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SHE AWARDS 2024 受賞にあたって

SHE AWARDS 2024 

SHE AWARDS 2024 マインドチェンジ部門を受賞させていただきました!
ありがとうございます。

ここまでの自分の歩みを、この上ないほど素敵な形で表彰していただき、本当に光栄です。「まさか私が」という想いもありながら、目に見えない「マインド」というものについて必死に向き合ってきたことを、目に見える形で認めていただけたようで、大きな自信になりました。

暗くて冷たい場所から、明るくて暖かいところに行きたくてに入会したSHElikes。必死でもがいていたら、いつの間にか素晴らしいマインドを伝えてくれるシーメイトさんに囲まれていて、自分もそんなマインドを生み出し、伝える側になりたいと思うようになった。

そんな自分に変わるため、自分を励まし、ときに奮い立たせながら行動する途中で、ふっと開けた場所に出て、光を当ててもらえた。そんな感じです。

そして、私が尊敬してやまないすべてのシーメイトさんへ、10分間にわたるスピーチを届けられ、自分の口で感謝やエールの気持ちを伝えられたこと、大変うれしく思います。

登壇に挑戦できたことはもちろん、そこに至るまでにたくさんの方のプロの技を目の当たりにし、温かく接していただいたこと、本当にかけがえのない経験になりました。

自分の人生で10分間のスピーチを暗記して話すなんて

アワードから1週間以上経っても余韻冷めやらぬ中、毎日のようにSNSなどで「私はこれに挑戦します!/しました!」と宣言するシーメイトさんを目にしています。

それこそまさに、私が見たかった景色でした。「一緒に、それぞれの野望に向けて挑戦する仲間に出会いたい」。その想いを受け取ってくれ、行動するきっかけにしてくれた誰かがいるのだと。そしてそんな仲間の姿に背中を押され、私自身もさらなる挑戦へ向けたパワーや希望をもらっています。

感謝を伝えたくて登壇したはずなのに、登壇している最中にも、私の話を聞いてくれているシーメイトさんから、ビシビシ伝わってくるものがあった。話し終えたときには、自分が本番までに持ってきたものを遥かに超えるものを受け取っていました。

心の温度がどんどん上がっていって、見ている世界がじんわり鮮やかになっていく。登壇しながらそんなことを感じていました。

私が今年のマインドチェンジ部門受賞者として伝えたいことは、全部スピーチに込めたつもりです。だから私から受賞者として伝えたいことは、もう感謝の気持ち以上にはないのが正直のところ。

ずっと一緒にアワードを作り上げてきた、プロデューサーありつんさんをはじめ、SHEのみなさん。受賞者として一緒に登壇した、ほたてさん、ゆきのさん、もえさん、なりーさん。本当にありがとうございました!

この写真、本当に楽屋の雰囲気そのまんま

そして、今までに関わってくれたシーメイトさんへの感謝。この「関わってくれた」というのは、私と直接面識があるかとか、SNSでフォローしているかとは全く関係ない部分だと思っています。

SHEは「球体型コミュニティ」。だからきっと2~3人挟んだら絶対全員となんらかの形で繋がるんじゃないかなと。

たとえ入会初日のシーメイトさんだとしても、無料体験レッスンでお話するキャリアプランナーさんには現役のシーメイトさんや元シーメイトさんもたくさんいらっしゃるわけで、そのキャリアプランナーさんと私が交流したことがあったら、繋がってるってことになるじゃないですか。

私にとってSHEでの交流の1つ1つがすごく意味のあるもので、1つ1つの出会いに感謝をしています。だから、すべてのシーメイトさんのおかげで今の私があると、心の底から信じています。

(これをスピーチ後のコメントで言いたかったのだけれど、全然うまく言えなかった!!笑)(みきてぃさん上手くまとめて下さってありがとうございました……!涙)

