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今更なハロプロ研修生 実力診断テスト2015感想

幸運なことに一年で最も激アツなアイドルイベントの謁見を許されたので、その様子を世に伝えなくてはという使命感と勢いだけで筆をとります。完全に内輪向けでごめんなさい!セットリスト順にスタート!

M1 おへその国からこんにちは ハロプロ研修生

ここからです。私、これリアルで見るの初めてだったんですよ。今回の冒頭の台詞担当は浅倉樹々ちゃんでした。

M2  17歳 つばきファクトリー

初お披露目のつばきちゃん。なぜか「事務所の先輩の森高千里さん、もカバーした曲」をパフォーマンス。謎チョイスでしたがこれでやっと、こぶしとつばきが区別できました。単純にパフォーマンス力を比較すると明らかにこぶし>つばきでバランス悪いのはなぜか?という疑問も解消。つばきファクトリー、ゆるふわ系だわ。

パワー系のパフォーマンスを披露するこぶしに比べて、つばきはちょっと不思議ちゃんというかふわっとした雰囲気を醸し出している子が多い。誤解を恐れずに言ってしまえばつんく要素ゼロ。

古き正しきハロプロを色濃く引くこぶし、新しい風を吹かせるつばき、ハロプロを長年愛する人も新規の人も取り込める良い組み合わせですね。

M3 念には念 こぶしファクトリー

当初「はまちゃんズ」と揶揄されたユニットも、今や「トレイニーズとみなみなの愉快な仲間たち」状態。

そしてあやぱんの魅力をやっと理解した。あれだ。姐さんだ。紫色の衣装でギラギラのフワフワでいらっしゃり、紫似合いすぎ色気ありすぎの雰囲気の上にあのきゅっと細い眼がよく似合う。銀座のスナックのママのような色気が備わっていて末恐ろしいなと感嘆しました。小田さくらちゃんとも少し系統が似ていて、つんく先生が大好きな「ウェットな感じ」を持っている子。そしてフレッシュキラキラ妹系のみなみなやれいれいと並ぶとすごくバランスが良い!きゅっと場が引き締まるような魅力を備えた子なんだなあと気づけたのが収穫でした。

M4 泣き虫少年(2010 mix version) /Buono! 井上ひかる

ここから実力診断テスト本パフォーマンス。ひかるんは一岡玲奈ちゃんと曲被り。去年はBerryz工房の「大人なのよ!」をさらっとこなしていたひかるんなので、今年も細い体躯でパワフルに歌うんだろうなーと期待していました。
ただトップバッターということもあってか全然からだが動いていなかったので残念。歌は去年よりさらにパワーが増していました。

そして衣装がBuono!のライブ衣装そっくりだったのでコスプレかと思ったのですが、質疑応答の受け答えによるとどうやら違うそうです。パフォーマンス後に緊張が一気に解けたのか泣いちゃったのが、大人っぽい雰囲気とのギャップですごいかわいかった。

M5 Be元気<成せば成るっ!> /Berryz工房 岡本 帆乃花

新人ちゃんその1の小学生。いい意味でお嬢様の学芸会発表を観ている気分でした。心が洗われた…。

M6 春 ビューティフルエブリディ /モーニング娘。 笠原 桃奈

モーニング娘。の亀井絵里さんと光井愛佳さんの楽曲。歌いすぎず踊りすぎず可愛らしい、研修生にとっては使いやすい良い曲をセレクト。新人ちゃんその2。

初パフォーマンスとは思えない堂々としたステージでした。歌はまだまだだけれど、表情をつけたり目線を配るのがすごい上手。これは高橋愛さんも指摘していたこと。コメントで「一個前がめちゃくちゃかわいい岡本ちゃんだったからプレッシャーでした」と言っていたけれどそんな君がかわいいよ!!!

