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2018/12/20旅に生きる~ど田舎で家光らせて浮かれようぜ~

※有料ですが全部読めます。旅費は皆さまからの投げ銭です。

今回は地元、そしてお気軽なテーマなので事前の旅費募集的なことはしておりませんので使ったガソリン代など旅費カウントはしません。特別編としてお楽しみください。投げ銭はいつも通り大喜びで受け取らさせていただきますが(笑)

まず謝罪いたします。(´・ω・`)

『浮かれ電飾』の名付親はべつやくれいだと思っていたら大山顕さんというライターさんだった。

あと間違いなく『べつやくさんが林さんと田村市に来た記事』があったはずだが見つからない。

削除されたと思う(だって読んだんだもん)

その理由は震災だと思います。

毎回『旅に生きる』は自分への腹パンのような気持で旅をして腹くくったら重いテーマをぶん投げるってことになってますが、

今回はそれを望んではいないし、書く気もなかったのですがこの一点だけ。

これは説明しないと訪れる人もわからんと思うし。

田村市というクソ辺鄙で衰退の一途をたどる『平成の大合併で市になっただけの市町村』があります。

これを県道50号線で葛尾村の方向へ向かうと『移地区』という宿場町だった地域を通ります。

ここはもう葛尾との境、しかし内陸よりも路面凍結が早く、本当に寒い寒い、罰ゲームのようなところ。

住んでいる人に失礼かもしれないが本当にそんなところ。それよりも奥の葛尾村のばあちゃんの家が自分の『山奥暮らし』の原点なわけだけれどもそこはもっと罰ゲームだった。身体が動かせて知恵が働けば楽しい罰ゲームだけどね。

その山奥でもさらに山奥の奥でイルミネーションを1人で始めた漢がおった。

自分でやっていた。頼まれたわけでもなく自力で。

電気代は月1万跳ね上がる。それでも漢は家を毎年のように飾り付け光らせてきた。


イルミネーションなら行ったことないけど、神戸とか?あと舞浜とか?東京ならあちこちストリートが華やかになるし?

でも山奥でやった。

想像するイルミネーションって

「たくさんの光が町を覆い尽くす」って言うのだと思うの。

でもこの移地区が有名になり、この漢の個人宅がTVにまで出た理由は

『山奥の地域でそこだけど派手に光らせる』からだ。


で、結論を言うとこの漢の家の場所へ行ったら真っ暗だった。

検索すると『田村市 イルミネーション 石井』って出るんだけど

近年の情報はないし、さらに商工会の案内からも外れている。

現地に行ったら案内板が出て軽く渋滞が起こっていたような記憶があったのだけれど、もう何もなかった。


だが、その漢が光らせた電飾は『田村市が公式に町おこし』と活用し、

駅前の通り(綺麗だけど昼間歩くと絶望すんぜw)や大越地区、あのみうらじゅんも訪れた『あぶくま洞』も光のページェントを描くようになった。

はっきり言って後発の地区はもっと綺麗で整ってる。

でもあえて言おう。

『移の暴力的光を見ろ』と。


漢の意志は受け継がれたのである。

つーこってどんどこ走るよハム太郎、大好きなのは~ひまわりの種~♪

見てよ、この光。家がなーい。山だ。山。すんごい田舎。

しかし田村市街から来たなら右側から眼球を抉るようにやってくるから。

富 士 山!

なんで富士山だよって言うと方曽根山(標高718m。ナイヤガラって覚えようぜ!)っていう山を『田村富士』なんて呼ぶからなんだな。でも最高峰は大滝根山で1192m。さらに移には移ヶ岳って994m山があるんだけれどそっちは別に『富士』ではないな。今は楽勝な山ですが昔はジムニーでやっとの山でしたのよ。

なんだこれは(;´Д`)

左の緑色の塊は見覚えあるんだけどわからない・・・・田村市のゆるキャラはカブトンなので絶対違う(参照→http://www.city.tamura.lg.jp/soshiki/18/kanko-kyarakuta.html

なんか広報で見たような見ないような・・・・

右は兎のようなものでしょう(´Д`)

この田舎の田んぼの中で光る物体の正体はこれだ。

LED。いや~便利よね。安いしリレーは簡単だし、接地もタイラップでOK!

昔のトラック野郎は電飾で大変だったんですよ。マーカーとか配線よく作ってたもんだと思いますよ。

ちなみに今のデコトラもLEDなので派手だわリレーが複雑だわ、でも発動機積んだりする必要がなくてとてもスマートです。

ど う だ ! 

