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五胡十六国のやべーやつ 埒外編

 おはようございます。
五胡十六国入門」です。

 昨日まで国とその流れについての大まかな紹介をしてきました。本日は趣を変え、この時代の人物について書いてみます。

誰が知られてるの?

 先日、こんなつぶやきをしました。この時代について、時代の流れ的に意義の大きい人物、知名度が高そうな人物、と探してみると、残酷な現実にぶち当たります。

あまりにも王羲之、あまりにも陶淵明。


 書聖、そして詩聖として知られる二人が、とにかく知名度的に突き抜けすぎている。それでいて時代の流れに関わるかと言えばほぼ関わっておらず、なのでおそらく町でアンケートをしたら「知ってる! 唐の人でしょ?」とか言われるに決まってます。取ってないけどそうに決まってます。

 ちなみに王羲之は謝安の先輩、桓温の同僚くらいの人です。ただ政争に負けて会稽郡は蘭亭に隠棲。そこでいわゆる蘭亭序をものしたというお方。世説新語でも、謝安とちょくちょくイチャイチャしています。

 陶淵明は帰りなんいざで有名ですが、どこから帰ろうとしたかと言うと劉裕の配下という立場からです。あと隠棲した後も何故か王弘とか檀道済、ようは劉裕政権の大幹部が会いに来ていたりと、オメーのどこが酒浸りの隠匿詩人だよ!? などと思わずにもおれませんが、まぁさておき。

 この埒外ふたりをS級に押し込め、明日以降に時代を見るためにA級以下を見ていくのです。

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