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4年半ぶりの香港と33年ぶりの台灣 5日目

さて今日は九龍にどっぷり浸かります。
明日は台灣への移動日なので、心残りがないように。


深水埗

尖沙咀からMTRで深水埗へ向かいます。
深水埗だけで4~5件のレコード屋があるので、すべて回るつもりで午前中に到着し、予め見当をつけていたレコード屋を探します。
鴨寮街だけでなく周辺の屋台も含め、出来るだけ一筆書きで回れるように自分なりのルートを組みました。

鴨寮街

早速1軒目のレコード屋に到着。お店がきれいで、まだ開業してそれほど経っているようには見えません。あまり期待もせず入ったところ、なんといきなり探していたレコードが飾られているではありませんか!
値段も手が出ないほどではありません。
これは期待していいのかな?と思って床に置かれた安売りコーナーを調べると、またまた入手困難品が見つかりました。日本円にして¥2000足らずですから、こちらも「買い」です。
とはいえ、いろいろ買うことになればお金はいくらあっても足りなくなるので、一旦店を出て他も探すことにしました。すぐに売れるような代物でもないしね。

鴨寮街のみならず、深水埗は街全体がフリーマーケットのようです。掘り出し物を見つけるには、固定店舗・屋台問わず時間をかけて丹念に探す必要があります。でもそれが楽しいんです。

時間を有効に使おうと思って早めに来たのはよいのですが、午後から営業の店もあってちょっと失敗したかな?と思いました。11時くらいにはどこでもオープンするだろうと思っていたので甘かったです。

カセットテープを買う

1軒ずつチェックしていると、見覚えがあるお店にたどり着きました。ここは前回も来て、カセットテープを買ったんです。
私はもともとレコードではなくカセットを集めていたので、今でもレコードとカセットが並んでいればカセットを選択します。
最近、固定店舗でカセットを置いているところはほとんど見かけません。かつては香港旅行のたびにごっそり20本以上も買って帰ったものですが、最近は探すのに苦労します。もっとも粤劇などのカセットはまだ新品で入手できます(デッドストックかな?とは思いますが)。これは、日本でも演歌のベスト盤などがいまだにカセットで入手できるのと同じ理屈でしょう。カセットで聴きたい世代なのです。
よし、と腰を据えて選び始めました。

悩んだ末、4本を厳選。

購入したカセットテープ

ちなみに新品は右下の1本だけです。
上の2本は海賊盤のようです。右上の1本は、花王のマークをパクっています。昔から花王は香港で有名企業なのです。
私は昔から海賊盤は買わないことにしているのですが、今はカセットが入手困難な時代ですのでやむを得ず買いました。

なお、帰国してからカセットをチェックしたところ、海賊盤は音質、テープ走行ともにきわめて悪い物でした。鉛筆がくるくる活躍しました(わかるよね)。もちろん覚悟の上だったんでショックはありません。これに関しては聴ければいいのです。

このお店はレコードの品数は豊富でしたが、ちょっと値段が高いのと探している歌手のものがなかったので、カセットしか買いませんでした。

レコードを買う

屋台も含めあらゆるお店で丹念にレコードとカセットを探し歩きましたが、これだ!というものが見つかりません。1軒目のレコード屋で早々と探していたものが見つかって気を良くしていたのですが、やはりそう簡単に欲しいものは手に入らないです。
また1軒目に戻ることにしました。
先ほどチェックした2枚とも買うか悩みましたが、結局1枚にしました。もう1枚は先日訪れた香港中央圖書館で試聴できたのでヨシとしました。

羅樺のアルバム
天地真理「想い出のセレナーデ」、岩崎宏美「思秋期」広東語カバー入り

買ったはいいのですが、持って帰るのが大変です。小さいリュックを持参していますが、LPですから幅があって入らず、店のビニール袋のままぶら下げるしかないです。さらにこのリュックもせわしなく持ち直しますから、ホテルに戻るまで神経が休まりませんでした。昔は背中にリュックなんてナイフで切られ、中身を盗られても文句が言えなかった、治安が悪かったころの癖が抜けません。

カー用品店

さて、深水埗にはなぜかカー用品の店もいくつかあり、いつも寄る店に今回も訪問しました。
4年半ぶりにもかかわらず、レジカウンターにはいつものニャンコがくつろいでいました。
今回なにも買いませんでしたが(冷やかしかよ)、別に買うものがなくてもいいのです。ここのニャンコが健在ならいいのです。また次回会えるかな。
深水埗もニャンコを飼っている店がポツポツありますね。

日が暮れてきたので移動します。

旺角とその周辺エリア

旺角周辺は専門店街が多く、行き先ごとに違った楽しみがあります。よく女人街がクローズアップされますが、それだけではありません。

80M巴士專門店

まずはMTRに乗り太子駅で降りて、洗衣街を目指します。目的はバスのミニカーです。中巴Daimler Freetline (Alexander Body)がほしいのです。すみませんマニアです。
「80M巴士專門店」は洗衣街に旗艦店があるのですが、前回と前々回はこちらに寄らなかったので久しぶりに来てみました。
しかし、高い…。円安が身に沁みます。それに、マニア向けなので数量限定製品が多く、入手不可能になってしまった車種もあります。
結局何も買わず。

