『風都探偵』 1巻 感想
概要
原作:石ノ森 章太郎
脚本:三条 陸
原画:佐藤 まさき
初版発行:2018年
デジタル版発行:2018年
発行者:大村 信
印刷所:凸版印刷株式会社
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発行者による作品情報
APPLEブックレビュー
感想
読んでいて登場人物の声が脳内再生されるくらい、物語に引き込まれました。まさに"正統続編"の名に相応しい作品です。
ただし、仮面ライダーの姿が描かれるのは第5話「tに気をつけろ 5/犯人[ヤツ]はそこにいる」ラスト(ベルトや変身アイテムはそれより早く姿を見せますが)なので、「特撮ヒーローの漫画化作品」というよりは「アクション要素も強い探偵もの」という色が強かったです。
また、仮面ライダーWを見ていなかった方でも世界観や設定などがわかるような説明が自然となされている親切設計でもあります。
推理ものとして見てもかなりの秀作。依頼である「魔女の捜索」は簡単に見えて、実はその裏にメモリによる犯罪があった。その事件の顛末まで含めて非常に巧妙に伏線が張られていて、非常に読み応えがありました。
何もわからない状態で一度読んでも面白い、全てわかった上で伏線などに気を配りながらもう一度読んでも面白い。1冊で2度美味しい作品です。
トードストールメモリの使用者が不法所持していた理由に
と供述したのって、キノコ(「Toadstool」は英語で「キノコ」という意味)が毒になるものもあれば薬になるものもあることにかかっているんですかね?
そういう所が上手いなって感じました。
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