人生の流れが滞っているように感じている時、そのままそこに浮かんで、沈みそうか否かを確認します。次に沈みそうなら足元を探って、立てそうな、あるいは引っかかりのようなものを見つけます。次に周囲を見回して、つかまれそうなものを探します。同時に誰かいたり、何かあるなら、声をかけて助けてもらいます。もしも声が出せなければ、違う手段で助けを求めます。

これはとても抽象的な話なので、具体的な生活状況に当てはめてみましょう。声が出せる、泳げる、といった行為は本人の才能を意味します。もしも完全に引きこもって、ネットさえも使っていなければ、周囲を見回すことはできません。自室から出なければ、もっと周囲は狭いでしょう。

水の中で足場を探すのは、まず、家族、次に社会、国、地球上にいることを指しています。それらの集団や地域の中で、自分が「立てそう」な所を探します。既に立っていても、足元がぐらついているかもしれません。その場合は、足元を支えたり、修繕する。あるいはもっと頑丈な場所へ移る方が良いかもしれません。

経済的損失も同様で、収入が得られる場所や団体、自分の能力、そういった事柄を定期的に、あるいは適宜調べて、不足のない安全な状態の保全を心がけましょう。どんな土地や建物も、状況次第で足元が崩れたり、その場にいられなくなったりします。そこを見つけた時は問題なかったものが、気がつけば老朽化していた、という事もあるでしょう。

いずれにせよ、自分自身や周囲の見直しと、必要ならば改善することは、誰にとっても必要不可欠。人生には突然足元をすくわれるようなことも発生するので、毎日とまではいかずとも、時折チェックしておけば、急場の事態にうまく対応したり、そのピンチを乗り越えたりすることができます。

ありがとうございました。(2023.4.30)

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