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字書きの同人誌が売れないのは作品が悪いからじゃない 本編

伝えたいこと、経緯、構成

今年の春から同人活動を本格的に始動し、10月にTAMAコミ、11月に文フリ東京にサークル参加しました。

たったそれだけの経験で、このタイトル、この内容のnoteを投稿することに、反感を持つ人もいると思います。
それでもどうしても書きたかったのは、ちょうど私が文フリに出る前後、同人アカウントの方でフォローしていた方が筆を折ってしまわれたからです。その方の最終的なきっかけは掴めていませんでしたが、TLを覗くたび、「どうせイベントに出ても売れない」「もっと良い作品を書けばいいのは分かっているけれど」といった言葉が連なっており、「文フリ」という具体的なイベント名も出ていました。同じ字書きとして、しかもその時点ではまだ文フリでの販売を経験していない状態で読んでいて、こちらも心がきゅっとなったものです。

私よりも長く活動してこられた方が心の傷にしてしまう修羅の国は一体どれほど売れないのか。1冊でも売れたらきっと素晴らしいことなんだ、と思って出た文フリはしかし、案に相違して大成功に終わりました。あまり販売数などを言わない方が良いという向きもありますが、今回は「私がこのnoteを書く資格」としてあえて言います。リアルイベント2回目、文フリ初出店にして、合計20冊以上を売ったのです。

でも私は「あの人に比べて良い作品と認められた」などとは、ひとつも、決して、まったく思いませんでした。むしろ学んだのは「初心者サークルにおいては、売れても売れなくても、それ自体は作品の価値を示さない」ということでした。

もうすでにどん底まで落ち込んでしまっている方に、えらそうに説明をしに行く図々しさは持ち合わせていません。私が見ていたその方に、直接この話を伝えることはないでしょう。
でも、今後一人でも「私の作品が良くないから売れないのだ」と筆を折る人がいなくなれば良いと思い、このnoteをしたためます。

この本編では、「なぜ、売れるかどうかは作品の質ではないと言えるのか」を説明します。
そしてその後、別のnoteを続編として立て、具体的に売るために私が行ったこと、上手くいったことなどを説明したいと思います。

このような話題や書き方について、同人界隈では快く思わない方も多いだろうと思っています。同人用アカウントではなくプライベートのアカウントで書いているのもそのためです。
今までずっと活動してきて自分なりの「同人哲学」を持っている方や二次創作の同人の方ではなく、一次創作が売れず落ち込んでしまっている方、「作品のせいじゃない」を本当に必要としている方に届けたい。読者を限る意味から、本編後半と続編は少額の有料にします。

まず本編で伝えたいことは本当にただ一言、タイトルのとおり「売れないのは作品のせいではない」です。これだけでも救われる方がいれば嬉しいです。ここまでの内容でスッキリした方は、あえてお金を出して先を読む必要はありません。
「そんなこと言っても、結局中身では」「作品が悪いのではと思う気持ちが消えない」という方は、もう少しお付き合いください。
そして、具体的な方策まで見たい方は、続編までお付き合いください。

それでは、どうぞ。


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