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『斉木楠雄のΨ難』 2巻 感想

概要

著者:麻生 周一

初版発行:2012年
デジタル版発行:2013年
発行所:集英社

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発行者による作品情報

超能力者・斉木楠雄にとって、マインドコントロールなんてお手のもの。そんな彼の悩みの種は、なぜかコントロールできない同級生二人の存在──。更に超能力者といえど苦手とする、生き物の正体が明らかに…!?
Apple Books|麻生周一『斉木楠雄のψ難 2』

感想

 兎にも角にもツッコミが滅茶苦茶面白いです。現実のお笑い芸人で言うと四千頭身の後藤拓実さんが近いでしょうか。超能力で人の考えが読める上に本人が達観した性格なので、とにかく的確。個人的2巻のベストツッコミは第12χ「ビーチΨド 夏物語」の重装備した海藤瞬に(モノローグで)放った「浮きたいのか沈みたいのかわからんがお前が泳げないことは良くわかった」です。

 そういえば読み切りの時からですが、この漫画って何気にクズ率が高いですね。この巻で言えば第11χ「うさんくΨぞ!ダークリユニオン」に出てきた翡翠の瞳とか、今後準レギュラーになる(はずの)鳥束零太とか。とくに前者は(ネタバレになるので伏せますが)ギャグ漫画にしてはかなりゲスな事やってましたね。もっとも、この作品のクズキャラは基本エピソード内で相応の報いを受けるのでそこまで不快感はないんですが。

 縦じまを横じまにしてでも読んでほしい斉木楠雄ですが、この巻では一つ注意点があります。第15χ「留守番のΨ難」で、"たいていの人が大嫌いなあの生物"の作画がムダにリアルってことです。勘弁してくれ僕はNもGもNGなんだ

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