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旅に生きる2019/09/11 ~地名から読み取る~ 7.5ありふれた地名で世界最強

    4.5   

※皆さまからの投げ銭で旅をする記事です。あー宝くじあたらないかなーあー万馬券当たらないかなー( ˘•ω•˘ )

羅須地人協会 (2)

花巻空港のすぐ横、ちょうど旅客機が着陸するところだった。

民間機だから当たり前ではあるんだけれど音は静か。

ジェットエンジンは今、静音性も求められていて高バイパス比ターボファンエンジン(説明はWIKIで読むこと)によって静かさと燃費の向上が図られている。

軍用機は機能が大事なのでもちろんアイドリングから盛大にうるさい。

だが本当に離陸する時くらいで。

高度が低い時に煩さを感じる、震度が来るのは単純に『近すぎる』わけですよ。

だから『基地から離れろ』ってだけでね。

住民の都合で基地は動かせないんですよ。これから作るなら反対もできようがそれでも場所の重要性が優先されるに決まっている。

例えば「原発が安全なら東京湾に作れ!」と言っていた人がいた。

東日本大震災で起きた福島第一原子力発電所事故当時、いわゆる『左翼的反原発』の人はもちろんだけれど、

『原子力の研究に携わって来た保守寄りの人』も言ったんですね。


「東京に万が一があったらいけないから遠く離れた寒村で貧しかった福島県浜通りを札束で頬叩いた」ってのは事実でしょう。

もちろんでも潤ったし(事故前は浜通りの原発周辺企業は景気関係なく裕福でしたよ)

だから『アクシデントが起きた時は関東の人間の安全も背負ってやる』わけです。

なので各種見舞金などは歪だったと思う。

貰える人は身を持ち崩すほどもらったし、貰えない人は「8万円が1回きり」だったし。

だからやたら長引かせてダダ捏ねるわけではないんだけど果たして幕引きしていいのか?は悩む。

さらに隣近所なのに行政範囲の境目で「1000万」と「8万」の家が存在しちゃって、さらに1000万の人はもちろん戻ってこないみたいなさ・・・・


何かパターンにハマるものでもないのである程度大雑把にやるべきだったのではないかと思うのだが時すでに遅し。

羅須地人協会 (4)

さてこの7.5回は箸休めのようなものだ。気楽に読んでいただきたい。

羅須地人協会に来たのだがただ『下ノ畑ニ居リマス』が見たかっただけ。

中も見れるかどうか、正直あまりHPがよくわからなかった。

声をかければ見せてもらえるのかもしれないがやめた。

どうせ移築されてしまって実際に『下ノ畑』も見れるわけではないし。

さらに『岩手県立花巻農業高等学校』の敷地内。

学生が勉強しているところを解放してくれているだけでもありがたいのだ。

物騒な話が多いでしょ?通り魔とか京アニとか煽りとか勲章2キルNo逮捕とか。

だから遠慮しておいた。

羅須地人協会 (5)

今回の地名というテーマは大きかった。

最初は『災害地名にちょろっと触れればええやろ』くらいに思っていたのだけれどみやけんのベールをのぞきたいと思った。

花巻市の博物館も見学したし面白かったけど決定的に地形や地名の手がかりが得られることもなかった。

新渡戸稲造の武士道もこれに触れるとまた別のテーマ広げなきゃいけなくなるので、文章と画像のバランスが取れないし、下手すると岩手編だけで『100回』くらい連載できる(;´Д`)

さらに地名は『読みの由来』『漢字の由来』『地形の由来』とあって、さらにそれが色んな人が色んな説を唱えている。

もちろん自治体が主張する説をとっても市町村の数だけ由来がある。

なのでありがちな『アイヌ語説』は否定はしないが取り上げないことにした。

漢字の説明も簡潔にした。


旅の順番通りに記事を書くのも今回は曲げた。

本当は

『イギリス海岸』→『鳥谷崎神社』→『中野一里塚』→『花巻新渡戸稲造記念館』→『宮沢賢治記念館』→『胡四王神社』→『花巻市博物館』→『葛諏訪神社』→『羅須地人協会』→『似内八坂神社』→『上似内第4地割八坂神社』→『弘淵神社』

である。

また何度も断っているが、雨が予想以上に強くて(しかも止むと思ってた昼に最強に豪雨)

街歩きも中止、水滴に反応して誤作動カメラ手ぶれ、痛み。

2日かけるつもりが1日で撤退になってしまった。悔やまれる。


それと特定の地名や地域ではないこと。

岩手の地形と地名を絡めてもよかったのだがそこに何か得られるものがあるか?と思った。

無意味というわけではなく、あまりに長大すぎてやはり追い込むには足りない。

不完全燃焼の中でどんだけ『地名』をありがちな「この地名はこんなんでした~!わーい(*'▽')」ではなく解いていくかのいまのわたしの力ではこれが精一杯。


みっともないんですがまあこれもいいかと。

別に傷つくプライドもないし(;´∀`)

羅須地人協会 (6)

ただ今回、途中でびしょ濡れになった服とパンツを着替えた時(コンビニで)

もうすごいんですね。

ライスセンターは要塞のように巨大、そしてこれまた野球できるんじゃないか?ってくらい広いコンビニの駐車場に大量のトラックが過眠して並んでいるんです。

もちろん朝も夜もトラックはひっきりなし。

福島県よりも『物流の豊かさ』を感じました。

「あ、大惨敗やんけ」って。

海山農業で隙がない。ところが県内総生産では東北では4位なんです。

福島県は以外にも宮城に次いで2位。3位が青森なんですがもうそこからはGPP金額が大きく下がる。

だけど豊かさはまるで感じない。

岩手も他の東北と同じく厳しいのかもしれない。みんな若い人は去ってしまうのかもしれない。

でもしがみつけば生きていける自然がある。

逆に自然に寄り添えない人間は公務員くらいしか生きる術がないともいえるが。

船に乗って魚採ってもいいし、山に入って木を切ってもいい。田畑で育てるのもいい。もちろん畜産もブランドで福島県よりは高く買ってもらえるだろう。


大儲けはできないだろうし、汗水垂らす必要があるけど、それさえやれば死なないかもしれない。

福島県はそこまでして生きる価値あるか?って感じる場面がある。


なんだろう、きっと辛かった時からそんなに変化していないから(道路などのインフラは整ったけれど)それで完結できるのかもしれない。

福島県は高速道路、新幹線で『通過点』になってしまった。きっと製造業の利益がでかいのも『距離』であって、逆に福島県ではないとダメ!ってものがそんなにない。

桃とか果物はおいしいんだけど、全域で作れるもんでもないし。米もそんな高く売れないけど大きく水田が作れないんだよね(これが岩手県は土地を開墾さえすればさほど変化をくわえなくても使えるって書いた理由)

福島県は米どころの会津以外は田んぼが狭いんだ(´_ゝ`)


だから打ちのめされる旅でもあった。

富山はもうひたすら羨ましかったけどコンパクトシティのお手本みたいなもんだし(でも市内までの接近交通手段の問題点は指摘しましたよ)

岩手は同じく被災して、厳しく辛い東北だけど福島は『死なない程度の低さ』で完敗よ。

福島は死なないのレベルが高すぎる。あまりに都会に吸われすぎ。

でも吸われる形にした大人達は「なんで衰退してんだ!」って言ってるの。

おかしいねさっちゃん(´_ゝ`)

に続きます


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