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引退して11ヶ月、ようやく見えてきたもの


2018年9月30日

この日のことは、たぶん、
死ぬまで忘れられない


朝の集合のエールで泣いて
試合が終わってみんなで抱き合って泣いて


私はこの日、大学での4年間全てをかけた
女子ラクロス部を引退した


エール(円陣)をしている時、4年間全ての思いが
フラッシュバックしてきた感覚を、いまでも
鮮明に覚えている
あんな体験は初めてだった


幹部として、最上級生として過ごしたラストイヤーは、これまで経験したことの無いような
莫大な責任感とプレッシャーがあった

何も思うように進まず、最終的にはリーグ期間中にも関わらず、後輩・コーチから、引退を強いられた形(多少語弊はある)で、私たちの4年間は終わりを告げた

この出来事は、私にとってあまりにも衝撃的すぎた
大好きなラクロス部を、こんな形で去らなければならないなんて
苦痛とも、屈辱とも言えない感情に、
ただ飲み込まれていくだけだった


あの日から、ずっとただ一人、
私だけが前に進めていなかった


後輩という存在が恐怖だった
自分たちをラクロス部から追い出した
自分から大事なものを奪った
私たちの4年間を否定した

そう思っていた
そう思っていないと自分を保てなかった

応援なんてできるわけない
素直に喜べない
冷ややかな目で見ていた
本当に最低だけど、事実だった
そうしていないと、どんどん自分たちが
存在していた意義が薄れていく気がして
目を向けることができなかった

けど、このブログを今日改めて読んで
自分が何に苦しんでいたのかようやく
少しわかった気がした


18ラスチカスを終えて
https://gamp.ameblo.jp/nanzan-laschicas/entry-12418718566.html#click=https://t.co/1bl8R5k15k

このブログの筆者は、私の同期であり、
18ラスチカスのキャプテンだ


彼女は強かった

他の誰とも違う、人として、ラクロスプレーヤーとしての強さを持っている人だと私は思う


今日このタイミングでこのブログを私が見返したのには、何かしらの意味がある


正直引退したばかりの時は、何度読んでも
綺麗ごとにしか聞こえなかった


引退という決断は、自分たちのエゴだと思った
だから私は最後まで自ら身を引くようなまねはできないとずっと思っていたし
そう決まった後でも戻れるんじゃないかって
心のどこかで思っていた

私は何もわかっていなかった


どうして平気な顔で後輩を応援できるのか
どうして頑張れって思えるのか
一ミリも理解できないし、したくもなかった
インスタでキラキラ楽しそうにラスチカスで過ごす彼女たちを見て、心のどこかでずっと妬んでいた


この11ヶ月、
ずっとずっと苦しかった

理由はずっとわからなかったけど


今日少しわかった気がした


私はずっと、認めて欲しかったのだ
自分たちが4年間過ごしてきた時間
経験してきたさまざまな出来事
悔しい思いを沢山してきた
理不尽さに悩まされて
いろんなものに押し潰されて
涙が止まらないことなんて山ほどあった
朝、部活に行くために駅に向かう途中で
嘔吐してしまう日々が続いた時期もあった
そこまで辛い思いをしてまで4年間頑張ってきたという自負があった
それを全部否定させるのは耐えられなかった
認めたくなかった

でも、いまはゆうかのブログで目が覚めた


日本一を目指せなくなった時点で、
18ラスチカスは終わり



これが全てだった
否定も何もないのだ
日本一を目指せなくなったからチームは終わった
全ての結論がここにあった


私たちの技量では
想いでは
日本一には到底届かなかったのだ

それだけ、無謀な目標を掲げていた
そしてその全ての責任は、
4年生として、幹部として、チームの一員として
決定権を握っていた自分、
そして部員全員にあった




この経験があったからかどうかはわからないが、いま私は新たな社会人チームに所属していて、日本一を目指している


けれどチームが目指しているのは、
日本一のずっと先にある



社会で輝く魅力的な女性になる
ラクロスから、世界へ


ラクロスを通じて
私が体現したいもの
私が見たい景色
それはまだずっと、ずっと先にある

私は、ラクロスを通じて
沢山の素敵な人に出会って、成長させてもらった
スポーツは、ラクロスは、本当に素晴らしい
この感覚を、いろんな人に味わってもらいたい


18ラスチカスで経験したことは、
きっと忘れたくても、忘れることはできない
逃げようとしても逃げられなかった

私は悔しさをバネにするのが苦手だから
これからもずっと隣にあるのだろう

でもそれが、足かせになることはもうない


ずっと対峙していたものが、
自分の一部になった


いまはそんな感覚だ


この感覚を覚えていたい
そして、NeOで日本一になったときに
必要な感覚であったと思えるように

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