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彼女を旅立たせる理由。

今日は「明日のライターゼミ」とツイッターで仲良くなった、ななえちゃんがうちに泊まりに来ている。冬に続き2回目だ。ちなみに会うのも2回目だ。

前回同様、たこ焼き器を持って、彼女は遠路はるばる我が家へやって来た。

一緒にスーパーに買いものに行って、たこ焼きを焼く。ふたりとも真面目なので、無言になって真剣に焼く。

今回も無事にとってもおいしいたこ焼きを焼けた。

完璧だ。

お腹がいっぱいになったあと、ふたりでいろんな話をした。真剣に、けれどときにはユーモアを交えて笑いながら、悩みや気になることをお互いに投げて、キャッチボールする。

わたしは、ななえちゃんの話を聞いて、僭越ながらひとつアドバイスをした。

「この夏、ひとり旅に行ってこい」

じっくりひとりの時間を味わい、ふだんと違う場所でひとと知り合い、おいしいものを食べ、銭湯に立ち寄って交互浴もしてみたり、景色にぼうっと見惚れたり、そんな様子を写真に撮ってnoteでも日記でも書いてこい。

ちょっと乱暴ではあるけれど、熱く語るわたしに、たこ焼きのしあわせ魔法とお酒の力によってか、ななえちゃんは旅に出ることを決めた。もともと、大阪へは旅行に行くつもりだったらしいから、ちょうどいい。長期のひとり旅をすすめた。西日本を制覇する旅だ。

「うん、そうだね、旅行しようかなあ」

ななえちゃんは明るく微笑んだ。

ななえちゃんは朗らかでユーモアがあって、さらには色気もあるずるいくらいの女性だ。そんな彼女はけっこう繊細で、情に厚く、忍耐強い。良くも悪くも(なんて言える立場でもないけど)笑顔で包み込んでしまうところがある。

一度、すべての荷物をおろして、じぶんを癒し楽しませる旅をするべきだと思った。

関西には、ツイッターで仲良く遊んでいるひとたちも多くいる。きっと、なんだかんだ、周りのみんなを楽しませながら旅路をゆくななえちゃんの姿が思い浮かんで、わたしまでわくわくしてきた。

彼女が周りに遠慮して旅が無くならないように、
「瀬戸内海にある小豆島の寒霞渓もおすすめだよ」
「大阪でキジフゲルーシさん親子にも会ってラップバトルしてきたら」
「鹿児島の長島大陸で『明日のライターゼミ』で一緒だったカイユーヤくんが食堂やってるよ」
とわたしはとにかく具体的に旅をさせようと張り切っている。

旅は、いい。

わたし自身も、そんなつもりはなく旅に出たけど、旅で発見することや見つめ直したことがいっぱいあった。

彼女の旅に幸多からんことを。


さいごまで読んでくださり、ありがとうございます! サポートしてくださったら、おいしいものを食べたり、すてきな道具をお迎えしたりして、それについてnoteを書いたりするかもしれません。