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つぶやきたくなる。

どんなに酔ってても、 家に向かう道で、緑のダイヤのような網の柵がある駐車場で、ハッとする。 近くを通ると、空が広いから。 どんなに汚い空でも、雲が高くて、空気が気持ちいい。 湿気が多い季節でも月は綺麗に見える。べろべろでも空を見上げてしまう。 通りすぎる時間が短くてもどかしいけど、その一瞬を充実させようと思う。 それだけで満足な1日。 #月     #酔っ払い 最大公約数なタグですんません。

    • メガネの子2

      久しぶりに会った。 「高校どう?彼女できた?」 「ううん。」 「彼氏できた?」 「ううん。まだ。」 #メガネ #彼女 #彼氏 #まだ

      • メガネの子1

        テーブルにお茶が2つ並んでいる。 「これ誰の?」 「わたしの。」 「これは?」 「俺の。」 続けて彼は言う。 「一人称まだ決まってないんだよね。」 #メガネ #お茶 #一人称

        • じゃんけんの仲

          彼女とすれ違う。 とっさにチョキを出す。 彼女の右手はグーだった。 また彼女とすれ違う。 力を込めてパーを出す。 彼女はグーだった。 次の日も彼女とすれ違う。 用意していたチョキを出す。 彼女はひらひらさせたパーだった。 暗くなった頃彼女とすれ違う。 バレないようにグーを出す。 彼女は見すかすようなパーだった。 日曜の朝彼女とすれ違う。 強気のグーを出す。 彼女は不思議そうにグーを出す。 それだけの仲。 何でもない仲。 いつか話してみたい。多分気が合うタイプだ。会っ

        つぶやきたくなる。

          考えているサンタクロース問題

          サンタクロースの答えはあれで合っている? 来るのを楽しみにしていたら友人からその存在をばらされ、 初めから両親からプレゼントをもらい存在を消し、 毎年のように期待していたら親の方からもういいだろうと決めつけられプレゼントがもらえなくなり、、 人それぞれ タイミングも、ショックさも違う。 これでいいのかね。 例えば、 プレゼントと一緒に毎年カードを添える。20歳で揃い、並び替えると文章になる。 例えば、 親からの分、サンタクロースから預かった分、2つのプレゼントが枕元

          考えているサンタクロース問題

          落ちた桜のゆくえ

          通学通勤のためでもなく、散歩のためでもない、時々歩く道がある。時々といっても何年も歩いているから、細かいこともわかる。 終電を逃した時に歩くような頻度。歩きたい気分の時に使い、急いでいる時にも使う。すこうし特別。 春には、隣の墓地にある桜が咲き、アスファルトに花びらが落ちる。 アスファルト色と桜色が綺麗で感動する。毎年のことなのに毎年思う。 毎年、これでおわっていた。 ある年の 桜の木が緑色になった頃、 アスファルトの上の桜色がなくなった頃、 ふと思った。 おちた花びら

          落ちた桜のゆくえ

          パン食い競争

          むかしむかし、ある町では、 町人たちが集まってパン食い競争をしていました。 彼らはパンを食うのと競争に熱中しました。 熱中するあまり、アンカーの頃にはパンが足りなくなってしまいました。 そこで、残り2つのパンを食う人をくじ引きで決めました。 くじ引きの結果、 女の若者と、1人の子どもに決まりました。 町人みんなが見ている中、最後のパン食い競争は始まりました。 すると、パンを食う直前で 子どもの足が若者の足に引っかかり、つまずいてしまいました。 会場全体がしんと静まり

          パン食い競争

          くさり。

          胸にくさりと刺す感覚。 なにかが刺さる。 なにも起きなかったらいつもの元気。 わかりやすい出来事が起きたら感情が生まれる。 その先に抽象しかない想像にのまれたらそれはくさりと刺さる。 細い細い突っかかりを抜いてくれ。 一気に悪いものが思い出される。1番嫌な顔、関わりたくない話、流すだけしかできない自分。 矢を向けたくなるけれど、自分の想像でしかない。自分を守るのに必死。 刺さったものを抜くのはポテチとアイス。ががんと押してくれるよ。 支えられてます。胡椒味とチョコ味。

          くさり。

          ゴルフ場で散歩。

          アヒルと鴨の違いがわからない。 アヒルは白い体に黄色い口?みにくい子は薄紫?絵本の中だけ?わからない。 鴨肉はおいしい。わかる。 アヒルか鴨が、子を連れて散歩していた。緑がつづく綺麗な芝の上。子は前の子から離れないように、先頭の子は親から離れないように一列に歩く。 感情は読み取れない。必死?悠然?わからない。 ゴルフを楽しむ大人たちが中断せざるを得ない状況。通り去るのを全員で見守る光景。わかる。 その道を歩く理由はなんだろう。散歩?帰り道?迷子?わからない。他にも仲間は近

          ゴルフ場で散歩。

          忘れられない通学路

          学校から駅まで約1km。いつもの帰路。 その日は空が高くて晴れていた。 もう季節も時間もわからない。夏にしては暑くなかった。秋にしては明るかった。春の記憶もない。 仲のいい子と歩いていた。 始まり。 狭い道路の向こうには、おじさん。軍手をはめてダンボールを縛っている。 後ろのシャッターは閉まったまま。狭そう。隣には広い更地があるのに。。 その前を通る自転車の女性。帽子が風で飛んで、落ちた。 おじさんが目の前に落ちた帽子を取る。軍手はとっていた。優しい。 帽子を届け、挨

          忘れられない通学路

          かわいいナビ。

          ナビに目的地を設定する。ナビは案内してくれる。 ポン、300m先、右折です。 ポン、1km先、事故のため渋滞です。 運転席から 道路に挟まれた木たちを見て、「栄養は足りてるだろうか」と思う。 信号の青を見て、「何とも表せない色だな」と思う。 窓に反射した車たちのライトを見て、「夜景だな」と思う。 下から高速道路を見て、「やっぱりあそこの木の楽しみは、雨だろうな」と思う。 お。 「コーヒーが飲みたい」と思い、左のコンビニに寄る。車は空いたスペースに向かう。 ポン、右折です。

          かわいいナビ。