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デラックス清川劇場

どこにも無いのなら作ってしまえ。
誰もやらないのならやってしまえ。
いつだって動機はシンプル、情熱は人を動かす最大の着火剤だ。

人が何かを表現しようとするとき最もシンプルな方法は、手を叩き、踊り、肌をさらけ出すことだと思う。

「天の香山の天の日影を手次にかけて、天の真榊を鬘として、天の香山の小竹葉を手草に結ひて、天の石屋戸に槽伏せて蹈み轟こし、神懸りして、胸乳をかき出で裳緒を陰に押し垂れき」

古事記にもある通り、女性が肌をさらけ出す行為は神懸った行為であり、ストリップは最強のエンターテイメントであると思う。
そんなストリップをかつて新柳町という夜の歓楽街があった清川に持ってきて、一夜限りの「デラックス清川劇場」が出来上がりました。

興行は予定の2倍を超える申し込みがあり、第一部・第二部ともに満員御礼。イベントに来てくれたお客さんが安心して楽しめるように、状況を見ながらオペレーションを変更していく。

オロオロする主催者を尻目に、百戦錬磨の現役踊り子の現場対応能力がイベントを作り上げていく。
音響・照明への指示、座席のレイアウト、動線の確保、SNSでのアナウンス、入り口に立ってお客さんの誘導からチップの販売まで。
「タイタンさんが一人でやってるんだから手伝うしかないでしょ~!」
と笑いながら何から何まで率先して仕事をしてくれる踊り子さんたち。胸が熱くなりただただ感謝するばかり。

ゴトウイズミさんの大衆演芸演目、
栗鳥巣さんの自吊りとおまん画、
武津安奈さんの緊縛ショー、
若林美保さんのエアリアルショー、
そして「劇情」での共演。

「昨年、広島にある最後のストリップ劇場がなくなりました。横に広い、いい劇場でした…。行かれていない方は、ぜひお連れしたかったです。ストリップは素晴らしい文化です。そして踊り子は劇場のものです。全国にはまだ頑張っている劇場がたくさんあります。皆さんぜひ、足を運ばれてください…」。曲間でゴトウイズミさんが語る。

感動のショーの後のチップタイムでは、お馴染みのオープン曲が流れ始め、会場のボルテージは再び最高潮に。

デラックス清川劇場は第一部、第二部ともに笑顔と愛と情熱が詰まったショーになりました。

デラックス清川劇場は、会場のスタッフさん、出演者の方々、そして足を運んでくださった皆さんのおかげで最高の夜になりました。
チップタイムでは率先してマイクを持ってMCを務めてくれ方もいました。差し入れ・お心づけもありがとうございました。

ゴトウイズミさん、栗鳥巣さん、武津安奈さん、にあさん、胡蝶さん、若林美保さん。gigiのジュンジさん、ヒロくん、ぎゃーさん、そして会場に足を運んでいただいたお客さん。本当にありがとうございました。

疫病が流行っても、戦争が起きても、悲しい場面がたくさんあっても、エンターテイメントの力は世界を変えるはず。

前を向いてください。ストリップは止まらない。

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