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「BILLY ELLIOT」2020(4)

場面の変更点とキャストについて

「アンケート回答文」にはロンドン版を忠実に再現したと書きましたが、一部変更点があります。テープを巻き戻す場面です。この場面はバレエのポジションしか見てもらえず、その落胆と怒りが「Electricity」で爆発するという設定に変えられています。これは時間短縮とセットの簡便化を考えると妥当な変更だと思います。

トマスの父親はお高くとまった母親に変更されています。方言の扱いが難しかったせいかもしれません。日本訳は博多弁風になっています。福岡に炭坑が多かったからでしょう。標準語で良かったと僕は思います。役者さんに余分な負担をかけてしまうからです。

もう1つは、ヘルメットライトの場面です。ここでは炭坑夫が被ったヘルメットライトが乱舞するかのように客席を照らします。この前にビリー1人だけにヘルメットライトを被らせ客席に照射させます。これはすでに書きました。ロンドン版ではビリーがヘルメットを被ることはありません。誰のアイデアなのでしょうか?粋な計らいです。

12日のキャストですが、橋本さとしパパはいいと思います。
柚希先生は声の調子があまり良くありませんでした。東京公演と大阪公演の間に2週間程あったので回復していればいいのですが。

ラッキーなことに4回の観劇で4人のマイケルを観ることができます。この日は、日暮マイケルです。どんなマイケルを見せてくれるでしょうか。
はっちゃけて欲しいなぁ✨楽しみです。

それでは、会場でお会いしましょう。

(上記のメール文は福岡在住の姪っ子に宛てたものです。「BILLY ELLIOT」東京公演のことをメールしたら、大阪公演をチェックすると返信してきたので、11月12日に観劇する旨を伝えました。そしたら翌日、チケットを取ったとメールしてきたので、前にメールした内容と異なる部分があることを知らせるためにメールしました。)
心配していたキャストの柚希礼音先生は完全復活で、宝塚スターの貫禄を存分に示してくれました。冷たくてぞんざいな態度を強調する演技とビリーを送り出す母の愛を見事に演じ分け、ウィルキンソン先生の存在感を高めてくれました。美脚の側転は見事と言う外ありません。

日暮マイケルも好演でした。歌も上手いし、タップもビリーと息があって力強かった。印象に残るマイケルでした。

(See you)