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国立国会図書館へ「パラダイス」を納本したぞ!

んまぁ、何のひねりもない、ド直球なタイトルではありますが。

このたび、私がkindleダイレクトパブリッシング(KDP)で出版した書籍、
「パラダイス」が、国立国会図書館へ納本されました!!!

……って書くと、めっっっっちゃすごいことのように見えるでしょ。
実際は「自分で自分の本を、国立国会図書館へ納本した」んですけどね。

女性4人の「Team Paradise」で作った本です

◇◆◇

きっかけは、南口綾瀬さんの記事を拝見したことでした。

なんですとぉぉ!
オンデマンド出版の本が15冊以上流通したら、国立国会図書館へ納本できる、とのことではありませんか。

KDPの本はオンデマンド出版。
そして、とても幸せなことに「パラダイス」は、15冊以上という条件を、充分に満たしているんです。
皆様、本当にありがとうございます!!!

それにしても、国立国会図書館への納本。
よくわかんないけど、カッコいいからやってみたい
物書きとして、こんなに素晴らしいことができるのであれば、是非経験させていただきたい!
そう思った私は、早速、国立国会図書館のHPを見てみました。

国立国会図書館は(中略)納本制度に基づいて、日本国内で出版されたすべての出版物を収集・保存する日本唯一の法定納本図書館である。

Wikipediaより

「納本制度」とは、図書等の出版物をその国の責任ある公的機関に納入することを発行者等に義務づける制度のことです。わが国では、国立国会図書館法(昭和23年法律第5号)により、国内で発行されたすべての出版物を、国立国会図書館に納入することが義務づけられています。

国立国会図書館公式ウェブサイトより

綾瀬さんもおっしゃっていますが、出版物の納本は、実は義務なんですね。
半年以上の時間を費やし、手塩にかけて作った本。
是非、納品させていただこうではありませんか!

……ということで、国立国会図書館へ電話をかけました。
「かれこれこーいう訳で、オンデマンド出版したんですが」と、ビビりながら 恐縮しながら話す私に、職員さんはもちろん、余裕のご対応。
私の質問に、わかりやすく答えてくださいました。

・納本方法は、国立国会図書館へ郵送するだけで良い
・受領書が欲しい場合は、その旨メモをつける
・納本が2冊あれば、東京と関西で1冊ずつ保存する
・希望があれば、本の代金の半額+送料が支払われる「納入出版物代償金」という制度を利用できる

代償金制度は利用しませんでしたが、受領書は希望することに。
だって、欲しいんだもんっ!!!

◇◆◇

早速、Amazonから「パラダイス」を取り寄せた私は、完全にビビり 緊張しながら、郵送の準備を始めました。
方法は迷わず「レターパックライト」を選択。

余談ですが、私の字はデカい

これに本を2冊、並べて入れたら、んまぁ見事にジャストサイズ。
事前に作っておいた、受領書をくださいという文書も、忘れずに同封して、いざ郵送!

そしてね、そして。
本当に、受領書が届いたんです。

縁起物の起き上がり小法師も入れてみた

国立国会図書館のデータベースにも、しっかり登録されています!

なんかすごい、とまたビビる

本当に嬉しいことだなぁ、って、心から思いました。
自分の本が登録されたことは勿論、それ以上に嬉しかったのが、
「オンデマンド出版も『国内で発行されたすべての出版物』に含まれている」ということだったんです。

◇◆◇

かつて、アマチュア物書きが本を出版しようと思ったら、出版社の新人賞を受賞して商業デビューするか、自費出版するか、どちらかの方法が一般的でした。
大手出版社の新人賞を取れるのは、1000人、2000人の応募作のうち、1作か2作。
自費出版となると、まとまった冊数を作るため、在庫リスクと、高額な費用の負担があります。
どちらにしても、かなりハードルの高いものでした。

オンデマンド出版は受注生産なので、注文数=出版数になります。
つまり、無駄な在庫が出ないんです。
そして、私が利用したKDPの場合、Amazonのロイヤリティ(40%)と印刷コストは、1冊注文が入るごとに、1冊分ずつかかるので、初期費用はまったくありません。

その分、KDPのように、出版社を介さないオンデマンド出版には、原稿書きから表紙作成、ページのレイアウトまで、すべて著者がやらなくてはいけない、という大変さはあります。
(私は「Team Paradise」として、校正、装画、装丁を、超実力派のお三方にお願いしました)
また、残念ながら、書店流通には乗らないんです。

でも今は、通販で本を買うのも、普通のことになりましたよね。
そんな時代に現れた、オンデマンド出版。
私はこの、新しい仕組みのおかげで、一度はあきらめた「自分の本」を出版して、皆様に読んでいただくことができました。
大きな夢が、現実になったんです。

そのオンデマンド出版が、国立国会図書館の「国内で発行されたすべての出版物」に含まれているということは、私にとって、とても大きな意味があります。
出版社を介してはいないけれど、私の本も、れっきとした日本の書物。
そんなふうに、太鼓判を押していただけた気持ちになりました。

国立国会図書館のデータベースに登録していただいてから、ますます、自分の本がきらきらして見えるようになった私。
さて、次は「パラダイス」と一緒に、どんな体験をしようかな?

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