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『ねほりんぱほりん』「こたつ記事」ライター特集が洒落になっていなかったけれど

 2021年1月13日に放送された『ねほりんぱほりん』は「こたつ記事」ライター特集! これは見なければならないと思い、そうしました。

 まずは個人的な三流売文稼業として言い切りますが、「こたつ記事」ライターは不倶戴天の敵と言いますか。いや、お前もそうだろ、こたつに入って書いているだろ!……というツッコミが入るので返しておきますが、私は自分の足を使って参考文献あさりを非効率的なまでにするので、そこは勘弁していただけますか。

ライターとは所詮虚業かもしれない

 ドラマ感想系の記事を読んでいると、ハッキリ言って虚しい。『麒麟がくる』は、日本史のみならず、東洋医学、五行説、漢籍あたりをバンバン劇中で使いますので。新たに調べ、書き下し、引用して書くわけじゃないですか。
 毎週日曜は、頭が割れそうなくらい唸って書いている。けれども……ハッキリ言って、そんな苦労に見合う評価があるかというと、さっぱりわかりません。一体どこの誰が読んでるんでしょう? いや、そこはもういい。こういうことを書くと三流クソレビュアーと言われるんでしょうけど、PVより自分自身がちゃんと納得できるものにはしたいんですってば。

 とはいえ、正直虚しい。金銭的な話は横に置きますけど、満足感はあるのか? 毎回毎回、大軍相手に叫んでいる、長坂の張飛みたいな気分ですよ。あそこまでかっこよくないけどさ。
 大手媒体掲載で。
 かつ、ライターが有名で広告代理店勤務経験なんかある方。
 あたりにはハッキリ言いますと、勝ち目ないでしょう。
 テレビの感想ニュースについては仕事柄見ていて学べたことがある。あれは結局、徹頭徹尾ワインのボトルシステムなのだと。【ハロー効果】の世界です。
 ライターのプロフィールに、著書がずらずらと並び、広告代理店勤務歴だのなんだのあって、名門大出ていて。テレビ局からも寵愛されているアピールがあって。それで猫が好きとかよくわからんこともあったりして。まあ、そんな同業者同士で華麗なる対談なんかしていたりして。
 そういうスタート地点からして恵まれているドラマ感想の書き手に、こっちがどうやって勝てというのか? もう無理ですよ、んなもん、はなっから。Twitterのリプライなんか見ていると「流石***さんは鋭いですね」とかあたたかいリプつきますから。
 それが当然のことだとは思う。人間社会はそうやってできている。そう考えていると、自分は「こたつ記事」ライターに割り切ってなれない、かといって一流になれるわけもない。ダメなヤツだと思うばかりではあります。
 今だから言いますけど、自分はしょうもない性格のせいで仕事減らしてます。
 テンプレ通りに書く記事はどうしてもできなくて、挫折したこともありますし。褒めること前提の映画評を依頼されて、それはできないと突っぱねたこともありますし。
 ただ……『ねほりんぱほりん』のおかげで、それで正解かもしれないとは思いました。
 ひねくれものでも、だいたい、どういう記事がPVを稼げるのか。そのへんは理解できてきたことではある。

大河他歴史ドラマ記事でウケ狙いするならば

◆ネットでは……系
 ドラマの伏線予測とか。反応とか。ハッシュタグを漁って調べて、コピペして、それで体裁を整えればできると思います。『麒麟がくる』ならば、松永久秀の爆死期待論とか。帰蝶Pとか。

◆ハッシュタグトレンド系
 ハッシュタグがトレンドに入ったらすかさず使うことです。ただ、ハッシュタグをトレンドに入れるのならば、アルゴリズムの仕組みを踏まえていればそこまで難しい話じゃないのです。
 ハッシュタグトレンドは、アルゴリズムのことを頭の片隅に入れておくと騙されにくくなる……のですが、むしろ騙しに行くのならばそこは無視だ、無視!

