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女神との出逢い マッチングアプリで…

今年の8月、ボクは60回目の誕生日を迎えた。

隣には誰もいない、一人のバースデイ。彼女がいた年もいなかった年も、特別な日だと感じることは、ほとんどなかったのだけれど、今年はなぜか寂しく感じられた。

昔は還暦というと人生一丁上がり、あとは余生という感じだったのだろうが、今は人生100年時代。この先おそらく、まだ何十年も生きていくわけで、一人で生きていくことに少し不安を感じ始めたことが、寂しさを引き寄せたのかもしれない。

寂しい誕生日を過ごして3週間ほどたったある日、出会い系マッチングアプリを試してみようと思い立った。実は、今年の2月にペアーズというマッチングアプリを試してみたのだが、3月に入って新型コロナ騒ぎが始まってしまい、中途半端に終ってしまった。ペアーズはイマイチだった。最後までちゃんと試さなかったので、あくまで私見ということだが。何というか、これならいける!という手応えが、全く感じられなかったのだ。そこで、今回は別のアプリを試してみることにした。

そのアプリは「タップル」というもの。スマホの広告で適当に選んだだけで、他のマッチング系アプリを比較検討して選んだわけではない。実は、このアプリ、とっても使いにくいし、わかりにくかった。出会い系マッチングに限らず、最近のアプリはもっと直感的でわかりやすく、使いやすいものだが、このアプリはダメダメ。ボク的には5つ☆評価でいけば☆2である。ただし、結果的にはこのアプリで女神に出会ったわけだから、人生わからないものだ。

このアプリの良さは、写真を見て直感的に選べること。右か左にスワイプすれば良い。右ならOK、左ならサヨウナラ。似たようなつくりのマッチングアプリもあるようだが、どちらがよいかはわからない。そうそう、プロフィールはちゃんと読んだ方がよいかも。このアプリの欠点は、プロフィールより前に、興味をもっているジャンルの項目がズラズラと表示されるので、その下のプロフィールを読む気にならないのだ。だからついつい写真だけで選んでしまう。

このアプリは写真が”命”。だからボクも奇跡の1枚的なかっこよく見える写真をアップした。これは1年半前に撮影した、フェースブックのカバー画像に採用しているもの。これが後から「騙された」と言われる原因になるのだが、そもそも写真で選ばれなかったらその先がないわけだから、戦略的には正しい選択だったと言えるだろう。

ついでに言っておくと、女性の写真を見て、どうしてこんな写真をアップするのか?と、理解に苦しむ人が多かった。よくあるのは、どこか旅行に行ったときの遠目で写っているスナップ写真だ。これでは全体の印象はわかるが、肝心の顔がよくわからない。だから左に即スワイプである。また無駄に旅行に行った時の風景写真や食べ物の写真をアップしているがこれも全く意味がない。(もしかしたら他の画像アプリと連携して自動的に選んでいるのかもしれないが)

また、何の加工もせず、画面いっぱいに顔が広がるようなどアップの写真を載せている人も多かった。それが芸能人のような美人なら問題ないのだが、そんな人はいないわけで、これも即左スワイプである。この人たちはなぜこのような写真をアップするか考えてみた。①写真の重要性がわかっていない②よい写真をもっていない③写真の編集・加工のやりかたを知らない④適当に登録しただけなので面倒なことはしたくない…ざっとこんなところかな。マッチングの確率を上げたいのなら、ここらは改善のしどころである。

ボクは男側の写真を見ていないので正確なことはわからないが、男側の写真もそうとう酷いのではないだろうか。ちなみにモデルのようなスタイル抜群の美人がたまに登場するのだが、決まって中国人、台湾人、シンガポール人だった。あきらかに加工してます!という写真なので、すぐにわかる。彼女たちの目的は、単なる男女の出逢いではなく別のところにあるのだが、その目的を達成するには、まずは写真で引きつけてマッチングすることが必須なわけで、それに見合った努力をしているということになる。不純な動機とはいえ、見習いたいものである。

ボクは今、東京は新宿歌舞伎町の隣町に住んでいる。歌舞伎町を突っ切って新宿駅まで歩くことがしばしばあるのだが、いたるところにホストやキャバ嬢の看板写真がデカデカと飾られている。これらの顔写真はみんな加工されていて、特にキャバ嬢の写真は全員同じような顔に見えてしまう。目が大きく、顔の輪郭が細く、肌がツヤツヤ。違うのは髪型とドレスだけ。スマホで使える写真加工アプリもこれくらいは超簡単にできるのだろう。検索すればいくらでも出てくるので、試したい方はどうぞ。

さて、ボクの運命の日は9月11日にやってきた。ある女性とのマッチングが成立したのだ。長くなったので、この続きは次回に。 

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