だから私はすべてのシーメイトさんに感謝の想いを伝えたいのです。ありがとうございます。

人生最大の背伸び

ここからは、私がここからまた「私らしく」(「受賞者らしく」に飲み込まれず)進んでいくために、書かせて欲しいのです。

エントリーからSHE AWARDS登壇までずっと向き合ってきたこと。それは「私はどういう人間なのか」、そして「これからどうしていきたいのか」。

2月からずっと背伸びしているような感じだった。心の中では「全力をかけたい」「本気で臨みたい」と思うのに、行動量で自分の期待を上回ることができず、悔しさばかりをずっと抱えながら、でもひたすら手を動かすしかない。

エントリーシートだって、正直まあまあ背伸びして書いた。もちろん書いた内容には決して嘘はない。「いつもそうありたい」「そうなれている時の自分が好き」と心から思う。

でも、100%常にそうなれているかといえば全然そんなことはない。「自己否定はやめよう」「挑戦は楽しい!」とかって言っておきながら、今だって自己否定に走るときも、挑戦が怖くなる時もしょっちゅうある。

自分で出したエントリーシートをもとにプレゼンを作る間、ずっと目の前に理想の自分を突きつけられて、「理想の私はそんなこと言わないよ!」「ここもここも、全然違うじゃない!」と自分自身に1つ1つ指摘され、「そんなんじゃ登壇する資格ないよ」と自分に叱られてばかりいた。

それから、根拠のない寂しさ。当日まで受賞したことを公表できないのもあり、「すごい賞をもらった」という思いを一人抱えて、いらぬことをくよくよ考えてしまった。

受賞者になってしまったら、もう今まで通りみんなと同じように接してもらえないんじゃないか。「すごい人」ってひとくくりにされて、イメージだけが先行して、距離を置かれてしまうんじゃないか。そんなことを考えたら、ものすごく寂しくなった。

でも私が私の立場でみんなにシェアしたいのは、こっそり「実はね……」ということじゃなくて、当日会場や配信の向こうでびっくりする気持ち。絶対にその方が思い出に残してもらえると思ったから、寂しさをぐっとこらえて、当日会う楽しみな気持ちに必死で変換していた。

スピーチする間に感じた、会場からの温かい空気。終演後、会いに来てくれたたくさんのシーメイトさんの笑顔。そしてSNSでの心温まる言葉に触れて、それはまったくの杞憂だったなとホッとしている。

私に登壇する資格なんてあるんだろうか、そんな不安にも襲われた。シーメイトさんへのリスペクトがあるからこそ、「聞いて良かった」と思ってもらえるスピーチなんて果たして私にできるのか、自信が持てなかった。

実はその寂しさも不安も、過去の自分が振りかぶった想いが、諸刃の剣のように背中から突き刺さっているようなものなのだ。

去年までのSHE AWARDSを見て、受賞者の方への称賛の気持ちが強いからこそ、「私とはもとからなにかが違う人なんだろうな」「私はここまでは目指さなくてもいい」、そんな他人ごとのような感覚を持っていた。

今となっては、他人事のような感情は、そのとき自分を守るために必要な感情だったし、だからこそ今回の受賞も素直に嬉しいと思えたのだと、そんな風に受け入れている。

でもそう思えるまでずっと、過去の自分の冷ややかな目線にさらされ、勝手に見えない線を引いて、寂しさや不安と戦いながら、寝る間も惜しんでプレゼンを作る日々。

プレゼンを作る中で向き合ったのは、結局人の心を動かすのは、誰か1人の、その人にしか話せない本気の想いだということ。これはありつんさんとの壁打ちで気付かせてもらったもの。

私が心から思っていること、私だからこそ話せることを、自己開示して伝える大切さ。私はこの「自己開示」が怖くて仕方なかった。

その「1人」は、称賛や共感の的になることもあれば、批判や反感の的にもなりえる。自分の言葉で思わぬ方向から誰かを傷つけてしまうかもしれない。

「1人」になることへの恐怖や、自分の言葉で誰かを傷つけてしまうかもしれないという危機感は、たとえ心理的安全性が高いSHElikesのコミュニティであっても、いや、むしろそういう場所だからこそ、忘れてはいけないことだと私は思っている。

