世の中、色んな人がいる。
当たり前のことなのに、
忘れてしまいそうに
なることがある。
そのくらい、人間はいつも
自分本位なのだと思う。

色んな人がいることは
わかっていても、
自分が出会ったことのない人や
自分が想像できる範囲を
超えてくる人に出会うと、
人は、
拒絶したり否定したり
してしまうことが多い。
きっとそれは、
群れを成して生きる生き物である
人間の本能的な防御反応だから、
仕方がないのだと思う。
でも、そこまで噛み砕いて
頭で考えることができるのが
人間でもあるのだから、
意識すること、
理性を働かせることは、
きっと頑張ればできる。
そうだと信じたい。

たとえ、どうしても
理解できない人がいても、
どう考えても自分にとっては
許せない人がいても、
拒絶だけはしたくない。
どれだけ受け入れることが難しく、
寄り添おうとすることすら
できない人がいたとしても、
否定だけはしたくない。

そして私は、誰かにとっての
“出会ったことのない人”や
“想像できる範囲を超える人”
として出会って、
その人が、次に
私のような人と出会ったときに、
本能的に拒絶したり否定したり
しないで済むような、
その後に出会う私のような人が
傷つかない反応ができるような、
そんな存在になれたら嬉しい
と結構本気で思っている。


だから私は、世間一般で
タブーとされがちな話題や
理解を得られないと
わかっている話題を
友人や知人に
普通に話すし、隠さない。

これは、
｢色んな人がいる｣という文句の
いわゆる“色んな人”に当てはまり、
あらゆる場面で
マイノリティになることの多い人間
として生きている私の、
使命のようなものだと
思っていたりする。

その程度の役割くらい、
担わせてほしい。

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正直、

色んな人がいるから。
で済ませたくないくらいに
傷つくことも、ある。
でもそれはきっと、
相手になにかの事情があったり
相手が“色んな人がいる”ことを
知らなかったり
ただそれだけなんだと思う。

だから、
納得いかなくても
攻撃されても
都合よく使われても
傷ついても、
私は、
色んな人がいるから。
って飲み込む。
そう言い聞かせる。
それでいいの。
私は、それでいい。
そうやって生きていくべき人間だから。

でも、
私の大切な人が傷ついたときは
色んな人がいるから。では
済ませたくないし、
言い聞かせたくない。

だからって、
傷つけた人を変えることはできないし
傷つけた人を攻撃したくはないし
傷つけた人を否定したくないし
傷つけた人を、傷つけたくない。

そして、たぶんきっと、
どっちが正しくて、
どっちが間違ってる
とかじゃない。

人にはそれぞれ、
正義がある。

人にはそれぞれ、
生きてきた過去があって経験があって、
それを踏まえた考え方があって
価値観があって信念があって
それぞれの人格が形成されて、
それぞれの正義がうまれている。

だからせめて、
傷ついた大切な人のその傷を
ちゃんとそのまま見つめて
受け入れて寄り添って
抱きしめてあげることが
できる人間になりたい。
と私は思う。

なんか、
合ってるのかわからないけれど。

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最後までお読みくださり、ありがとうございました。