◆ファンダムに目くばせ系
 ジャニーズとか、特にファンダムが大きいところを狙う。この役者を褒めたらファンダムがわーっと盛り上がるぞ! そういう感触はありますよね。だから、そこを狙って「あの役者に期待!」と書けばいいんじゃないですかね。
 『麒麟がくる』ならば、川口春奈さんが代表格。

◆アンチに目くばせ系
 ネット漁って、過激なアンチコメントを抽出して、膨らませてゆく。それだけでどうにでもなります。『麒麟がくる』の場合、序盤は2019年よりどうせつまらない系。それ以降は「駒が邪魔!」が鉄板です。

◆歴史うんちく硬派系
「大河ドラマはけしからん! 受け狙いばかりして、くだらん創作をする! 私のような日本史マニアには通じんぞ!」
 こういうピンポイント狙いですね。スパイスのように女性叩きを入れることがコツだと思います。女に媚びるから女性主人公にする、イケメンを起用する……こういうスパイスを入れると、ミソジニーと日頃の鬱憤を抱えている特定の層には受けます。
 過去大河へのノスタルジーを入れて,司馬遼太郎をとりあえず褒めておけばなおのことよし。

◆歴史うんちく軟派系
 松永久秀の“ギリワン”、“ボンバーマン”。織田信長の“ノッブ”呼ばわり。そういう大手掲示板系のノリを使おう!

◆業界人評価高いぞ系
 斬新なドラマだから、業界人にはきっと受ける……とかなんとか。

大河他歴史ドラマ記事でおそらく需要がない話

◆日本史以外の歴史要素
 『麒麟がくる』なんて、“麒麟”という時点で儒教バリバリだなぁ……と思いますが。なんか中国と韓国と、日本は全然違うという、“脱亜入欧”が令和でも現役ですからね。
 これは中国史を踏まえていると言ったところで、受けません。歴史が好きというより、日本史ピンポイントが好きなのかな? そんな動向はどうしたってあるからさ。
 ちなみに『平清盛』の中国史関連考証ミスを指摘したところ、盛大に怒られた苦い記憶があるので、私はいろいろ悟りましたね……。

◆近現代史要素
 同上で済ませてもいいと思うのです。明治以降と現代の価値観はうっすらと同じだという前提で作られたフィクションが、あまりに長時間流行しすぎた弊害でしょう。将来、国際的に大禍根をもたらしそうですが。

歴史記事でウケ狙いするならば

◆日本スゴイ系
 日本人はともかく手先が器用! 衛生観念がすごい! 食文化が世界一ィィィィィィ!
 私は無駄に猜疑心が強いので、こういうノリにはついていけないんですよ。手先器用っていうけど、故宮にとんでもない細かい細工ものあったりするし。衛生観念がすごいっていうけど、立小便があんなに多かったし。食文化っていうけど、隣の中国は……とかなんとか考えてしまう。ゆえに、書けません。

◆あの外国人は親日! 日本大好き!
 上の変種ですかね。いや、そうはいっても。宣教師は布教目的だし、幕末以降の外交官は母国の権益目的でしょう。そこに親日も何もないと思いますが。彼らは観光客じゃないんですよ。

◆あの外国人が日本を絶賛!
 冷静に考えると、そうもあっさり言い切れないものが多いんですよ。幕末外交官の手記は、明治政府が発禁にしていたわけですし。

◆あの国は邪悪だ!
 私も確かにイギリスの植民地主義、インド統治。コロンブスのやらかしたこと。そういうことを取り上げてはいますが。別に特定の国を悪虐非道だと誹謗中傷したいわけではありません。
 ましてや、「あの国は我が国を非難するけどブーメラン!」みたいな論法はご勘弁いただきたい。

◆人気武将を褒めろ!
 これもあんまり素直に褒められないんですよ。
 伊達政宗の人気にある背景とか。やらかしとか。寺焼いたとか。手紙が恥ずかしいとか。そっち方面も魅力があるので。素直に褒めたくないです。そういうのは他の誰かがやることでは。

 PVを稼ぐのであれば、もうハッキリ言ってライター名なんてどうでもいいと思うのです。
 検索で引っ掛かればいい。どのライターかなんて、見られていないと思った方がいい。せいぜいが媒体名まででしょう。
 私なりに心がけていることはある。Wikipedia、特に日本版は参考文献にあげない。これは単に論文書いた過去の癖のいせいであって、美意識でもなんでもないでしょう。でもそういうことは、読む側は関係ないでしょうから。
 ただの自己満足といえばその通り。中身よりも、RTしたり話題にして,受けるかどうか。そこなんですよね。