通菜街・花園街

そのまま通菜街の金魚屋エリアまで歩き、金魚を鑑賞。ここは絶対昼より夜に来るのがおすすめです。ビニール袋に入れられた金魚の数々が、店の蛍光灯に照らされてとてもきれいなのです。
最近は犬猫を飼う香港人も増えましたが、狭い香港でペットといえばまだまだ金魚・熱帯魚が人気です。私も昔グッピーなどを飼っていました。

このまままっすぐ南下すれば女人街エリアですが、一旦花園街に寄りました。ここも女性向け商品の屋台が並んでいるので、通菜街の女人街エリアとあまり区別がつきません。実際私も迷いそうになります。もうここも含めて女人街って呼んでいいんじゃないですか?
花園街は南の方に行くと波鞋街エリアになりますが、私はスニーカーに興味がないのでそこまでは歩きません。通菜街(女人街エリア)にもどります。

場所が場所なのでおっさんが買うものはほとんどないです。でもここも廟街同様、香港に来たらどうしても寄りたくなります。
定番商品は別として、流行りものについては「今年はこんな新商品が!」「もう○○は下火だな」といった感じで、少しずつ取り扱い商品が変わっているのがわかります。そこが面白いんです。

朗豪坊

ダラダラとMTR旺角駅近くまで来てしまいました。目の前に朗豪坊が見えます。私はブランドショッピングには一切興味がないので、ここで立ち寄る唯一のテナントは「80M巴士專門店」朗豪坊店(笑)。結局こちらの80Mにも寄ることにしました。だったら最初からここに来ればよかったんじゃない?と思われそうですが、置いてある在庫が違いますし。それにバス関連の本は、先ほどの旗艦店以上に充実しています。
ここも品ぞろえは良いので、次回は旗艦店パスでいいかな。
そして、旗艦店には置いていなかった中華巴士の本を見つけました。中巴は今は存在しませんから、こういった古い記録の本は貴重です。ただ、値段がとんでもないことになっていたのでやっぱりあきらめました。次回来港時にまた中央圖書館へ行って探そうかな。

昼間だったら上海街まで歩き食器など見てもいいんですが、もう夜でみんな閉店してそうなのでまた次回に持ち越し。足も疲れたし。

香港だけど一度くらいは洋食にしよう、と適当なイタ飯屋でパスタを食べ、それから尖沙咀へ飲みに行くことにしました。

尖沙咀

尖沙咀で飲むといえば諾士佛台一択、という人もいらっしゃるかもしれません。ただあそこは結構人が多く、もし騒がしいお客さんがいたらイヤだしどうかなー?と思い、まずはのぞいてみました。
いる、いる。並んでいるお店は10軒くらいですが、週末でもないのにテラス席までお客さんが鈴なりです。彌敦道側から離れるにつれ、お客さんは減っていきますがそれでもテラス席しか空いていないようです。私は寒がりなので早々にあきらめました。
いまさら蘭桂坊というわけにはいかないし、コンビニで小容量のワインでも買うかな、とも思ったのですが手頃な商品がありません。
それでもホテルの近くにバーはあるので、そちらで飲むことにしました。40年前の樂道なんてバー・クラブだらけだったんですけどね。

リュックと大事なレコードをホテルに置いて、あらためて出かけます。バーは歩いて3分もかからない近所で、どこにでもあるような普通のバーです。ただ、外看板に書いてある値段がハッピーアワー価格なのでちょっと悩みました。買一送一パターンかな?もし単純にこの値段の倍のお店だったらどうしよう?高かったら1杯だけ飲んですぐ引き上げましょうかね。
で、結局無事にスコッチをお代わりしました。さらにブランデーを注文すると、なんと品切れでした。星1つ減点。
もう1杯スコッチをお代わりして〆ました。
それから、お会計の時こちらが要求するまでレシートを出さなかった(つまりおつりも出さない)のも星1つ減点。細かいおつりなんて残すのは普通だし、いいんですけどね。ただそれはこちらが判断することですからね。

最後のスコッチ

ホテルに戻って荷物をまとめます。飲みに出る前にある程度はやっておいたのですが、こんなものを買ってしまったのでどこに入れるか迷いました。

最近すっかり見かけなくなった、
5人乗りタクシーの行灯

明日の朝は10時の飛行機です。寝坊しないようにスマホの目覚ましを念入りにセットします。ついでにキャセイからのアラートメールが来ていたので読んでみると、ふむふむ。オンラインチェックインですか。トラブルがあった時に面倒臭そうだな。
しかし、ほろ酔い気分の私の前頭葉は「大丈夫」と判断し、その場でチェックインを完了したのでした。

明日は香港を出発、一路台灣へ向かいます。

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