休憩時間をもっと増やそうキャンペーン。


休憩が少ないと思わないか?


仕事をしていれば、途中で休憩がありますけれども、この休憩時間、少ないと思ったことはありませんか。

3時間、4時間、休憩無しでぶっ通し。場合によっては6時間ぶっ通しで仕事とか。

人間の集中力は、1タームで45分だと言われていますから、ぶっ続けで3時間も仕事を続けていれば、必ずどこかで集中が途切れます。


労働基準法では休憩に関するルールがあります。

34条
使用者は、労働時間が6時間を超える場合においては少くとも45分、8時間を超える場合においては少くとも1時間の休憩時間を労働時間の途中に与えなければならない。

6時間勤務で45分。8時間勤務だと60分の休憩があるのですけれども、これだと少ないんですよね。

なぜ少ないかというと、皆さん、休憩時間じゃないのに休んでいるときってありますよね?

喫煙する習慣がある方ならば身に覚えがあるはずです。ダーッと仕事を続けて、一息ついたところで、「ちょっと一服」と。


とはいえ、8時間勤務で60分の休憩があれば、法律上の要求は満たしているのですから、何か不都合があるわけではありません。

しかし、休憩時間じゃないのに、「小休止」と称して、何かとグレーゾーンな休みが入るのもヘンな感覚がありますよね。

休憩時間じゃないのに休憩が入ってくる。その原因は、休憩時間が少ないことにあるのではないかと私は思います。

ではどうするか、それが今回の考えどころです。




なぜ休憩時間を増やさないのか。


最近では、喫煙する人に対する風当たりが強まっています。タバコの価格はジリジリと上昇して、20年ほど前は1箱250円ぐらいだったのに、2016年の今では440円程度の価格になっています。20年で約2倍まで価格が上昇しています。

職場では喫煙場所が限られ、さらには完全喫煙になり喫煙できる場所がないところもあるでしょう。町中でも、昔ならば灰皿がアチラコチラにあったのですが、今では灰皿が撤去され、いわゆる「公衆灰皿」というようなものは滅多に見なくなりました。

仕事場でも、喫煙する人とそうでない人が一緒に働いていて、喫煙者は頻繁に一服して仕事を中断しているのに、そうでない人は休憩時間しか休憩できない。そのため、喫煙しない人からすると、「あの人達は休憩時間以外にも休憩している」と不満を抱いてしまう。

休憩時間が少ないから、ワケの分からない小休止なるものを入れ込まなければいけなくなる。何分まで小休止していいのか。喫煙以外の理由で小休止していいのか。小休止中に外出して喫茶店に入って珈琲を飲んでもいいのか。何の基準もありませんので、個人の裁量に任されています。

労働基準法34条(以下、34条)に合わせて休憩の時間を決めている会社が大半なので、仕事の時間と比べて、どうしても休憩時間の割合が少なくなります。

34条の休憩時間よりも多く休憩してはダメということはなく、もっと休憩時間を増やしても法律には違反しません。ただし、34条で決まっている時間よりも少なくするのはダメです。

もっと休憩時間を増やしてはどうでしょうか。

例えば、8時間勤務の人ならば、休憩時間を3時間にするとか。

1時間の休憩が3時間になるので、終業時間を2時間、後ろへズラす必要がありますが、随分と気分がラクになるはずです。

昼休みが60分だと、会社の外へ食事に行く場合、昼のラッシュタイムに昼食を食べないといけなくなります。他の会社の人、他には学生など、多くの人が12時になると飲食店にやって来ます。

店の前に並んで、席について注文して、食べて、職場に戻る。これを60分で済ませるとなると、食事の時間は実質20分ぐらいでしょう。

「20分もあれば十分だ」という人もいらっしゃるでしょうが、もし昼休みが2時間あれば、急いで食事に行かずに、13時頃までウィンドウショッピングしてもいいし、本屋で本を見ていてもいい。13時になれば、飲食店も空いてきますから、ユックリとランチを楽しめます。

もしくは、先に食事を済ませて、どこかで昼寝をするのもいいですね。2時間あれば、昼寝までできてしまいます。


一部の人に支持されているサマータイム制ですが、もう6月ですので、すでに開始しているところもあるのではないでしょうか。出勤時間が早まるのですから、休憩時間を増やしやすいので、夏の時期は休憩時間を3時間にするとか、どうでしょうか。

昼に2時間使っても、あと1時間の休憩が残っていますので、例えば、30分の休憩を午前に1回、午後に1回入れるというのはどうでしょう。

「おいおい、休憩ばかりやんけ!」と思うところでしょうが、まだ慣れていないとそう感じるのです。

休憩時間を増やしても、良いことはあっても悪いことはありません。終業時刻を後ろにずらせば所定労働時間を維持できるし、喫煙のための小休止もなくせます。集中も休憩で回復するので、この点もメリットです。


小休止を取ることを責めるのではなく、休憩時間を増やして小休止が入り込む余地をなくす。これがポイントですね。

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