あかるくなっただらう?

これなら足元が暗くてお靴が見えない女中さんも安心だ!

もうね見えないんです。全体を見るには田んぼのあぜ道へ移動しなければいけません。

そのあぜ道の方向へ優しい光の白鳥が。

足元に注意して進みます。田んぼに直接入ってはいけませんよ。田畑荒らすな(;´Д`)

撮影できそうなポイントまであと少し!

しかしこの白鳥さんたちが邪魔なの・・・・(´;ω;`)

鉄パイプで支えてるだけなんだけど潜るのに鉄パイプへ手をかけたら一瞬消えてすんごいびっくりした(;´Д`)

「やっべ!断線とかしてんの?」って。すぐ直ったんでよかた。

全景。今度は遠すぎる。

以前は「撮影ポイント」って看板かなんかあってそこからだとバッチリだったんだけど、これ絶対横幅伸びてるよ!

ちなみに暴力的な光が描いている文字は

『戌・亥・絆・光の里・移!』上の英語は忘れた。

左はナスと馬だと思うんですよ。これタイミングとしてはお盆だよね?

でも初詣に神社行って、バレンタインにチョコ食って、クリスマスにエッティなことして、年越しに寺行って鐘衝くんだから別にいいべしたがや。細かいことは気にするな!

そこからまた県道を進みます。とにかく道幅が狭いんです。

バスも通るし大型も通る。でも家が道路寸前まで出てるのでもう拡張ができないんですね。

震災後様々な道が拡張されましたが288号線の街中とここは広げられません。歩道もなくて大変危険なんですがね。まあ運転する時は気を付けて。もし自身がないなら私を呼ぶといい(`・ω・´)

『緑小学校』へ到着。

夜の小学校へ車を入れるなんて犯罪の香りしかしないけど大丈夫。イルミネーションの駐車場として開けてくれております。

いるよ!歩き読書の人!後ろ光ってるぞ!

ちなみに田村市は小学校中学校の統廃合をやった市でして。

どっちかっていうと奥地は残り、街中へ車で出れる小学校が潰れました。

で、自宅からすぐのところの小学校は廃止されるってわかってる5年前に体育館建て替えしてるんです。バカですね。

ここは現役で生徒が学ぶ生きた学校です。

だがそんな小学生が通うとかどうでも良くなるほど浮かれまくる電飾。

移地区の電飾に荒々しさを感じるのはきっと『集中してなささ』と『面積の狭さ』だと思う。

点灯しているところ以外は『やってない』んじゃなくて『山か無人の家』なわけで。もちろん電飾やってらっしゃらない家もあります。

強制ではないんで。ただ面白いのが『税金で補助が出てる』ことですね。

他の地域なら予算として計上するんでしょうけど、ここは違います。

個人の家が「飾り付けます」と申請したら貰えるんです。

でも全額とかじゃありません。でもみんな予算オーバーの浮かれ具合、そして『通りを全部統一』みたいな規模でもないし、『テーマ』があるわけでもないんです。いわゆる野放し。それが粗野というか

「とりあえず光らせとけ」っていう旅館で仲居さんのパンツチラ見せみたいな頼んでいないサービスもてなしてくれてる感が強くて

LEDだし、イルミネーションだけど『昭和』があるから暴力的なんじゃないかなって。

光源の数ならそりゃ有名イルミネーションの場所のほうが何百倍もあるでしょうけど、ここはねそういうもんじゃないんですよ。

ね?こんな食堂でも光ってくれるわけですよ。

小学校が教育現場にあるまじき浮かれ。

いやこれくらいでいいと思う。もっと光っとけ教育現場!

みうらじゅんも集めてる本数の少ないバス停。

ここは以外と多い。ただ行き先で差がでかい。いちおう乗り継ぎすれば郡山までバスのみで日帰りできるんですけどね。

(注意)ここは学校です。

動画もご用意いたしました


学校の先にも。こうやって不意打ちもあります。止めるスペースがないのでご注意ください。

さあ、だんだんメインへと近づきますよ。

浦山さんはね、点灯のタイミングが激しくてクラクラした。かっこいいとかじゃなくて攻撃してくるイルミネーション。

その浦山さんのあるところ。落差こそ暴力(´Д`)