M7 GOOD BYE 夏男 /松浦亜弥 段原 瑠々

最優秀賞をとった去年に続いて今年も曲が被った段原さん。去年はモーニングの曲を歌いこなし、いよいよ今年は歴代ハローで5本の指に入る(つんくP談)松浦さんをフィーチャーする堅実なステップアップ選曲。

パフォーマンスが始まった瞬間に思った。あ、この子ソロデビューするかも。歌が上手いのはもちろん、すっごい楽しそうにパフォーマンスしていたから観ているこっちも純粋に楽しくなった。そして長い手足によく映えるワンピースや黄色基調の衣装が歌の世界観にもマッチしていて、ただでさえレベルの高い歌とダンスをさらにパワーアップさせていた。全てを味方につけて最高のパフォーマンスをした段原さん、とどめにコメントで開口一番「楽しかったです!!」と言っていたのでまさにアイドルだ。

M8 シャボン玉 /モーニング娘。 堀江 葵月

シャボン玉ってどうしてもしゃくりや巻き舌とかの歌唱テクニックに目が行ってしまうけれど、あの激しいパフォーマンスあってこその世界観だったんだなあ、と思ってしまった。

歌はすごく上手い。高橋愛さんも認めるテクニックで、しゃくりや台詞までこなしていた。ただその分からだを全く動かしていなくて、楽曲が持っているポテンシャルを活かしきれていなかったのが残念。ダンス苦手だから逃げたと思われちゃったら勿体無いよね。

M9 GOOD BYE 夏男 /松浦亜弥 小野田 紗栞

歌唱力がトップクラスのメンバーと曲被りしているのに、全く引けをとらず良い勝負をしていた小野田さん。浴衣風の衣装だったりくるくる変わる表情だったり、小柄な体躯を活かしていてセルフプロデュース力が高かった。年齢も低いし、去年の船木さん的な期待のかけられ方をされそう。

M10 ロマンスの途中 /Juice=Juice 梁川 奈々美

Bメロをひとりでまるっと歌っていて全部持って行かれた…すまんあれは正直ちょっと笑った。

ポテンシャル採用、ロリ枠なのかなというくらいの認識。アドバイザーの徳永千奈美さんが「やながわっていう名字がおもしろいなと思いました!」と仰っていた。私も思ったよ!!

M11 スキちゃん /スマイレージ 島野 萌々子

去年の診断テストでカントリーガールズの稲場愛香さんがこの楽曲を選んでドハマりしていたのが記憶に新しいですね。

残念ながらこちらは声質が全く合っていなくて歌いづらそうだった野島さん。スキちゃんは稲場さんのような甘めの声向きだけど、野島さんは低音でしっかりした声。せっかく格好良い声質なのだから上手く活かせる曲があったはず。

M12 FOREVER LOVE /℃-ute 橋本 渚

研修生がこの曲をパフォーマンスするのがあまりピンとこなかったのですが、観てみたらドハマりしていてすごかった!!本人のビジュアルや声質にあっていたのは勿論、目線や歌や踊りもとっても上手い。矢島舞美さん系のクールビューティ美人でキラキラオーラが出ていて素敵でした!

M13 もっとずっと一緒に居たかった /Berryz工房 横川 夢衣

もうゆーめいはそこに居るだけで十分だよ可愛いよ!!!と言ってこの項を終わらせたい。本人の底抜けに明るいキャラで持っている子。

M14 Love take it all /℃-ute 加賀 楓

私は個人的に、加賀さんはアイドルに不向きな性格だと前々から思っている。去年も今年も選曲のセンスがまるで変わっていないし、観ているこっちが緊張してしまうような表情だった。今回だってラブテキなんて格好良すぎる曲をわざわざ選ぶより、もう少し難易度の低い曲でバキバキ歌って踊りつつ笑顔でやりきれば良かったのだ。
彼女の不器用なまでの真っ直ぐさを愛する人も沢山いるだろうけれど、やっぱり固さと中途半端さを感じる瞬間が度々あるのは気になる。

