霊聴は、側に生き物や機械が無いのに、頭の中で言葉や音が聞こえます。

・出先から戻って玄関に入ると、得も言われぬ音楽が数秒間聞こえた。

・体調不良でホテルの部屋に戻ると、ベッドの上に置いていたクリアクオーツから「大丈夫？」と言われた気がした。

・歩道脇の電話ボックスでタクシーを呼んだ直後「待てばすぐ来るのに」と女性の声が聞こえたが、側に誰もいなかった。

・久しぶりにパワーストーンをあしらったペンダントを首に提げたら、「つけてくれてありがとう」と声が聞こえた。その時部屋で一人きりだった。

　これらは全て、ある人が体験したことです。音楽や人声、鉱物に宿るエンティティのつぶやき等が、頭の中にひらめきます。人によっては、高次の存在や死者からのメッセージを霊的に聞き取って、自分自身の糧にしたり、第三者に伝えることもあります。

　練習するなら、どこでも耳を澄ませてみること。何か言葉や音がひらめいたら、それが自分自身のものか、それとも「外」から来たものかを区別しましょう。

　母語が英語だった男性の霊に接触したことがあります。彼は生前肉屋を営んでおり、子孫である女性に「お茶会のようなもので良いので、自分を弔うためのセレモニーを開いて欲しい」と、私を通じて伝えました。けれども女性はそのような男性が先祖にいたとは全く知らず、話を聞いてもピンと来ません。彼は「言ってみたけどやっぱり駄目だった」と非常に残念がっていました。

　それらの言葉は英語ではなく、日本語で感覚的に伝わってきました。まるで誰かが頭の中で通訳をしてくれたようでした。

　霊聴も「聞こえ具合」に個人差があり、頻繁に聞こえたり、ふとした拍子に突然言葉がひらめくなど様々です。聞こうとすると聞こえる。逆に聞き取ろうとしても聞こえないかも。

　もしも聞き覚えのない「声」が聞こえたら、とりあえずそれを受け取り、後は内容で判断しましょう。それを伝えてきた相手の素性がわからなければ、むやみに何かに言いなりになったり、第三者に伝言するのは控えた方が賢明です。

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