カレーと梅仕事は似ているかもしれない。

無事に昨日、梅仕事をやり遂げた。

梅シロップのつもりが、結局梅酒を漬けてしまった。楽しみだけれど、おいしくなるのに一年かかる。いまはまだ、2015年に漬けた梅酒を飲んで待っていよう。

そもそも、家でひとりでお酒を飲む習慣がないから、全然減らないのだけれど。

梅シロップをやめたのは、ベタベタするシロップの扱いの面倒くささを思い出して辟易してしまったというのがいちばんの理由だ。一度以前つくったのだけど、とにかくベタつく。お酒が入っていないぶん、鍋で火を入れるのも面倒だったし、そのあともどんな容器が保存に適していて扱いやすいのかわかっていなかった。

来年は、この課題をクリアしてから梅仕事に臨みたい。なにせ、今年は急だったから。前もって、今回の八百屋さんに仕入れ状況を確認せねばならない。ささやかで壮大な仕事だ。

梅仕事のことをネットで検索すると、いろんなことが書いてあって、なんだか「おれのカレー」状態だなあと思う。

そんなに料理全般が得意だったりすきではなくても、こんなスパイスを入れると失敗しないやら、この具材をこの大きさにカットして入れるのが重要やら、やたらと(とくに男のひとがなぜか多いが)こだわるのがカレーだ。

たとえば梅仕事だと、青梅は水につけてアクをとったほうがいいとか、梅は洗ってからきちんと乾かすために半日くらい日陰で干したほうがいいとか、いろんな情報がネットにあふれている。

たぶん、失敗したときのショックが大きいからというのもある。楽しく仕込んだのにカビが生えてしまったりしたら残念だものね。だから慎重になって、いろんな「おれ流」を試してみたくなる。

たぶん、梅仕事に正解はない。不正解はあるけど。

まああとは、味がじぶんのさじ加減ひとつで変わるっていうことが、単純におもしろいんだろうな。

わたしは、2015年に漬けたときのものが、なんだかいまひとつだった。おいしくないわけではないんだけど、ホワイトリカーという漬けるためのお酒のアルコール感が強いというか……水やお湯で割って飲めば全然気にならなくてイケるのだが、なんだか悔しい。

なので今年はブランデーベースのお酒で漬けて、少し梅と氷砂糖を多めにしてみた。約1年がかりの実験だ。失敗してほしくない。おいしい梅酒が飲みたい。

漬けたあとの梅の実のレシピを、もうちょっとレパートリーを増やしておきたいな。いい情報があったら、教えてください。

あ、梅干しもジップロックで漬けてます。梅酒よりこっちの方が、梅酢というエキスが上がってくるまで実が空気に触れるので。失敗しないかちょっとヒヤヒヤする。

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