 真実であるとか。ものすごい見方であるとか。そういうことよりも、甘い嘘が受ける。それが残念ながらライターのぶつかる現実です。Web媒体ならばなおのこと。読者を気持ちよくさせることが大事なのですが……。

“虚名”の世界

 ハッキリ言いますけど、Webライターはお勧めできない職業です。
 研究者系のSNSアカウントからは「バカが適当に書いている」としょっちゅう突っ込まれるし。これは現に私がバカだから仕方ない。もう殴られるために存在してんのかな……とは思うこともある。
 記事が読まれて好意を持たれたとしても、それは私が書いたからでもない。ドラマなり、漫画なり、歴史上の推しが好きなのであって、ライターはただの虚名でしかないのです。
 自分の文章を読みたい人なんていない。中身は関係ない。PVのみが正義! そう割り切るしかない。所詮は“虚名”の世界なのです。
 中身を褒められずに、PV稼げるか。検索で上に来るか。ファンダムにニッコリ笑えるか。罵詈雑言をぶつけられてもスルーできるか。そこばかりを求められていたら、心、確実に折れますよ。それでも私は自由にやらせてもらえたラッキーな部類に入りますけど。

 なんなんですかね。今更ですが、こたつ記事の無茶苦茶さをあの朝ドラがらみで思い出してますけど。
「あのマァくんの彼女は10歳年上! そんなカップルは現実にいるわけない、脚本家ババアの妄想だ!」
 ってやつ。現実にそんなカップル存在するでしょうに。ただ、あのドラマの脚本家は叩いてこそネットドラマ通の“正義”。どんな雑な理論でも彼女を叩けばPV稼げるんだからやっちまえ! そういうノリでしょうね。SNSでハッシュタグ使ってアンチ意見をせっせと書いている誰かのコメントを、面白がって拾って広げたんでしょうね。
 いまだにそのノリを引きずっていて、名のあるライターでも、
「あ! あの脚本家はまず叩かなくちゃ!」
「朝ドラの話するなら、『半分,青い。』を叩くところから話始めるべきだよね」
 という“ルール”を遵守している方がおりますが。それってどうなんでしょう?
 あくまで私の観察範囲としますが。あの脚本家バッシングを熱心にRTしているSNSユーザは、流されやすく、悪質なデマも頻繁に拡散しています。同調性が高いのでしょう。

 別にあの脚本家さんとか、あのドラマを叩いたら駄目ということではないのですよ。真偽不明、SNSのアンチハッシュタグ由来、理屈もよくわからない。そういう曖昧な“流言飛語”の類を、真理や自分自身の見解のようにふりかざすことの是非を問うています。

 いったいライターとは何か。私だってわからない。
 ライターになったのだって、才能や知識や、ましてや善良な性格や人脈のせいじゃない。最近知りましたが、文章を読んだり書いたりしないと落ち着かない、そういう脳構造の人間もいるそうです。多分私はこれじゃないかと思う。話すのは大嫌いだし苦手だけれども、文章の読み書きだけはする。何の適性もゼロを通り越してマイナスで、ただただ文章だけはなんとかできるからこうなっただけ。キラキラしたライターと比較できるわけもないのです。
 まれに評価してくれる人もいるし、現に仕事ももらえたことはあるけれども、そういう幸運は基本的にない。続かない。ゆえに私は、永遠の三流です。

 そもそも私はいろんな人から言われますが、ライターの適性がないのです。
 できるライターは幇間芸……と言ったらきついけれども。クライアントの要求で、ささっと読めて、短くて、ニーズのある記事を書けること。あと人様の神経を逆撫でしないこと。
 ついてに書いておきますが、このnoteはコメント欄を封鎖しました。大河レビューを書いていたとしれるや否や、性格が腐りきっているというありがたいご助言をいただいたから。ずっと同じ人物が、わざわざアカウントを作って誹謗中傷をしている気配もあったので、申し訳ありませんが封鎖しました。そういうコメントは精神衛生に悪影響を及ぼします。コメント欄で馴れ合ってアクセス稼ぎができるほど私は器用ではありません。ゆえに三流なんですよ、知ってますって。
 Twitterも一週間に数回程度しかリプライ返信できません。すみません。

