『仮面ライダーガッチャード』 第15話「掴めハッピー!輝けガッチャリバー!」 感想
概要
放送局:テレビ朝日系列
放送日時:2023年12月17日(日曜日) 9時00分~9時30分
脚本:長谷川 圭一
監督:渡辺 勝也
アクション監督:福沢 博文 (レッド・エンターテインメント・デリヴァー)
特撮監督:佛田 洋 (特撮研究所)
番組公式サイト リンク
感想
固い繋がりは、個の強さを超える。
スーパーガッチャードとドレッドの戦いは一進一退。そうこうしているうちにアトロポス、ラケシスによってりんね、ミナト先生が戦闘不能にされ、彼女たちの矛先は間辺親子に。すかさず宝太郎もスチームホッパーワイルドにチェンジして駆けつけようとした隙を突かれ、ダウン。ガッチャード史上最大レベルのピンチです。
ここだけ見るとスーパーガッチャード クロスエックスレックスの初陣はあんまり…ですが、スーパーガッチャードの時はそこまで押されていなかった(むしろ優勢だった)こと、宝太郎が「ドレッドを倒す」よりも「間辺親子を守る」ことを優先させたのは後述する"力"についての布石になっていることなどのため、「(一時的にだけど)やられた」って感じはゼロです。
そんな苦境を打破したのはりんね。(風雅お父さんの話が本当かどうかはともかく)アトロポスの精神攻撃に負けず、「アトロポスが"絆"を否定するのは、憧れの裏返し」「弱いのはアトロポス自身」と反撃。そう言われた彼女は、りんねにかけた術を解除してしまうほど動揺するあたり図星…ということでいいのでしょう。このシーン、アトロポスの怒りの表現として「黙れ」を連呼させたのは、彼女の「怒り慣れていない」感じや「無機質なものが感情を模倣している」ような感じが出ていてむしろキャラに合っていると思いました(所謂"解釈一致"ってやつ?)
アトロポスの術が解けた瞬間、錬金術を駆使してガッチャードをサポートし、ラケシスを拘束。再びスーパーガッチャード クロスエックスレックスに変身した宝太郎はキック一撃でクローバーマルガム バンブーラフレシアミクスタス(ラケシス)を撃破。
残るはクロトー。なおも闘志を燃やす彼女は、周りの人々の思いに応えてパワーアップしたスーパーガッチャードに対抗するかのごとく、レプリケミーカードを多数読み込んでパワーアップを図ります。負担が大きいのか苦しむクロトー。その姿を見たラケシスが制止しようと呼びかけるのはちょっと意外でした。あれだけ"絆"とか"繋がり"とかを冷笑していたけど、人並みの仲間意識はあるのか(そう見せかけてガタガタだった『リバイス』の例もあるから油断はできませんが…)。重ね重ね、「アトロポスがそれらを否定するのは"憧れ"の裏返し」というりんねの言葉が真実味を帯びてきました。
宝太郎は第13話の時同様、ドレッドとクロトーを分離させて彼女も救い、ドレッドを撃破。三姉妹はひとまず退散です(なお、クロトーは怒りに燃えてリベンジを誓った模様。彼女からしたら「敵に負けて情けまでかけられた」わけですから当然ですが…)。
…というわけで、平和を取り戻し、『キッチンいちのせ』で1週間早いクリスマスパーティーを楽しむ宝太郎たち。いいなあ、こういう戦いの後のほのぼの日常パート。加治木くんと錆丸先輩が「サンタクロース宇宙人説」で意気投合しているのが特に微笑ましい。
…しかし、ニチアサ民が戦慄する"本来のクリスマス"は1週間先。ちょうどクリスマスイブに放送される次回。不安な予感しかしません。
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