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「甲」生まれのあなたへ〜2023年の運気予報

2022年2月4日〜2023年2月3日は「壬寅(みずのえとら/じんすいのとら)」の年でした。

2023年2月4日〜2024年2月3日は「癸卯(みずのとう/きすいのう)」の年です。

どんな1年間になるでしょう?どんな1年間にしたいですか?
いっしょに探っていきましょう。

甲の性質は?

甲は「大きな木」です。陰陽に分けるなら、陽の性質を帯びた木の性質です。五行の中で「木」だけが生命体です。木気の性質は「曲直(きょくちょく)」と呼ばれ、太陽に向かってすくすく伸び伸びと成長する植物の姿に象徴されます。

「これでいいのだ」という楽観性やポジティブさ、飾らない真っ直ぐさが「甲」のみなさんの本来的な魅力です。それなのに、未来を悲観したり自分を卑下して小さく縮こまったり、自分を隠そうとするのは、本来の自然な生き方を害して輝きを損なってしまう原因になります。

生木か?死木か?

特に甲生まれの方々は、ご自分が「どんな状態の樹木か?」をよく知って、環境や行動をその性質に合わせることがだいじです。

昔ながらの分類だと「生木か死木」か、と言われたりするのですが、初めて聞くとちょっとぎょっとしますね。

簡単に言えば
根っこがあって木として生えている木(生木)なのか?
切り倒されて加工されて道具や製品として利用される木(死木)なのか?
ということです。

つまり甲の人の中には、「俺は俺」としてマイペースに伸び伸びと生きようとするもともとの性質と、人の手を加えられて姿を変えて「もっと世の中のために役立ちたい」という可能性とがどちらもあると考えられます。

↑ 甲の人のお悩みの多くは、この両方の衝動を無自覚なまま抱えているのが原因であるようにお見受けします。

「誰にも指図されることなく、気ままに自由にやりたい」
「役に立つ優秀な存在として、周りから尊ばれたい」

無自覚なままでいると、このようにまったくベクトルの違う願望を同時に叶えようとする人は少なくありません。ですから、なかなかうまくいかずにジレンマを感じたり、実際の行動と自分の意識が一致せず辛くなったりするのではないでしょうか。

あなたはどんな樹木?

甲さんの在り方や、身の処し方について、五行の組み合わせをもとに、ものすごくざっくり分類してみます。

大樹として林や野原となる=甲×木気(貫索星・石門星)
陽光を浴びる大樹
=甲×丙(鳳閣星)
薪(燃料)として世界を温める
=甲×丁(調舒星)
大樹として山や大地に根をおろす
=甲×土気(禄存星・司禄星)
木材加工品として世の中の役に立つ
=甲×金気(車騎星・牽牛星)
水辺に生える植物or筏やカヌーのような舟
=甲×水気(龍高星・玉堂星)

ご自身はどの傾向が強いですか?もちろんその傾向はひとつだけに限定されるわけではなく、二つ三つと時に矛盾する組み合わせをお持ちの方も多いでしょう。

甲の人たちの弱点は?

「甲」の人たちは、環境の変化に弱くて臨機応変さに欠ける傾向にあります。融通が効かず、小回りもききませんし、いちど傷ついてダメージを受けると、そこから復活するのにはたいへんな時間や労力がかかります。

変化の多い動乱の時代を生き抜いていくためには、それなりの心構えやスキルが求められます。また、生まれた時の運だけが全てではなく、運気は10年ごとに巡る大運の季節や、1年ごとに巡る年運にも大きく左右されます。もともとのご自分の気質とは異なる役割を求められる場面も、人生の中にはたくさんあるでしょう。

もともと主役志向で「堂々たる大樹として君臨したい」タイプの甲の人が、時期運の巡りでは切り倒されて床の間の大黒柱や無垢の高級テーブルになることもあるでしょう。

もともと裏方志向で「細やかな彫刻を施された木工製品になりたい」タイプの甲の人が、周りの環境の影響で、地域のシンボルツリーのように先頭で振る舞うことを求められるかもしれません。

そのような巡り合わせを避けられない大きな不幸だと感じるか?新しい可能性を拓くチャンスとして捉えるかによって、人生の充実度は大きく変わってくるでしょう。

周りの環境や出会う人々、時期は常に変化していきます。甲の人も環境に合わせて生き抜いていくためのバージョンアップをしていきましょう。2023年はそのタイミングとしてぴったりです。

