ハドラーはメドローアを知っていたか?


ダイの大冒険、盛り上がってますね。
ついにハドラー親衛騎団も登場。

後半の熱いシーンがアニメーションで見れるとあって、古いヲタクであるおじさんはツイ廃になっているわけですが。

ツイッターの議論の中に、ハドラーがシグマにシャハルの鏡を持たせたのは、メドローアを知っていた、読んでいたからではないのか、というものがあり。

大変面白い議論になっているので、自説を開陳しようと思うのですが、ネタバレだし長いしなので、こちらに書きます。
ので、ネタバレなのでヤナ人注意でお願いします。








個人的には。
実際は三条陸先生とジャンプ編集部の都合、が正解だと思っています。
オリハルコンの戦士、という強力な敵を出してしまった以上、それを上回る呪文が必要になった。しかし、その呪文もあまりに強力だったため、それに対する対抗措置を敵に持たせた。
あくまで親衛騎団と勇者一行の力をイーブンにするための工夫、だと思うのですが。

あえて、最後までを通して、シナリオ上の納得のラインを探していこうと思います。

そのうえで、ハドラーがメドローアを知っていたか?について。
メドローアという呪文は、アバンとハドラーが凍れる時の秘法で固まり、一年の休戦期に「編み出した」ものです。
この「編み出した」が、開発した、なのか、古文書から探し出したものなのか。

世界観的には、呪文は契約によって手に入れるものですが、実際、習得にあたってポップはフィンガーフレアボムズ同様契約を行っていません。
そう考えればオリジナルでいいのかしら。ただ「極大呪文の存在」の話をしていたからには、やはり古文書からの発掘?

これ、なんで考えているかというと、
「バーンがメドローアを知っているか否か」に関わるからです。

なんですが。
おそらくバーンはどちらにしろハドラーには知っていたとしても伝えないと思いますし、すくなくとも、「マトリフがメドローアを使えること」は知らなかったと思うんですね。
知ってたとすれば、アバン殺すタイミングでキルバーンを派遣しているはず。

さて。話は戻って、ハドラーはメドローアを知っていたか。
ツイでも言いましたが、知らなかったと思っています。すくなくとも、ポップがメドローアを習得する以前は。

マトリフの性格を考えれば対ハドラー最終決戦において、自分自身がハドラーに対峙するまでメドローアを温存したのではないか、と思うのです。
アバンが切り札である「凍れる時の秘法」を使ったときのために。
実際は無刀陣とアバンストラッシュで倒したので、出番はなかったんじゃないかと。

では、なぜハドラーはシャハルの鏡をシグマに預けたのか。
可能性は、
1.バーンがメドローアの存在を知っており、警戒した。
2.バーンが(知らなくって)ハドラーの黒のコアに、多大な魔法力を吸収させることを防ぐために、唆した。
3.ハドラーがポップが「何らかの策」を講じてくることを警戒した。

そして、個人的な一番納得の行く答えはこれなのですが、
4.ドルオーラ対策。

3の場合、事前にメドローアを知るとすれば、ポップ習得の瞬間以外ないと思っています。悪魔の目玉で。
悪魔の目玉は妖魔師団配下だったと思うので、ザボエラ監禁状態で妖魔師団を動かせたかどうかですが。

ただメドローアを知っていたとしても、いなかったとしても、ハドラーが「ポップがなにかを仕掛けてくる」ことに対する準備を行うことはあり得ると思います。

そして、4です。
親衛騎団の任務は、死の大地の守護です。
その任務において警戒すべき相手は、ダイパーテイ、そしてバランです。

シャハルの鏡が(その性質に問わず)「呪文」を跳ね返すものである以上、おそらくドルオーラにも有効であろうと。

ハドラーは、ダイ対バラン戦の一部始終を、そしてドルオーラの威力を見ていました。
そしてハドラーは「バランがいつか必ず攻めてくる」と確信していたでしょう。
シャハルの鏡は、対バラン戦の備えではなかったのか。

まあ、実際のところ、ドルオーラは魔法力なのか、闘気流なのか。
シャハルの鏡がクロコダインの激烈掌をはね返せなかった事からも闘気流に効かないことは自明です。
シルバーフェザーの回復で打っているからには呪文に違いなかろうとはおもうものの、本当にドルオーラをはね返せるのか、は結構賭けだとおもいますが…。


とまれ。
佳境に入ったダイの大冒険。名優さんの演技も目一杯楽しめる名作になっております。

ダイの大冒険、みんなで見よう!

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