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モノのレンタル・サブスク・シェアリングをサービス運営者目線で見るとこう分けられるよってお話

僕らが運営するRentioはカメラや家電を買わずにいつでも使えるサービスです、まー簡単に言えばレンタルサービスですw サブスクもやってますし見方によってはシェアリングサービスです。こういったブームは消費行動の変化なので今後も拡大していくと思います(希望的観測含)。ありがたいことに僕のところにもレンタルサービス、サブスクサービスで起業したいと言う方からご相談頂くこともあります。その方たちにお伝えしているのがレンタルビジネスを行う上での6つの切り口です。もちろんこれだけでは不十分なんですが一応のところこれくらいは先に考えておかないとしんどいんじゃないかな?と思っています。

まずは仕入をどうするのか。自社製造は大きいところだとメチャカリさん、あとはダイソンさんも自社でサブスクレンタルを行っているのでこれに近いです。買取の場合は、6番目に出てくるレンタル品の廃棄、リセールと言う課題が出てきますが基本的にはリターンは大きいはずです。ハイリスクハイリターンと言えるかも知れません。法人からの貸与はRentioも行っていますがリスクは基本的に低いですがリターンも少ないので、ローリスクローリターンです。手間も若干かかりそうなのでラクサスさんが行っているラクサスXはかなりシステム的にもオペレーション的にも大変そうで超尊敬します。

次が一番大きい違いでサブスクなのか、ワンショットでのレンタルなのか。また、サブスクでも1商品ごとなのか、借り放題なのか、借り放題でもユーザーが選ぶタイプなのか運営者側が選ぶタイプなのか、これだけでもかなり考える余地が多いです。

こんな感じで切り分けが出来るかと。

ユーザーが選択できた方が基本的にはユーザーは嬉しいと思うのでCVRは上がりそう、ですが運営側からすると在庫の回転率が下がりそうと言う課題もあります。交換し放題の場合、稼働率は上がりそうですがユーザーに本当にマッチしたものを送らないと満足度が下がるので解約率に繋がります。トイサブ!さんやcasieさんにそのあたりを伺ったことがあるのですがめちゃめちゃ面白かったです(さすがに書けないけど)。

販売場所をどうするかもかなり違いが出ます。例えばRentioはアプリを持っていませんがラクサスさんはアプリのみです。この違いだけでも1つnote書きたいくらいですがRentioとしては(今のところ)明確な意思を持ってWEBのみで頑張っています。ただ、僕がブランドバッグのサブスクレンタルを行うのであればアプリにすると思います。

配送をどうするかも難しいです。大型商品のレンタルは配送が非常に大変ですし費用がかかるので普通の業者を使うと利益は出しにくいと僕は思っています。airRoomさんはその辺、しっかりと配送業者と提携しうまくやられているなーと思いますし大型家電のレンタル最大手のサークランドさんは配送拠点をたくさん作りそこから自社物流網を作っています。ダスキンさんは自社店舗(たぶんフランチャイズ)をたくさん作ることで大型の商品の配送もユーザーさんに引取りに来てもらうと言う形でクリアしています。

返却方法も重要だと思っています。一見送料無料と書いてあるにも関わらず返却時に送料がやたらかかったり、解約金がかかるケースも多いです。某大企業が行っている定額サブスクサービスは解約手数料が製品本体丸々かかるのでただの分割払い以外の何物でもなくなってしまっているように見えます。この辺をうまく隠せば注文して頂くことは出来るのかも知れませんが結果的にユーザー満足度は下がり、サービスは長続きしないと個人的には思っています。

最後が返却在庫の処分について。①の仕入で買取を選択した場合ここも重要です。ドイツのレンタルサブスク最大手のGroverなんかは返却された在庫をすぐに売ってしまっているようです。このあたりは決算書をどう見せるかにも関わってきますが非常に難しくて重要な論点です。

もちろんまだまだ考えるべき点はあるのですが最低限これくらいは考えておかないと事業は立ち上がらないと思います。もしご興味ある方が入れば僕も勉強したいのでTwitterでメッセージください!

あと弊社はまだまだ成長過程で、僕らがやりたいことの1%程度しか出来ていないと思っています(言いすぎかも)。ということはまだまだ100倍は成長余地があると思っているのでお手伝い頂ける方是非一緒に働いてください!


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