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『ブギウギ』第119回 まさに児戯

 もう来週で終わりなんですけどね。

愛子が学校休もうがどうでもええ

 愛子が食卓で「かけっこで負けたくないから学校休む」と言い出す。
 これが今回の問題提起で、この愛子のわがままとスズ子がライバルとの対決を受けて立つことを重ねて描きたいようなのですが、児戯でしかないんですよね。
 まず、愛子があの年齢を差し引いても愚かです。子どもに愚かは言い過ぎかもしれませんが、知恵が回る子なら、仮病でも腹痛でも使ってかけっこしなければいいだけです。
 それに、かけっこの勝敗にこだわる意味がわからない。運動が得意でしょっちゅう駆け回っている負けず嫌いの子ならわかる。それでも気が強ければ何がなんでも挑むと気合を入れるでしょうね。古いけど『カーネーション』の姉妹なんか子どものころから強気でしたよ。

 でも愛子ってただのお人形で。個性がなくて。なんでそこでかけっこを嫌がるのかわからない。ただ、スズ子と対比させたいだけのご都合主義に思える。こんな子どものわがままを、大の大人が真剣になって聞いているのも不自然っちゃあそう。これって要するに愛子が「お姫様」というだけでしょう。小田島の息子だけはなんか小うるさいけど、この理屈のこねくり回し方は鬱陶しいだけ。逆張り冷笑大好きおじさんの幼少期でも反映させているのかな(しかも無意識で)。

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