ちょっと前にnoteで、言葉を発信することへの怖さについて書いたことがあって、この想いはちっとも変わらず、私の中にある。

自分が書いたもので誰かを傷つけたり、変な方向に扇動したりすることがないようにというのは、いくら配慮してもしきれないことのような気がする。
文章を書くということは、物事になにがしかの方向付けをすることだと思っている。

それがどんなに小さな角度であっても、他の人の立場から見たらものすごい曲がっているように見えるかもしれない。それが思わぬ形で心のどこかに刺さることが無いとは言い切れない。それに、起点での角度は小さくても、放射状に距離を伸ばしていくうち、到達する地点は大きく離れていく。いい意味でも悪い意味でも、言葉の力とはそういうものだ。

(中略)

それでも、書くことを通して出会えた人やものがある。そういう出会いを受け取るたび、なににも代えがたい喜びを感じる私がいるのも事実。この先も、そういう出会いを続けながら生きていけたら、どんなに幸せだろうと思う。

返事はやっぱりいらなくない〈11月 毎日投稿〉

怖くても、私が発した言葉で一歩踏み出して笑ってくれる人がいるなら。私はその笑顔に会いたい。書かずにはいられない。

そして、この怖さこそが、笑顔で誰かと会うための大事な道しるべであって、絶対に手放してはならないもの。

それは話すことでも変わらない。むしろ、普段あまり慣れていない「話す」ことで伝えるのは、なおさら怖かった。イベントとしての注目度の高さや、見ている人の多さもあるけれど、なにより会場のダイレクトな反応を感じながら、文章ではなく声で発信することの怖さ。

表情や声の変化もつぶさに伝わる。本気度の足りない言葉が1つでもあったら、すぐにバレてしまいそう。それが怖くて仕方なかった。

でも、受賞を知ってから本番当日まで、私はずっと楽しかった。大好きで尊敬してやまないシーメイトさんに、自分の口から感謝を伝えたいというビジョンを持っていたから。

そして、ありつんさんをはじめ、SHEのみなさんが温かく的確で、すごく近い距離で、伴走してくださったから。なかなか自信が持てない私に全力で寄り添ってくれ、温かい言葉をかけてくれ、自信が持てるように励まし続けてくれたから。

もともと自分に×しか付けられなかった私が、必死に自分で丸をつけてエントリーシートを出し、大勢の前で「挑戦が好き」と自信を持って言えるようになったこと。不安も寂しさも怖さも乗り越えて、思い残すことなくスピーチができたこと。

我ながらすごい進歩だなと思う。

そうさせてくれたSHElikesの環境はやっぱりすごいし、ここを選んだあの日の私に、やっぱり感謝の気持ちを伝えたい。

ごく普通のシーメイトより

私の出番直前、登壇を終えた3人からの全力の励ましを受けている写真

ずらずらと書いてきた寂しさも不安も怖さも、平たく言えば「選ばれた側には選ばれた側にしか分からない痛みがある」ということになるのでしょう。そうやって名前をつけて片付けて、さっさと見過ごしてしまってもよかった。

でも私はこの寂しさも痛みも、Giveできるものに変換して当日のスピーチに全部込めたかった。

それが去年までの私に対する最大限の愛情表現だと思ったから。今年のSHE AWARDSで「私とは違う」と思うシーメイトさんを、1人でも減らしたいと思ったから。

私もあなたも、ごく普通で、ものすごく特別なシーメイトなんです。

SHE AWARDS 2024 マインドチェンジ部門受賞者からの感謝にかえて、そんな言葉を送ります。

コンビニでクエン酸の飲み物を買って飲みます