アイドルファンが見る恋愛と結婚の過酷な現実

【四半世紀のアイドルファンが想うこと★V6★ vol.213】:土曜更新


私はもう四半世紀以上、推しの三宅健くんや箱推しV6のメンバーのおかげで楽しませてもらっている。

しかしアイドルって不思議な立ち位置だ。
芸能活動をしててファンがいらっしゃるのは、俳優さんたちもお笑い芸人の方々もいる。

アイドルの際立った特徴が、ファンが恋愛感情を持ってるということだろう。
実際に一緒に御飯を食べたりLINEをやったり相談し合ったりできないから、擬似的だとしても恋愛感情があるのは間違いない。


私は幼い頃はマンガやアニメで、小学生の時から今でいう推しのキャラがいてそんな感じで育ったが、完全な二次元なのでもちろん結婚などありえないことははっきりしている。


しかし、大人になって三宅健くんのビジュアルにやられて、実際に同時代に生きてる人のファンになってしまった。

マンガなどで育ってきた私としては、今もだが、変に割り切ったところもある。推しはコンサートなどライブに行けば三次元だが、テレビやネットや雑誌で見てる限りは二次元なのだ。二次元で接することが圧倒的に多い。だから私にとっては三宅健くんたちは、実際は三次元だとしても、二次元の存在なのだ。マンガなどのキャラと同じで、付き合ったり結婚などはありえないって、無意識下にあるように思う。

だから、推し以外のアイドルを見てても、恋愛話が週刊誌などに出ると大騒ぎで結婚だともっと大騒ぎになることが、もちろん理解できる点がある反面、どこか不思議な感じもしていた。

芸能記事を見てても、誰それと付き合うことは事務所が認めないとか、結婚はまだだとかも不思議だった。

私としては、金遣いが荒いとか推しを利用するんじゃないかとかそんな変な相手につかまったら嫌だが、本人がちゃんと選んだ相手なら恋愛も結婚もいいかなと思っている。

遅いのだが、そんな生態を持つファンは極めて少ないと気づいたのは最近だ。

ファンの友人も相手が誰でも結婚は許せないと言ってた。推し本人とプライベートな交流がなくとも、恋愛や結婚はファンにとってはご法度なのだ。

そうすると、事務所なり本人なりが恋愛や結婚を止めたり外に出ないようにしたりすることには、アイドルという存在において、絶対的に必要な事柄となる。

そんな基本的かつ絶対的なことが、最近になってようやくわかってきた。

だから、それがわかってないアイドルに中途半端に恋愛沙汰が表に出ると、あっという間にファンから見放されたりして消えていく。

もちろんV6もちょいちょい色々と報道されたことがあるが、今振り返れば、特に彼らが年令を重ねるほど、相当に考えていたようにも思う。

特に坂本昌行くんは、V6の解散後に結婚した。もちろんまだまだ現役のアイドルだが、V6のファンに一つの区切りがついたタイミングであったことは間違いない。

元SMAPの香取慎吾さんもすごい。28年間交際していた女性と結婚した。逆に言えばそれまではアイドルとしてなかなか結婚は大変だったということになる。奥様も、交際当時は、スーパーアイドル香取慎吾さんと付き合うということに相当な覚悟があったのだろう。

健くんも、過去いくつか交際の報道はもちろんあったが、いつ見てもプロのアイドルの姿勢を崩さない。コンサートでは会場に向かって「みんな美人だよ」と言う。いやもちろん私は自分のことはわかっているが、文句なく嬉しい言葉だ。
また、健くんはいつ見てもお美しさにスキがないし、日々自分を綺麗に見せることへのこだわりが感じられる。そのあたりのちょっとかっこいい方が頑張って辿り着ける域にはいない。
過去交際報道が出た時も、健くんはアイドル活動の中では気配も見せないし、現在は元V6のメンバーの中では最後の独身だ。結婚がファンにどんなインパクトを与えるかわかっていて色んなことを測っているようにも思える。
「ファンのみんなが大好きだよ」という職業プロのアイドル健くん、自然体でいるようで色んなところが徹底している。


だから、ファンの立場から恐縮だが、アイドルってなんて過酷な仕事だろうと思うのだ。プライベートはある意味犠牲だ。特にプライベートで大事な家庭を持つということはアイドルの存在意義と下手すれば矛盾する。

長く活動してるアイドルの方々には、このプロ意識を徹底されてる方が多いように思う。表は華やかだが、恋愛や結婚という人生の大きな部分に犠牲を伴う過酷な仕事だ。

マンガやアニメのキャラクターにはない苦労を背負い、生身の人間であるアイドルが、色んなことを犠牲にして我々に至福の時を与えてくれている。
私もいい年なので、正直問題満載のような相手は嫌だが、推しがちゃんと選んだ相手ならまたそれもよしと思っている。

私は若い時はひたすら健くんのビジュアルにきゃあきゃあ言っていたが、アイドルが色んなことを考え苦労しているんだろうなあと考えると、今ではいとおしさを感じる。
いとおしさなんて昔は想像もしなかった。長くファンを続けているとしみじみと自分の中にもまた違った感情が湧いてくる。

色んな感情を味あわせてくれる推しには感謝である。


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