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土を喰らう十二ヶ月

部屋で独りぬくぬくと熱燗でも呑みながら、観るのにピッタリの映画だ。

太陽を盗んだ男の狂気的な演技もよかったが、円熟味の増した沢田研二もやはりダンディで色気があり、魅かれてしまう。

食をテーマにした映画で、少し前まで飯なんて食べれればいいし、簡単なコンビニ惣菜でも何の疑念も抱かず満足してたのだが、

最近は歳のせいか、土井善晴さんのせいか味噌汁がやたら美味く思えて、独りの時も冷蔵庫にある肉や野菜を適当に入れて酒と共に愉しんでいる。

ヴェンダースのperfect daysもそうだが、便利になり過ぎた時代から一周して、シンプルで質素な生活がまた注目を集めてる気がして、

あんな仙人みたいな生活は真似できないが、心の余裕だけは持たないとあかんね。

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