うおっ!あきらかに目を潰しに来てるぜぇ・・・・

未だかつてこんなにも目を痛めつけるイルミネーション画像をnoteで上げている人がいるのだろうか?いないだろう。

油断するな。小さくともいる。

ここは家の駐車場が夢の国。「ハハッ金がないなら帰りなよ!資本主義ランドは金があるガキしか遊べないんだぞハハッ」

やはり多摩市の仕事を選ばない猫さんが一番やでぇ・・・・・

ではJAに停めさせていただきます。浮かれJA。しかもさくらとか名乗ってて浮かれ度UP。

ここは駐屯所なんだね。だから消防車があるのはいいんだけどなんと人がいた。しかも消防団じゃなくて消防署の人っぽい。常駐なんかな?ちなみに脇には・・・・

昔ながらの駐屯所もある。シャッターが開いてて車両があるのもこっち。ひょっとしたら新しい方は救急なのかな?でも葛尾にも浪江方面の最前線があるんですよ。

どういう位置づけなんだろう・・・・

まあ火の用心も光らせるしかないんです。燃えるようにな!うははははは!

さっきのJAの表側。少し位置が高いので市街地から来ると見えにくいかも。

ところでここまでさらっと書いてきてなんですが、「どうやって行くんだよ」っていうお宅でもイルミネーションされている場合もありますが、もちろん敷地です。個人宅です。なので撮影とかはみなさんしてますけど立ち入るのだけはやめましょうね。

パーマ屋さん。

このレトロな建物で青とか。俺の好きなパンツの色調べてたね。

もうね、わかりにくいんですが屋根を流れるような動きしてるんですよ。

ではここから移地区の本体へ・・・・覚悟しとけよ!「みんなで揃えないイルミネーションの暴力」

と、ここはまず駐車場はここしかありません!公民館みたいな施設です。入ったことないんで何があるのか知りませんけど。もちろんお堅い施設も光る。

しかもハートとか作っちゃって浮かれ行政。

ではこの駐車場を降りて飛び込む光をご覧あれ!

ひょー!

『地味だけど整っててかわいい子が化粧失敗した』みたい!(褒め言葉)

わかる?普段から光らせてないこの異物感。でも凄い力入ってるし、メルヘン!テーマはわからん!(`・ω・´)

ガードまで浮かれてるからね。歩行者を守るのも光ってねぇとやってられないわな!

光の中にはこういうかわいいアイテムが。

そして歴史のアイテムが。これが移のイルミネーションやぞ!

これすごーい(;´Д`)

釣って飾って、周りにも綺麗に配置して・・・・

でも全部のお宅ではない。この一点しかありませんよ!っていうのが移。

頭クラクラする(; ・`д・´)

なんか『同棲してくれるけどライブ衣装のまま日常生活を過ごす田村ゆかり感』がすごい。

ここも屋根から垂らしてるから。流すんじゃなくて崩すか垂らす。これが移の主流。

お隣さんもすごいんですよ!地味なようで入口はガチガチにしてますから。

これ、いいと思うんだよなー。

お邪魔しようとすると「まあゆっくり見ていってよ」ってほっこりする。

お隣さんと違う方向性だけど上手だよね。

こっちは「やべー」っぽい。何がやべーかって

ま ど に な に か い る

これもオススメです。ちょっと横がボケてしもうた。

昭和レトロな趣のある建物に干し柿吊るす感覚でLED吊るしちゃった。


タイトル『京都行ったことない東北人が京都を演出した軒先』

ポストもいい味だしてんの

ね?なんかいいよね。文学や映画に出てきそうなところへぶち込んじゃった大阪のおばさんの髪の毛みたいな

こちらも車庫があって限られたスペースをめいいっぱい浮かれさせる。なんせ真ん中のサンタは右から左へ滑るんだぜ!

こちらはすごく奥行のあるお宅。

玄関だけなのだが距離が近いので数のわりに眩しい。なんか移のLEDワット数強くしてませんか?(;´Д`)

これも昭和レトロ漂う床屋さん。違和感がいい仕事してるわ(´∀`)

結局、都会のイルミネーションって『オサレなところへオサレを』じゃん?

こういう古民家まではいかんけどレトロな建物へ光りをくっつけると

乱暴なんだよね。でもそれがぐいぐい来てくれる。

違和感がない光は整っていいのかもしれないけど、こういうあっちこっちになって結果賑やかってのはいいね。で、土台となる建物や街並みが田舎なんだからそもそも似合ってない。でもこの時期だけブカブカのスーツを着た新人みたいな凸凹さでビカビカに光るのは勢いがある!