ルールは変わる

 私もハッキリ言って、収入からすれば大赤字と言いますか。お先真っ暗な状況です。コロナのご時世ですから、それは皆そういうものでしょう。
 じゃあ何か対策をしているかというと、これが実は悩ましい話でして。
 ライターの市場はそろそろルールが刷新されるでしょう。今のライターの心得本を読むと、既存のルール準拠であり、一年後には使えなくなっている可能性すら感じるのです。
 これは2018年くらいからひしひしと、私も感じてはいることなのですが。

 インターネット黎明期は、誰もが自由に発信し,知識を得られる理想郷の到来が喧伝されました。けれども、それから時は流れてどうなったか? むしろ知能や理性が低下しているのではないかと思うことが多い。
 それなりに立派な肩書きのある“先生”が、陰謀論を堂々と主張しているとか。テレビでも見かけるほどの研究者が、どうしようもないグレタさん叩き、フェミ叩きツイートをせっせと延々とRTしていたりとか。
 人間の知能の見分け方は、そもそもが難しい話ではある。インターネットはさらにややこしくしています。

◆エコーチェンバーの弊害
 人は群れる。
 単独では強くなくとも、群れることで強くなったと勘違いする。そういう弊害が【エコーチェンバー】で、その影響はもう洒落になっていないものがあります。

◆インフォデミック
 人間とは、事実を突きつければおとなしくなるはずだ……ということは、思い込みであったとドラマライターをしていて痛感します。厄介なことに、失敗すればするほど、ファンダムの熱気は燃え盛り、「何するものぞ!」とボルテージが上がって危険度があがります。
 もう名前も出すことも憂鬱な『いだてん』が典型例としては手っ取り早い。あのドラマは視聴率が低迷しましたが、それと反比例してファンはボルテージアップしますよね? あれは作品の出来云々以前の心理的作用だと思えるのです。
「愚民どもにはわからぬ真理を我はこのドラマに見出した!」
 そういうノリが堪え難かった……選民思想につっこんでしまうと。面と向かって言われましたからね。ああいうドラマを理解できてこそセンスがある、みたいな話を……。ものすごい選民思想をバリバリに感じましたし、冷静になって己の姿を鏡に写してみないと、滑稽極まりないことは頭の隅にでも入れましょう。
 あのドラマのファンには興味深い特徴があった。あのドラマのファンには散々殴られたのですが、人格批判、ファンのプライドを傷つけたというものが多い。
 もうドラマの描写問題ではなく「我が尊厳を傷つけた愚民め!」というノリに突っ込んでいておそろしかった。

 なんでこんなことを書いているのか? やけぼっくいに火をつけているとは思いますけどね。
 思い出すんですよ。Qアノンの陰謀論を信じ、それができないまっとうな人を「愚民どもが……」と決めつける界隈のノリを。
「最低だけど最高じゃんねー!」
 こういうチャントがあの界隈で流行っていましたが。最低の結果を出したら、その分析や敗因を追求することが本来の道です。それを誤魔化して「最低だけど最高じゃんねー!」と煽るのは、ハッキリ言いますと現実逃避であり、洗脳であり、先鋭化であり、ただの危険な行動です。
 ドラマの感想ならば無害ですが、それ以外の場に持ち込むと深刻な弊害を及ぼしますよ。その危険性を踏まえていますか? そういう動きを煽った方は、その自覚がありますか? 失敗を理詰めではなく、感情のボルテージでごまかそうとすると、破滅が待っていますよ? いくら盛り上がったと主張しようと、視聴率があれだけ一桁続いたからには、何か重大な欠陥があるのです。

 そう、視聴率ね。あのドラマがそれなりの視聴率ならば、こんな危険はなかったのでしょう。失敗は歴史修正と陰謀論を生み出します。そちらへ向かった方が精神は安定するのかもしれませんが、辛い現実と向き合うことも大事なのです。
 せいぜいドラマのファンダムで見出せたから、私は運が良い方なのでしょうね。
 そうそう、ドラマ感想記事特有の文体ってありますよね。

