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58.31314 第60回 親子(2)

【4分35秒】(全体37分1秒)

あと、連休になると、自動的に不機嫌になるんですよね。

祝日とかで、3連休・4連休、5連休・6連休とか。夏休み・冬休み・春休みとかっていう、長期の休みは複雑でしたね。

最初数日は大丈夫なんですよ、いつも通りなんですけど、終盤とか、なんか不機嫌になって、で、それがずーっと続いて、もう早く学校行きたいな・・・くらいになってきます。

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その理由は、今振り返れば分かるんですよ。親2人いて子供3人いて、で、野郎が3人いるわけですよね。

しかも、それが段々でかくなってくる。私と兄2人は、ちょっと歳の差があるので、私が、そういうなんか、あ、こういう法則で親が不機嫌になるなっていうのが分かったのが、もう小学校中学年くらいだったんですけど、その頃兄2人はもう高校生だったんで、そうなると図体でかいわけですよね。

その大きな図体に父親も加わって、3体が、男ども、ずーっとテレビ見ながら、ゴロゴロしてるんですよ。

で、ご飯作るのも、掃除とかも洗濯も、母親1人でやってたんで、いつも通りこなすわけですから、そりゃ大変だわなと。

なんなら、買い物、食材とか買いに行くのも、いつもの何倍の量を買わなきゃいけない。普段はいない子供と、父親含めた分の食料を買いに行かなきゃいけないから、かなりの量になるし、頻度も行かなきゃいけないしってことで、大変なんですよ。そういったことで、だんだん不機嫌になっていく。

あと、なんで自分だけがっていう気持ちもあったでしょうし、そういうので、不機嫌になっていく。

それが顔つきとか、声のトーンとか、物を置く仕草とかね。そういうので分かって、それを察知したら、私は一応手伝ったりとか、「なんかしようか?」って言うんですけど、それも怖かったですね。

そこで、「あ、じゃあ、これやって欲しい」とかって言わないんですよ、うちの母親。「やんなくていい」とか、何も任せてくれなくて、で、どんどん不機嫌ゲージが溜まってってくなーみたいなのを感じてて、いやーー、怖かったですね。

もう本当、『大変だったら言ってくんねえかな』みたいな、『勝手に不機嫌になって八つ当たりみたいなことされても困るんだけどな』って、毎度思ってましたね。

で、うちの母親は1回怒ったりとか、不機嫌になると、日をまたいで続いていくんですよね。ずーっと、不機嫌。朝起きて、「おはよう」つっても、声のトーンで、『あ、まだこれ続いてらぁ』みたいのが分かる。

私が、やっぱり敏感なんでしょうね。私の一挙一動で、また再爆発するんじゃないかってねぇ、またこれが怖かったんですよね。

ただ、何回も言いますけど、基本的には、優しい、気のいい、お母ちゃんって感じ、お母さんでしたね。

体罰とか、DVとか、児童虐待みたいの、ネグレクト、そんなことは全くせず、まあ、ちゅうか、そんなんね、そんなんする親だったら、うちがうつ病になった時に、もう助けてくれないですよね。

ただまあ、兄妹喧嘩して、私がどうしても、やっぱり年の差とか、体格差とか、レベルが違うわけですよ。歳も違うし、レベルも違うし。

で、私が兄妹喧嘩して、「お兄ちゃんが...」って母親に泣きつくと、「うるさい」・ゴンっつって、なぜか私だけ拳骨くらうっていうのには、毎度毎度、納得いかねえなっとは思ってたんですけど、本当に基本的には、まあそれも今や笑い話になるくらいの、良いお母さんでした。


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