いいぞ!オサレなんぞクソくらえだ!

今回一番のお気に入り。

看板、店の佇まい。漏れる光だけならば

「・・・映画に出てきそう」なんだけど、光らせてるから!強引にぴかぴかさせるから!

中を見てよ!

どうかな?俺は好きだ。

わかんないよ。ひょっとしたら田舎なんか知らん20代の人とか都会のマンション育ちならこれはもう「ダサい」とか「ゴミ」とかに見えるのかもしれない。

実際商売としてはもうただ開けてるだけだろうよ、高齢になると重いモノは持てなくなるし、常連さんしか来ないなら生活スペースと商品のスペースがどんどん混合される。

これは昭和でも平成でもない『高齢化と地方衰退の今』なんだろうさ。

止める手立てはないけどさ。

こういうとこに配達してたから気持ちはわかるんだ。

これは技巧派。数は少ないものの感覚を開けることを逆手にとって壁全部を浮かれさせたわかってる感。

これは作業場。ちゃんとね光るんですよ、作業場もね!

これもレトロ好きな人にはたまらんだろう

『酪王牛乳』は今や全国レベルの知名度になってしまった。

サンドの伊逹ちゃんが『日本中のコーヒー牛乳でベスト3のうまさ』ってTVで紹介したら流行っちゃって。

その後クッキーとかサブレ出したんだけどそれも美味いんだ。

給食の牛乳は三角パックで1~3年、瓶で4~6年だった。

酪王カフェオレは本当にうまいから。福島来たら飲んだ方がいい一品

まだまだ浮かれる。

少しだけ休憩を与えてくれます

ここがね、ごめんなさい暗くて。頑張ったんだけどフラッシュも負けるほど暗いの。すごい古い古民家で住んでる気配はないけど管理はしてるようで、立派で重厚な門に現代の浮かれを許しておられた。

なんか廃屋みたいに写ってしまう・・・・でもすごい東山温泉にあっても良さげな建物よ。

出入りどうしてんですかね?

ここが一番の賑わいを見せるところですかね?

なんせコンビニはない。このお店はある程度の食品ならばある。パンとかも買える。自販機とのコラボで一番暴力的じゃなくなっちゃってるけど光量は十分すげーよ

こちら道の反対側。薬局です。

で、病院もやはりないんだけど、ここは調剤なんですよ。

処方箋持ち帰ってもお薬がもらえます。もちろん光る。まるでお薬のように。何お薬の色って?酒〇法子に聞けばわかるかな?

で、お店に戻る。ね、自販機を入れなければ数にモノを言わせた光。

力こそパワー。光こそライト。

ここは光ってないし暗くて撮れなかったんだけど、タイル張りですごい新横のラー博みたいなレトロな建物。パーマ屋さんだったみたい。

荒物屋さん。鍋に箒、鎌。あとお店の入口に敷く緑色の『泥落としマット』とか売ってる。ホームセンターがなかったころは朝大工さんとかが待ってたんだよね。で、必要な物を買って現場に行くのよ。今はもう見れないわなぁ。

こんな感じ。涙出る( ;∀;)

そういう郷愁をぶっとばす暴力。光の暴力。

ここはひたすらリレーのパターンが派手。あと眩しい。

駐車場に戻ると馬さん用トラック。

富山の前にうろついた飯館もそうですが馬をそこそこ飼ってる家があります。だいたい農耕か食用ですけどね。なので走るのを見れたりとかはしません。


そいで結局、軽くいこうぜって言っても、やはりそのイルミネーションを始めた漢の家の当たりを確認して「ない」となり、『風越峠』を超えた。’福島県、田村市には風越峠が2つあって、葛尾と移をつなぐ風越峠は、本当に

「浜通りなのか」ってくらいに凍結する。今回も19時になったばかりだっていうのに雪も解けずツルツル。それを超えて葛尾に入った。

絶対とは言い切れないけどまあ人はこないところだけど光ってた。でも光が優しい。

そして葛尾に入ると交差点にイルミネーションが。

ここは唯一の信号だったところ。今はすぐ近くに別なのがあるんで唯一じゃないです。

ちなみに葛尾小学校が目の前なので信号が設置されていると。

でもやはり移の光の後だと全然まぶしくない。

もはや「眩しいかどうか」でイルミネーションを判断する時点でおかしいんだけど。

とりあえず無事故で!



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