綺麗な思想に憧れる

浮かんでいる
湖にうかんでいる。

空を飛ぶことのできる
鳥がやってくる。

じょうずに
着水するのを眺め

自分とは
違うのだと知る

その鳥たちは
水の上を
すいすいと進む

なめらかな
進み方に

自分の
たどたどしさを知る

けれど
けっして想わない

その鳥たちが
どんなに美しく
進もうとも

綺麗に
空から水に
着水したり
また力強く
空へ羽ばたいていく
様子をみても

自分という人を
諦めたくはないのだ

水鳥たちが
もういなくなったとしても

自分も
いつか
きっと
想い描くように
表そうと
鳥たちに
そっと
想った。

素敵な夢を見たように今を生きて行きたい。