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あたまのすきま

制作が立て込み机に向かう時間が多くなると、ネガティブなことがひょっこり顔をのぞかせる。

きっと集中しているうちに脳みそのほとんどが前に偏ってしまって、ちょうどいいやと空いたすき間にネガティブが居座るんだと思う。

こんなふうにね!

今も制作が立て込んでいて、noteを書いてる時間があれば絵を描いたほうがいいのだけど、こんなときしか書けないこともあるなぁと思ってスマホを手にしたよ。


わたしの場合、こんなすきまに入り込んでくるのはたいていかつて言われた意地悪なことばたちだ。

ここ数年、疲れると大の仲良しだと思っていたひとに言われたことばたちが頭を占領する。

言ってきた相手が何年かずっと毎日連絡取っていたような仲だったから、余計に響いたんだと思う。

ここで言葉にしてもわたしの文章力ではきっと伝わらない、そして何年かずっと仲良かったからこそ分かるそのときの意地悪な空気が本当に悲しかった。完全な悪意があった。
わ~~!漫画みたいな意地悪~!!って心の中でおどけたけど後でめちゃめちゃに泣いてしまった。

たぶんそのときの対処がうまくいかなくて、その後しばらくは毎日のように苦しかった。意地悪してきた子はみんなに好かれて大活躍している子だったから、わたしもその子が好きだったから、味方はいないな~って1人で悲しんでた。時が経って風化したいまも、たまに傷がうずいてしまう。

思い出してしまうことは仕方がない。
ことばはすごい、あのとき耳元で言われた言葉とか、その触感。残ってしまってるもの。あ~明確な悪意。

でもわかってる。このときの傷はほかの過去の傷まで繋がっていて、いろんな傷が一緒になってうずいているのだ。あぁそうだ、あんなこともあった、こんなことで傷もついたなって、この傷がトリガーになってるだけ。

幼い頃から今に至るまでに言われた悲しかった言葉、忘れられないものが何個かある。これを読んではるあなたにもきっとあるよね。ないのかな。わたしがネガティブなのかなぁ。はぁ、言われやすいのかな~。

でももちろんその逆もある。言われて嬉しかった言葉もめちゃめちゃある。それも覚えてる。仲良かったその友人がくれた嬉しかった言葉もある。

ただそれだけのことなんだけど。

1日24時間できることは多くないはずなのに、こう何年も、生きてると、人に会うと、色んなことが起こる。取り返しがつかないことも起こる。過ちも犯す。これ以上ない幸せにも見舞われる。大切な出会いもたくさんある。

ひとを嫌いになるのが苦手なので、意地悪されたってなるべくフラットにいたい。でも誠実な人が好きだ。やさしい人が好きだ。

嫌なことなんて誰も起きて欲しくないはずなのに、みんな平和にいたいはずなのに、1対1の小さな世界から一歩踏み出すと、大なり小なり細々と、よくもまあこんなにも色んな波が押し寄せてくるなぁ。


このすき間、ほかの何かで埋められるかな。
ほんとは空洞のままでいいんだけど。


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