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ブラックメタルは今でこそ平和になったもんだが、
物騒なインナーサークルこそが大きな本流であったと思う。
一部の暴力主義者の暴走では済ませられない。
北欧は抑圧されていて、
そこにペイガニズムが混じるものの、アンチキリストとしてのサタニズムの暴力こそが
禍々しく寒々しいサウンドを構築していたことを否定してはならない。

だが彼らに勘違いをさせてしまったメタルが一つある。
それこそが『コロンビアメタル』
劣悪な音質のピュアブラックよりもさらに酷い音質と環境で産まれた奇跡。

楽器はボロボロ、演奏もまともにできない若者がスラッシュ、コア等を素地に叩きつけたコロンビアメタルはパンクなんかよりもよりハードな反骨精神から産まれている。

麻薬カルテルに支配され
ヤクを売るか打つかでどのみち破滅しかないコロンビアの若者は生きる道を求め、アンチキリストの言動と容姿をして街を歩き、はけ口をメタルへと定める。
あまりに過酷な彼らの生み出す激音は北欧のブラックメタラーへ大きな影響を与えた。
一つだけ違うのは
『外への発散』だ。
そう、北欧ブラックは教会への放火、殺人と走る。
コロンビアはそんなの日常だったから人殺しをしないためにメタルを始めたというのに。

どうせ人間いずれ死ぬ。
それならばマイクを握れ
ギターを弾こう
アンプは全開
狙うは心臓
歌うは生き様

投げ銭を旅費にして旅をしてレポートしたり、リクエストを受け付けて作曲をしたりしています。