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割烹着とサライと経験と

本格的に家で着物生活を始めようと思い立ったのは
一体いつのことやら。
重い腰を上げるまで数年。
でも上げたのだから、良しとしたいところです。

さて、着物で家事をこなすにはウールや化繊といった汚れても洗える着物を着るか、極力汚れないように工夫を凝らすということが大切になってきます。

ほかにも袖のヒラヒラが邪魔になるので、たすきをするなどして引っかからないようカバーしたりしなくてはなりません。
そうなるとたどり着くのは割烹着になるんですね。

ネットでいろいろと調べていたら古き良き形のものから
おしゃれなものまで本当にたくさん!
見ているだけでワクワクが止まらなかったのですが、
いかんせんお値段がちょっとお高い…。

やはりデザイン性が高いとお値段も比例するものですよね。着物用となると特別なりますし、しかたがない…。

というわけで手作りすることを決めました。

そこで思い出したのが、昔図書館で借りた日常着物を紹介する本でした。

割烹着の型紙がついてきて、シンプルかつ可愛いデザインだった気がする!
と、ふわふわした記憶で早速図書館へ。

いつも予想に反する私ですが、幸い今回の記憶は正しく
思った通りのデザインの型紙が付いていました。

好みの生地も見つかりトントン拍子に裁断を終え あとは縫い合わせるだけ。

だが!ここからが本当の戦いの始まりだったのです…!

小物はよく手作りするのですが着るものを作るのは実は初めて。
序盤は楽しくやっていたのですが、慣れない襟ぐりの処理や袖付けに大苦戦!

2時間ほどかかってできなかったので
心に木梨憲武さんを降臨させ、
ムードでやっちゃおっ!と自己流で仕上げました。

難所をなんとか切り抜け、
あとは簡単な端の処理のみとなり完成目前に
気を良くした私の脳内にはサライが流れ始めました。

苦戦の疲れから来るナチュラルハイテンションのせいか
そこそこな声量でサライを歌う私。

途中、歌が川の流れのようにになったり
長渕剛さんの乾杯やとんぼになったりしましたが、
桜吹雪の〜♪には必ず戻ってこられるという
サライの魔法。

そして募金額の発表、新人アナウンサーさんの提供読みを終え、無事に割烹着が完成しました。


ありがとう武道館。

ありがとう羽鳥さん。


いろんな想いが詰まった割烹着
これからたくさん使っていきたいと思います。


完成後、非常に簡単だと書いてあったのに難しかったなと何気に本を開いてみたら、頭に“経験者”ならと付いていました。

経験に勝るものはないですね。
今年の目標は“経験を重ねていく”に決めました。


襟がV字なのが欲しかったのです。
素人クオリティだけど
その分愛着があります(^^)

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