「〜だと思ってしまうのは、私だけだろうか。」
「この先の運命はどうなるのだろうか。」
「こたつ記事とは何か。そう力強く問いかけてくる」

  ふわ〜っとしているというか、書き手のセンスの高さをアピールして、読み手にも「ああ、私はこんな感受性豊かな文章を読んでいるんだ!」と思わせる仕組みがあると言いますか。もう言い切ります。私はそういう文体できません。書けません。無理。ゆえに三流。
 ただ、こういう曖昧模糊な文体って、言い切っていないという“逃げ”に使えるからだと明かされちゃいましたねえ。

 こうしたインフォデミック、インターネット依存の弊害が頂点に達し、アメリカ大統領すらSNSから締め出される時代となると、ルールは変わります。
 今のライター指南は、SNSで愛想良く振る舞い、PVを稼げる記事を租税濫造するべしとある。けれどもSNSの弊害がこうも高まったからには、それも変わってゆく。
 『ねほろんぱぽりん』が取り上げるくらい、租税濫造ネット記事は問題化している。コロナ禍でネット広告やアクセスにも変動がある。
 コロナ禍で、ネットライターを目指す人も増えるはず。
 となれば、従来の戦術は通じなくなる。そもそもこうなる前から、従来の戦術は破綻があった。『ねほろんぱぽりん』を見て思いましたよ。私は間違っていなかった、って。
 自分を曲げて、面白くもないものを褒めて。虚名につかって生きていたら、私は精神をもっと盛大に破壊して、どうなっていたことかわからない。神経はすり減る。自分を殺し続けていたら、取り返しがつかないことになる。

 罵倒はもうしょうがないと思うしかない。
 散々言われました。あのドラマを褒めろ。私のドラマの好みと合わせろ。私の好きな人物を褒めろ。ミスをするお前はバカ。こんなことで歴史ライターを名乗っていて恥ずかしくないのか。クソ。バカ。くたばれ。
 そういう罵詈雑言だって,自分を曲げるよりはまだマシだと思える。何もかもに目を瞑って「最高じゃんねー!」なんて私は言いたくないのです。幇間芸が賢いやり方という見方もありますが、私には向いてません。幇間が欲しいのならば、他をあたってください。

 ごちゃごちゃ書くのはもうやめて、ほんとうのことを書きます。2018年の朝ドラ、2019年の大河以来、私は精神が不安定になってある意味壊れました。散々罵倒されても流石に疲れ……はしないけど、疑い深くなった。誰に会っても猜疑心が先立つ。何かの話が来ても不安になる。褒められたところで「罠か?」と思ってしまう。
 もう、戦国武将みたいなもんですよね。このお茶に毒が入っているかもしれぬぞ! そういう気持ちです。もうリプライあるだけで刀を抜くしかない気分です。noteなんかオープンにしたら絶対罵倒されるとわかっていたので、対応しましたよね。ある程度、人間の行動セオリーは予測できますから。おかげで回避できたことはたくさんあるけれども、楽しくはない。戦国武将ライフ、全然楽しくない! つまり、自分に正直に生きたら生きたで、精神はある程度破壊されるんだな。
 だからこそ、賢い人は迎合を選ぶ。ハッシュタグ漁りをして、無難な道を選ぶのでしょう。我が身をもってそのあたりは痛感しました。
 これはもう笑い話だから書きますけど。『麒麟がくる』の出演者が麻薬で逮捕されたのだって、私のせいにされましたからね! もうわけがわからない! 人は、理論はどうあれ、殴りたい奴を殴るんだ。理由は後付け。先に殴る。

 ただ、こんなことはもう続かないでしょう。

   インターネット空間なり、SNSは、あまりに無軌道になりすぎた。功罪のうち後者が勝れば、規制は当然の流れ。TwitterやYoutubeのサービスそのものが10年後に消えていても、驚くべきことではない。その先を見据えて動くしかないのです。

 問題は。
 既存のルールが変わるのならば,その先はどうなのかってことですけど。
 わかりませんよ、そんなもの。
 とりあえず、来年の今頃も生きているならば勝利。その程度の勝利条件でも設定して、一歩一歩、歩いて行くしかありませんてば。

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