落ちている箇所があるんですよね。映画版では次作以降出てくる家永カノは荒唐無稽そのものです。あれが史実のわけないでしょう。
 それ以外にも、これはおかしい箇所を。

ここが変だよゴカム!

・映画で見るとはっきりわかるけど、冬の北海道の川に落ちたら死ぬ
・同じく、杉元がヒグマに勝つのも相当無理がある
・眞栄田郷敦さんの仕上がりが高すぎて、あの尾形が杉元に負けるのはおかしい。映画館で見ればわかるはず!
・土方の愛蔵刀である和泉守兼定は、幕末期会津藩士標準装備であり、美術品としての価値はない。今でもそれなりの安価で買えるし、美術展でも結構出ている。司馬遼太郎はわざわざ同じ兼定でも価値の高い「ノサダ」に上方修正したほど。本物は実家に持ち替えられている。銀行で守られているのは、盛り上げるための設定だろう
・訛りがでていない。鯉登はあるので、意図的に北海道訛りを消していると思える。これは地域差があって面倒なので。ウイルクの仲間のアイヌには鈍っている人もいるけれど
・だいたいそもそもさあ、刺青人皮って、謎解きの必要がなかったよね。アニメで削られたエピソードが相当多い時点で、あんまり解読の必要はないと思えた。鶴見ほどの頭脳なら、そのことを解けた気がしないでもなく……

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316字
『ゴールデンカムイ』アニメ、本誌、単行本感想をまとめました。無料分が長いので投げ銭感覚でどうぞ。武将ジャパンに掲載していました。歴史ネタでより楽しめることをめざします。

『ゴールデンカムイ』アニメ、本誌、単行本感想をまとめました。無料分が長いので投げ銭感覚でどうぞ。武将ジャパンに掲載していました。歴史ネタで…

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