M15 夕暮れ恋の時間 /スマイレージ 仲野 りおん

診断テストにおける王道パターンは、とにかくかわいい曲を選んで若さとパワーでゴリゴリ攻めること。この点でスキちゃんを選んだ島野さんとこの仲野さんは、ちゃんと魅せ方分かってんなぁと感心せずにはいられない。

そんな期待を込めて鑑賞したはずが、完全な新人ちゃんだったのでずっこけた。なにこのピュアさ!ステージから一歩も動かず震える声で歌う姿を見て庇護欲が湧きました。

M16 背伸び /Juice=Juice 高瀬 くるみ

2代目くるみんこと高瀬さん。「juice曲×診断テスト」で考えると、アレコレしたい!とかの方が若さとパワーのアピールがしやすいんじゃないかな?と思ったけど全くそんなことなかった!ステージの使いかたもパフォーマンスも衣装もバッチリ揃えている上、原曲の良い所を綺麗に真似できていたのが研修生として「優等生」らしさを感じました。喋りもとっても大人で、「みなさんのサイリウムがあって安心しました!」というヲタの心を鷲掴みのコメント。

M17 Dream Last Train /トリプレット 竹村 未羽

うわっ超ニッチどころ攻めてきたよ!?と思わず唸った選曲。「トリプレットは℃−ute岡井千聖さんver.のBuono!」という評を私はずっと支持している。だからこの竹村さんも岡井ちゃんやくどぅーや高木さん系統の、カジュアルなチェックシャツが似合う系かな?とわくわくしていた。

ところが竹村さんが着ていた衣装は黄色と白のボーダーシャツ。なんでチェックシャツ着なかったし!ボーダーでバストアピールですか!選曲理由も岡井ちゃんは全く関係なく、曲が好きだったからとのこと。妙な期待をしてはいけませんね。

M18 泣き虫少年 /Buono! 一岡 伶奈

トップバッターの井上ひかるんと曲被りの一岡さん。そして同期がどんどんデビューしていくので遂に古参になってしまった一岡さん。ついでに「実力診断テストで着用する衣装が面白い」と巷で噂の一岡さん。

イントロで「一岡、いきます!」と叫んで一気に会場の空気をもっていったのがさすがベテラン。ただやっぱりリズムが安定していなくて、泣き虫少年対決は井上ひかるんに軍配が上がった印象。

注目の衣装は元々長袖の服を切ってノースリーブにして、キラキラのリボンもつけてカスタマイズしたそうです。そしてお家にたまたまあったチョーカーを組み合わせたら偶然「REINA」という文字が入ったチョーカーが出来たそうで、おっ!と思ってつけたとのこと。全く理解できないけど師匠さすがです。

M19 The Power /℃-ute 秋山 眞緒

ざぱわーってどんな曲だっけ?えーっと℃−uteちゃんたちがガシガシ踊っててオリエンタルな感じで…え?あれを実力診断テストで歌うの?去年ラップパートのある「なんちゃって恋愛」を選んだ羽賀朱音さんと同じ匂いのする大物の予感。

そんな予想は見事に当たり、大層おもしろい子だった秋山ちゃん。コメントで「出来は100点です!」とキラキラの笑顔で答え、衣装は生卵をイメージしたと回答。生タマゴじゃないですよ、生卵。黄色いタンクトップに白レースのトップスを合わせたのが「生卵」だと語る秋山ちゃん、やっぱり大物。昔のマイマイのような雰囲気もあり、大阪出身ということもあってか期待しか無い。

M20 君さえ居れば何も要らない /モーニング娘。 金津 美月

お嬢様の学芸会その2。受け答えもあやふやだったので真価が見られるのは来年でしょう。

M21 大好き100万点 /モーニング娘。 小野 瑞歩

去年の新沼希空さんが選んだ曲。マニアックなこの曲がまさか二年連続でセレクトされるとは石田亜佑美さんも予想していないはず。小野さんのパフォーマンスも素直で真っ直ぐなステージでした。さわやか!

