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ヘアドネーションしてきた

2020年3月から2024年2月までの約4年間に渡り髪を伸ばし、ヘアドネーションを行いました。この記事は個人的な記録ではあるものの、同じようにヘアドネーションを考えている人の参考になればと思います。

ヘアドネーションとは

ヘアドネーションとは、主に医療用ウィッグ(かつら)の素材として、髪の毛を寄付することです。
脱毛症や抗がん剤治療による脱毛などで髪を失った人は医療用ウィッグを利用することが多いです。この医療用ウィッグは合成繊維で作られることもあるし、人毛で作られることもあります。この、人毛の方の素材提供になります。

新型コロナウイルスと散髪

新型コロナウイルスは2019年12月に中国の武漢市で1例目の感染者が報告されてから、わずか数ヶ月の間に世界的な流行となりました。日本では、2020年3月には不要不急の外出自粛要請、4月には緊急事態宣言が出されました。

散髪は不要不急の外出なのか、ということを考えながら過ごしており、散髪の機会を逃してしまいました。そこで、コロナウイルス騒動中は整えながら髪を伸ばし、騒動が収束したらスッパリと髪を切ろう、と思い至りました。(当時は数ヶ月で収束する終わるだろうと考えていました)
この時点では、ヘアドネーションは意識していません。

1年経過

コロナは数ヶ月で収束するだろうという見込みは外れ、髪は順調に伸びていきます。1年が経過する頃には耳は隠れ、後ろは襟足に届く程度まで伸びました。この中途半端な時期が一番「うっとうしい」頃と言えるかもしれません。

2021年3月~5月

1年半経過

1年半を過ぎると髪を結べるようになりました。襟足周りは落ち着いて、精神的にかなり楽になりました。上手く結ぶのは結構難しく、頭頂部の髪がデコボコになってしまいがちなのが難点。髪を結ぶにも結ぶ位置でかなり印象が違ったり、ヘアゴムの質で扱いやすさが違うことも知りました。

ヘアドネーションを意識し始めたのはこの頃です。髪の質を保つためにコンディショナーを試すなど、自分のためではない意識が芽生えてきます。ヘアケア用品としても、女性向けの製品だと男性には向かないかもしれない、というアドバイスをいただきながら、しかし男性向けの正解を見つけられずに右往左往します。

2021年9月~12月

2年~2年半経過

2年を超えると毛先が襟を越え、髪型としても安定度が増します。髪の毛を乾かすのがとても面倒になります。

2年半にもなると肩甲骨近くまで伸びます。編み込みをするなど、髪型で色々と楽しめるのではないかと考えましたが、やろうとするとひらすらに面倒で、長髪女性の苦労に思いを馳せます。

床や排水溝を掃除をする時に、髪の長さが目立ってきます。掃除が面倒という気持ちの一方で、この髪を捨てなければならないのか…という複雑な思いを抱いてきます。

2022年5月~10月

3年経過

2023年5月に新型コロナウイルスが五類移行し、名目上はコロナ収束と言って良い状況になりました。髪が31cmを超えて、タイミングを考え始めます。

2023年8月末のコンサートを終えたら、2023年9月には切ろうと考えていました。しかし、美容室探しが面倒になって決断を先延ばしにしてしまいます。
(普段の散髪に床屋・理容室を使っている場合はドネーションカット対応している可能性は低いため、ドネーションカット対応の美容室を探すことになります。普段行かない店を探すのは決め手に欠けますね…)

2023年~2024年2月

約4年~カット当日

美容室選びの決め手に欠けてまもなく4年経過になろうとしていた2024年2月、ふとしたツイートを友人が拾ってくれて、美容室を紹介くださいました。これが決定打となり即座に予約しました。勢いは大切ですね。

初めての美容室。理容室とは似て非なるもので、文化の違いに戸惑いながら、それを楽しみながら、とうとうカットです。私の髪からは5束取れました。カット前後はヘッダー画像に掲載。

カット後

カットが終われば、自分でドネーション受付先に送付します。2024年2月時点で私が確認できたのはJHD&Cつな髪NPO法人HEROの3団体でした。美容室が提携している団体であればそこに送るもよし、Webサイトを見比べて気に入った団体に送るもよし、これにて完了です。お疲れ様でした。

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