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起業への道 天使たちのリース(R)の物語(20)

初めの物語 -専業主婦だった私- 第二回

前回、初回にも書きましたが、
最近、専業主婦からの脱出、ということについて質問をいただきました。
私も、かつては、専業主婦期間が約10年間あり、そこから社会復帰。
後、再就職し、今日の起業まで来た経緯があります。
専業主婦からすぐに起業、というのは難しいかもしれません。
が、私の経験談が、何かしら皆様のお役に立てば、と思い、
時系列に、まとめていきたいと思います。
子育てのことが、少し入るかもしれません。
気軽に、お読みください。

【専業主婦】

「PTAの仕事がどんどんやってくる」
月日が経つのは早いもので、一人っ子は公立小学校入学。
子供が通う幼稚園でも、小学校でも、親にはいろいろなPTAの役員が回ってきました。
現在では、PTAの存在がなくなった小学校もあるようですが、当時は子供一人につき、役1回、というようなルールがありました。
そしてある時、PTAの役員を引き受けたところ、PTAの上部組織の役までもが回ってきました。

【情報機関誌 編集委員】

かつ、当市の教育委員会の方から、”今度、新しく、生涯学習センターを建設することになり、その情報発信のための、機関誌をつくる。
編集委員を引き受けてくれないか?”と言うお話しをいただきました。
以前の職場で、社内報の記事を書く業務に携わっていたこともあり、興味がありましたので、お引き受けいたしました。
創刊ということで、広報からは、似たものをつくらないようにと注意され、何名かのメンバーと試行錯誤をいたしました。
原案は、私が提案・作成しました。
当時としては、最先端の、再生紙利用の紙で。
たまたま、私の大学時代のゼミの教授が当市にお住まいだったので、
教育委員会の方と私とで訪問し、監修を快く引き受けていただきました。
その誌は、名称や形を変えていますが、連綿と引き継がれ、発行されています。
この仕事は、私の専業主婦時代の思い出として、誇らしいものです。
また、その時の経験で、”自己を確認するためには、他人が必要である。”と考えました。
そして、やっぱり、社会復帰して働きたい、という願いが、さらに強くなりました。

【スタッフ募集】

そして、子供が中学校1年生になったころ、
近所のかかりつけ耳鼻咽喉科医に、子供がアレルギーで診察を受けた際、
診察室に、「スタッフ募集」の、貼り紙を見つけました。
私は即座に職員の方に、「応募したいのですが、」と伺いました。
すぐにDRに聞いて下さり、DRの「どうぞ」の一言で、
面接無し、履歴書提出無しで、採用が決定しました。
”専業主婦”にピリオドが打たれた瞬間でした。
ずっと、社会で働くことを夢見ていた私にとっては、本当に最高の瞬間でした。

【週3日パートタイマー】

社会復帰後、はじめての職場は、医療事務の週3日のパートタイマーでした。10年ぶりの仕事は、先輩にも恵まれ、楽しく、また、日々学ぶことが多い職場でした。
思いのほか、専業主婦の期間、子育てで学んだことが活かされました。
子供が、小児科でいただいていた内服薬の記憶、薬の名前や効能、座薬の使用方法を説明できる、赤ちゃんを抱っこすることが可能である、等。
電話対応も、ブランクがあっても忘れないものですね。
チームで円滑に働くにはどうすればよいか等。
久しぶりに社会復帰される方も、恐れることは無いと思います。

【自己啓発】

2年ほど経過すると、医療事務のことをもっと学びたくなり、自費でN学館に学びに行きました。
また、その単科診療所には、日本に住む外国人の方も来院されており、窓口応対に、英語が話せたらいいな、と思いましたので、自費で、B社に英会話初級のレッスンに通いました。
そのころの私は、自分自身の保険証、社会保険本人の保険証がほしい、と強く思っておりました。

【子供からの一言】

子供が高等学校1年生になって間もなく、ふとした会話の続きで、
私にこう言いました。
「ママ、今の働き方はもったいないと思うわ。」

さて、この続きは、次回に。

渡部貴久美

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