M22 21時までのシンデレラ /Berryz工房 船木 結

去年は「Destiny Love」でデビュー組以上の歌唱力と表現力を駆使して圧倒的なパフォーマンス力を見せつけた船木さん。せっかく可愛らしい外見と最年少の武器があるのだから可愛くみせるのが王道勝ちパターンだっただろうに、「ハロプロに船木結あり」と世に知らしめるような度肝を抜くパフォーマンスでした。表情筋と歌唱とダンスのトリプルコア船木。情報処理能力がおかしいよ船木。君こそ"アイドルサイボーグ宮本佳林"の跡を継ぐにふさわしい。

閑話休題。満を持して可愛い曲をお選びになった今年。きっとパフォーマンス後のコメントとかも全部作り込んできてるんだろうなぁ…選曲理由とか自分で点数をつけるなら何点?とか回答用意してそうだなぁ…とかどこまでもハードルを上げて鑑賞。船木さん大好きだよむすううううう。

という期待に反して、あれ?意外とふつう…?という印象だけが残った船木さん。もちろんパフォーマンスはずば抜けて上手なんだけどひっかかりがない。まことさんも仰っていたけど、実績のある子ほど期待値が上げられるというのはまさにその通りでした。ハードル上げすぎよくない。

M23 好きな先輩 /モーニング娘。 前田 こころ

この楽曲もスキちゃんと同じく王道路線。安定と信頼の良い曲選んだなと素直に感心。

名は体を表すと審査員コメントであったように、とっても素直な子。衣装は「ママとトーチャン」と選んだそうです。

投票

というわけで以上が個別感想でした。私が投票したのは2代目くるみんこと高瀬さん。元々は船木さんに入れる気満々でしたが意外な結果だったので悩んだ末に決めました。他に悩んだのは橋本渚ちゃんと段原さん。4人ともセルフプロデュース力が高く、歌もダンスも衣装もステージもコメントも、ぜーーんぶそつなくこなした上で尚且つ素敵な笑顔で楽しそうにパフォーマンスしていたのがグッときました。

審査結果

最優秀賞:加賀 楓(2位と200票以上の差があったとのこと)
歌唱賞:船木 結(次点 段原瑠々)
ダンス賞:一岡玲奈 橋本 渚(次点 新人8人)
キャラクター賞:堀江 葵月
清水賞:井上ひかる

清水賞はつばきファクトリーの紹介で来ていた清水佐紀さんが授与する賞、という名目で急きょ用意されました。まことさんが「色々と配慮して」とうっかり口を滑らせていたので、歌唱賞で次点だった段原さんはやっぱり去年最優秀賞をとったから配慮されたと思われ。

雑感

実力者揃いの去年と比べて、今年は新人が半数を占めていたので単純に個々人を比較するのは難しいテストでした。去年はひたすら強者揃いだったのでいくらスキルがあっても真っ当なやり方では勝てるはずがなく、ある者は足を止めて歌で魅せたり、ある者は早着替えをしてみたり、と工夫を凝らした高度なセルフプロデュース力が求められていたように思います。

翻って今年は新人が多かったので、スキルがあれば賞が取れてしまうという少し物足りない結果になりました。実際、去年の実力診断テスト経験者で今年名前が挙がらなかったのは横川夢衣さんだけ。

ただし相当数のメンバーがデビューした後なので、収穫の時はまだまだ先なのも事実です。ハロプロ研修生の第二シーズンがここから始まると言っても過言でないくらいの新人投入なので、今回は今から彼女たちの成長を見守るためには最高の舞台でした。来年、再来年も見据えて気長に眺めていたい人向けのコンテンツがハロプロ研修生という箱なのでしょう。一年後の診断テストがとーーっても楽しみです!みんな辞めないでねー!

以上、ハロプロ研修生 実力診断テスト2015感想でしたっ。コメントやスキ、マガジン追加やSNSシェアを頂けたらとっても嬉しいです!

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