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FIREします!周りの反応は?

FIREを検討される人の中には周りの反応を気にする方が多いようです。私はあまり気にせず実行してしまったのですが、参考までにどんな反応だったか書いてみたいと思います。

家族の反応

妻には何年も前から、いつか会社を辞める、と言っていましたが、実際にやめた、と話したら驚いていました。数ヶ月して、生活の質が変わらないことに気づくと落ち着いてきました。
節約しなくても済む資金計画をしていたことと、もともと新型コロナ禍による在宅勤務をしていたので、私が家にいることも変わっていません。
変わったことは、家計に流れ込むお金が給与振り込み口座から私の資産口座になったことだけです。
当時、大学院生の長男が就職活動中でしたが、会社を辞めたというと、あっつそーで終わってしまいました。若い人たちにとってみれば会社に所属していることに大きな価値を見出していないのかもしれません。

事前に家族の100%の合意を得るのは不可能

直前に妻に話さなかったのは、反対されるとわかっていたからです。ただ、実行に移してしまえばそのうち受け入れてくれるだろうと思いました。
というのは、先ほども書きましたが、「生活が変わらない」からです。ウチの夫はxxx に勤めている、という見栄をはれない(はれればですが)ことや、住宅ローンが通らない等の変化はありますが、そちらより自分自身の自由な時間のほうが大切だと判断しました。夫として妻子にちゃんとした生活をさせるのが私に課せられた義務であり、それができるのであれば問題ないと考えていました。過去の重要な決断(例えば転職など)は全て事後報告でした。
受け入れられている、と書きましたが、夫婦喧嘩をすると

どうせ、FIREしてヒマなんだからそれくらいやってよ!

などと言われています。死ぬまで言われ続けるかもしれません(笑)。

親の反応

まず、連絡が来たのが遠方に住んでいる義父でした。

「会社やめたのか? 10億円貯めたのか?」

と聞かれました。なぜ10億なのか分かりませんが、生活は死ぬまで問題ないと話すと、途端に興味を失ったのか、安心したのか話題は以前に送った松葉蟹の味の話になりました。義父としては自分の娘や孫が路頭に迷わないかだけが気がかりだったのだと思います。帰省するたびに資産運用の話などをしていたので、私の手腕に安心感があったのかもしれません(亡くなってしまった今となっては確認のしようがありませんが・・・)。

怒りまくった母

一番怒ったのが私の母でした。ガンだったので毎月一度検査のために車で病院に送迎していたのですが、その時、運転しながら話しました。
私の母は、トラディショナルな考え方の持ち主で、一所懸命勉強していい学校に入り、一流企業に入社し、定年まで働くべし、と常々語っていたので、想定の範囲内でした。
辞めたことを話すと、

小人閑居して不全をなす

という言葉を知っているか?と聞かれました。突然難しいことわざを言われたのでピンと来ませんでしたが、納得していないのはわかりました。
私は、
「お母さん、僕は人の何倍も働いて何倍も税金を納めて国や地域に貢献をしてきた。
だから人より早く仕事を辞めることにしたんだよ。
そういう息子を持ったことを誇りに思って欲しいな。」
と言いました。
母はプイと横を向いてしまいましたが、私は言ってやったぜ!と心の中でガッツポーズを決めました。
それから半年後、母の入院先の先生から電話があり、一度話がしたいと言われました。ミーティングした後、母の病室に行き、先生に電話番号を教えていなかったのにどうやって知ったんだろう?と話すと
母は
「先生が家族と話したいと言うから、ウチに一匹、税金を払うのがイヤになってプータローしているのがいますと言って、電話を教えてあげたんだよ」
とカラカラと笑いながら話しました。車の中で息子に言いくるめられたので、悔しくていつか仕返ししてやろうとチャンスをうかがっていたに違いありません。負けず嫌いな母らしいエピソードです。母は昨年末、亡くなってしまいましたが、今はいい思い出になっています。

同僚の反応

同僚へはFIREすることは話しませんでした。早期退職があまり一般的ではなく説明が面倒くさいのと、要らぬ詮索をされるのがイヤだったからです。

先は決まっていないが、新しいチャレンジのために充電すると話しました。
転職、中途採用が珍しくない業界だったので、自然な退職理由でした。
そうは言っても仲のいい同僚は、「実はリタイアでしょ?」と私の意図をむ抜いていました。
退職してしばらくして、FIRE経験をYouTubeにアップロードしてバズるとそれを見た同僚から連絡が入るようになり、転職や退職の相談を受けるようになりました。
FIREにあたって同僚に言わないほうがいいと思います。早期退職と聞くと「なぜ働かずに生活できるんだろう?」とお金に関する疑問が湧いてきて余計な詮索される可能性がありますから。

友人たちの反応

親戚や職場以外に、高校や大学同窓会、写真の社会人サークルなど頻繁に古流する場があります。
高校時代の部活のメンバーに話したところ(オンライン飲み会でした)、興味津々質問の嵐でした。同世代の友人たちはほとんどが会社員で、嘱託になったり再雇用されたりで人生の岐路に立っていました。そんな中でFIREを選択する私はツチノコみたいな希少な存在だったのかもしれません。
FIRE経験って結構ニーズあるんだな、と思い、オンライン飲み会を終えた後、急遽一人オンライン会議を行い、聞かれた内容を中心に語ったものを録画しYouTubeにあげたところ多くの視聴者様にご覧いただくことができました。
その後の集まりでは私のFIREが話題になることはありませんでした。FIRE本人にとっては大事件でも、他人から見ればあっという間に忘れ去られる些細な出来事にすぎないのです。

まとめ

そのほか、親戚の人たち、妻の友人たちなどにも話をしていますが、一様にポジティブな反応です。羨ましがられていると思います。
ただ、ほとんどの人たちは自分の日々の生活に一所懸命で、誰かが辞めただの、FIREしただのということは、あっという間に忘れ去られます。
YouTubeライブなどで、必ず「周囲の反応」がどうだったかを聞かれるのですが、あまり気にせず、ご自身がどうすれば幸せになるのかにフォーカスした方がいいと思います。

感想等をコメントいただければ嬉しいです。

それでは
See you, again!

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