2022年は甲×壬=龍高星の年

2022年は「壬寅」の年だったので、甲のあなたにとっては、甲×壬=龍高星が巡ってくるタイミングでした。

五行の図で見れば一目瞭然です。

水→木、つまり水生木ですね。相生関係はスムーズにエネルギーが次の五行へ流れるので「いい」と単純に解釈されがちですが、どのように「いい」のでしょうか?「いい」使い方とは?いまいちど確認してみましょう。

甲(木気の陽)×壬(水気の陽)→ 自分を生じる五行(木と水)の組み合わせで、同じ陽と陽のぶつかり合いの場合=龍高星とみなす、わけです。

四柱推命の通変星であれば、この組み合わせは「偏印」と呼ばれます。

自分の五行を生じる組み合わせとなる五行を「印」と呼びます。「自分を生じる」から転じて「母」とみなす場合もありますし、教育や学習として解釈する場合もあります。また、陽と陽だからバランスが悪く「偏っている」→偏印というわけです。(ほかの呼び方もあるけど、ここでは省略)

「龍高星」の意識とは?

龍高星とは、破壊と創造の星です。古く硬直した因習を改め、次の時代を拓こうとする革命家の意識です。ときに荒々しく激しく、ときに無口で本音を見せずにミステリアスで、明晰な頭脳の中には破天荒なアイデアが常に渦巻いています。

龍高星は、他者と群れることを嫌い、孤独を恐れません。「離れる」という意味が常につきまとう星なので、後天運で龍高星が回ってくるタイミングでは、集団を離脱したり、独立したり、何かとお別れする出来事がある人も多いでしょう。

長く慣れ親しんだ習慣が壊れ、それまでの環境や周りの人々と離れることは、脅威であり不幸であると感じる人も世の中には多いはずです。しかしそれを「すっきりした!これで自由だ!」と感じる人もいるでしょう。あなたはどちらの傾向が強いですか?

水→木の流れが「甲」の人にもたらすのは?

2022-2023の干支は「壬寅」→「癸卯」です。

つまり天干→地支のあいだには、「水→木」という相生関係があり、自然にエネルギーが流れやすい組み合わせです。

こんなときこそ、この流れを上手に生かしたいですね。
ではちょっと飛び道具をご用意しますね。

未来を夢見て→じぶんだいじに

わたしがこんなとき、みなさまへの解説に使っているのはこちら「五要素ライフサイクル」の図です。

↑ 講座レベルの情報みっちり!ですので、ぜひご覧になってみてくださいね。

甲の人にとって、水→木の流れはつまり「未来を夢見て→じぶんだいじに」が強調される組み合わせです。この組み合わせにはちょっと注意が必要です。

ものすごく極端にデフォルメして言うなら、こういう状態を想像してみてほしいのです。

ええ〜?「こんなのいやー!」そんな声が聞こえてきそうですが、そうですか?そんなに嫌ですか?

自分軸を強める2022-2023の運気

もともと他者軸で生きているタイプの甲の人たちにとっては本来の「俺様力」を取り戻して、自分の生き方を再確認する良いチャンスとなります。

「俺は俺だ」と堂々と言える力は、木気の人にとってとてもだいじです。
生命には条件付けなど何も必要ないのです。木気の人たちのとっては、なにせもともとの才能は「曲直」なのです。なにも忖度なく自由に好き勝手に伸びて、その上で社会の要請に合わせて綺麗に剪定していけばいいのです。

ただし、もともと全然手入れをしていないボサボサのお庭や繁り放題のジャングルのような図の人にとっては、この流れは危ない兆候です。脳内勇者は立派でも、現実の成果はさっぱり…になりがちです。

甲×壬ということは、木に対しての水がちょっと多すぎます。ぶよぶよに木がふやけてしまったり、押し流されてしまったり、目的もわからずに寄るべなく漂流する筏(いかだ)になってしまった甲の人もいらっしゃったかもしれません。

ということで、ここまでが前置きです。
たいへんお待たせいたしました。
2023年の運気予報、お届けいたします。

2023年は甲×癸=玉堂星の年

甲×癸 の組み合わせは、大樹に雨が降り注ぐ風景です。2022年の壬(大きな水)に比べれば、平和で穏やかな組み合わせです。

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