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無限賽室はなぜ無効化されない?(お題箱から)

※この記事は文豪ストレイドッグスの考察です。
※お題箱に頂いたお題への返信です。

頂いたお題はこちら:
ものあしさんこんにちは!
いつも考察拝見させていただいております!!
お題箱が休止中だったっぽいので、もう一度送らせていただきます。
私は前から疑問に思っていたことがあります、それは、ムルソーでの太宰さんについてです。
まず、太宰さんは知っての通り異能力無効化という異能を持っていますが、太宰さんが収監されているムルソーの最下層って異能空間じゃないですか。
つまり太宰さんは収監されているだけでどこかに触れた瞬間そこの異能を無効化させてしまう筈の訳で。
なんで欧州の方々は太宰さんをそこに収監したのかが気になります。
これは私の考えですが、矢張り情報操作なのでしょうか、、
そう考えると辻褄は合いますが、幾つか疑問もでてきます。

それは、先ほど申し上げた通り、太宰さんは普通、異能空間であるムルソー最下層にいるとその異能を無効化させてしまう筈です。なのに本編では無効化されていません。
それがどうしてなのかが気になります。
太宰さんの異能は常時発動型でしたよね?
足からでも異能力は出ている筈ですし、
異能空間には触れてましたよね、蟹料理頼んでる時とか。座ってる時も。なので疑問が残ります。

ものあしさんはどうお考えですか?!
是非教えてください!!


お題を頂きありがとうございます!
ムルソーね。本読んだり雑談したりどう考えても快適空間すぎますよね。しかも文化に配慮された食事まで用意してくれるとか新種の五つ星ホテルか?ってレベル。壁に固定されてた猫耳異能者との待遇の差がおそろしいです。

さて、無限賽室は異能空間ということなので、外部と完全に遮断されている別世界のような環境になっている。さらに犯罪者たちは小さな部屋の中にひとりずつ収容されているので、二重の障壁によって外部から断絶されていることになります。原作とアニメでは仕様がだいぶ違うので、それぞれ見ていきましょう。

■原作漫画の無限賽室

原作では立方体でしたね。無限賽室という大きな異能空間の中に、小さな箱がたくさん浮かんでいる感じ。おそらくですが、無限賽室全体が異能空間で、ひとつひとつの箱型の個室の中は実は普通の空間なんじゃないかないうのが私の考えです。
なので太宰さんは立方体の中にいる限り、異能空間そのものには触れられない。
無限賽室に入る前にあらかじめ立方体の中に閉じ込めておいて、立方体ごと無限賽室の中に動かせば、一度も異能空間に触れることなく太宰さんは出入り可能なのかなと思います。
原作のケースでは、異能空間そのものに、立方体を浮かせる異能が含まれているということになるのかな?そして立方体は蘭堂の亜空間のように、空間を断絶する力がある。そう仮定すれば問題はクリアできそうです。

漫画版の無限賽室

気になるのは食事ですよね。
22巻の朝食が運ばれたシーンでは太宰の立方体と配膳係の立方体が近づいて受け渡しをしている。二つの立方体ががっつり密着すると壁の透明な部分が融合しながら溶けていって壁がなくなる、みたいな仕様になってたらいいなと個人的には思ってます。
そうすれば太宰は外の異能空間に触れることなく食事を受け取れるし、あとはトイレもね、できるようになると思うんですよね…

■アニメの無限賽室

アニメはめちゃくちゃ改変してきて大興奮しながら過去に変な考察を書いたことがあります。

改めて読み見返すとウゲロ〜となるほどわかりにくいので、今回は図にして解説してみますね!
というよりこの球体、つくり込みがエグくてものすごいよく考えられているのでもう一度熱弁させてもらっていいですか?

球体の外壁は六角形のハニカム構造になっています。六角形のハニカム構造は、ムルソーで中也がパンチを入れた耐異能性素材の壁だったり荒覇吐が封印されてた空間だったり、異能に耐性のある素材として使われていることが多いようなので、無限賽室の金色の球体も耐異能性素材で出来ていると予想しています。

しかし耐異能性素材であることによって、この球体には異能が効かない。だから異能で浮かばせることができなくなります。その問題をクリアするために存在するのが、太宰さんたちが乗っている台座と両脇にある丸い車輪のようなもの。

アニメ版の無限賽室には下部に魔法陣のようなものがありますが、その魔法陣が球体を浮かしたり動かしたりする動力になっていると思われます。
しかし球体そのものは浮かせられないので、その代わりに普通の素材でできている台座が浮かぶような造りになっている。台座が骨格のような支えとなって球体が浮いているのだと思います。

アニメ版の無限賽室

そうなると、この球体の中に収容された太宰さんはまわりを耐異能性素材で囲まれているので球体の外側にまで影響を及ぼすことができず、下部にある魔法陣は台座によって遮られているため触れられず、結果として無効化がどこにも通用しないのではないかなと考えています。
魔法陣に直接触れられなければ浮遊の異能そのものは無効化されませんよねきっと?

アニメでは無限賽室に入るときに卵を産むかのようにしてすぽんと球体ごと無限賽室に入ってきましたので、すでに外で球体に収容されていたっぽいですよね。

ということで、原作もアニメもどちらも太宰さんの異能無効化対策が施された仕様になっているのかなあというのが個人的な見解なのですがいかがでしょうか?
どっちの無限賽室の設計も美味しくて、これからももっと無限賽室舞台にしてほしいと思うくらい最高の監獄だったなあと考察しててしんみりしちゃいました。もう脱獄しちゃいましたもんね。さみしい〜。

次はどんな舞台で戦いが繰り広げられるのでしょう。楽しみですね!


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