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エレキギターの録音 Hi-Zについて

今回は初めてオーディオインターフェイスを
使う時に意味不明なHi-Zの意味について
基本的なことを
メモしていきたいと思います。
録音した時に抜けが悪いと感じたことは
ありますか?
自分は長年悩んだ一つです。

  • ピックアップ

  • インピーダンス

  • UR22mk2で実験

  • 音の違い、ドライ音

  • 音の違い、歪みでの比較

  • バッファーペダルを使う

  • まとめ

  • 出音に不満がある人へ、アドバイス

  • TIPS 追加予定

ピックアップ

ギターには2種類のピックアップがあり、

・パッシブピックアップ
・アクティブピックアップ

違いとして、
パッシブピックアップは電池が必要とせず、
アクティブピックアップは電池が必要です、
そして、出力インピーダンスに違いがあり
パッシブピックアップはハイインピーダンス、
アクティピックアップはローインピーダンス
になります。

インピーダンス

インピーダンスとは………。
電流を通しにくさを示している数値ですが…。
と言われても初心者はよくわからないと
思います。
自分もそうでしたので、
イメージで簡単に説明します。
※インピーダンスはΩで表記されてます。

よく言われる例えを自分なりに言うと
ホースで水を出して筒に流します、
ホースより大きい筒の方が全ての水が流れます、
ホースより小さい筒は逆に全て流れず入り口で
漏れてしまい、全ての水は入りません。
これが、インピーダンスの例えです。

つまり楽器の出力インピーダンスが大きいのに、
入力するインピーダンスが小さいと
音が劣化してしまう。
それを防ぐのがHi-Zインです。



Hi-Zとは

Hi-Zとはインにするとインピーダンスが1MΩに
変わります。
おそらく大体のオーディオインターフェイスが
そうなると思います。

例えばHi-Zを入れていない状態でライン録音
すると、
※ライン録音とはギターでいうシールドを
使った録音方法にあたります。

パッシブピックアップの出力が
200kΩ~500kΩに対して
インプットのインピーダンスがそれ以下だと
インピーダンスミスマッチになってしまい
音が劣化します、これを防ぐ時に使います。
しかし、変わるのはインピーダンスだけでなく
音量も変わってきます。
Hi-Zに入れる時は入力ボリュームを気をつけて
下さい。クリップする場合があります。 

パッシブピックアップ搭載ギターの
インピーダンスは高くなっていて、
オーディオインターフェイスに
そのまま繋いでしまうと、ハイが落ちたり、
ローがこもったりします。
つまり、抜けが悪い状態です。
ということで実際にどうなるのか
録音してみました。

実際の音を聞いてみて違いを感じて下さい。

UR22mk2で実験

使用したオーディオインターフェイス

UR22mk2
このオーディオインターフェイスは
安いのに品質が良いので
多くの人に使われている商品です。
小さいのに重さもありケーブルを軽く引っ張っても
動かないし、持ち運びも楽です。
初心者向けにも丁度いいと思います。
手持ちの中で一番メジャーなので、
これで実験します。

パッシブピックアップ搭載のエレキギターで、
ドライ音と歪音で録音してみました。
歪はプラグインアンプシミュレーター
Neural DSPのPliniモデルを使います。
アンプの設定はわかりやすいようにEQは全てセンター付近にしています。

音の違い、ドライ音

まずHi-Zに入れていない音

※Hi-Zに入れないと録音時の音量が小さいので
書き出す時に音量を上げました。

次はHi-Zを入れた音です。

どうでしょうか?
Hi-Zに入れていない音は高域がこもっていて
抜けてない音だと思います。

Hi-Zを入れている音は全体的にスッキリとした
音に変わっていると思います。

音の違い、歪みでの比較

次に歪み音、
Neural DSPのPliniモデルを使った音です。
通常のインプットの音

Hi-Zを入れた音

顕著に出ていると思いますが、
Hi-Zに入れていない方は、歪み感が少なく、
低音に立体感がない、
Hi-Zの方が音圧があり、しっかり歪んでいて
迫力があるのがわかると思います。

バッファーペダルを使う

ここでHi-Zに入れなくても使えるものを
紹介したいと思います。
本来はDIというものもあるんですが、
次回以降に書きたいと思います。

バッファーエフェクターは最近になって
知名度が増しています。
有名どこで言えば、
Lee Custom Amplifier
12AU7 buffer booster

バッファーエフェクターは簡単に説明すると、
元々の役目はとして
ローインピーダンスに変換してノイズに強くすることです。
ですので、使えます。
バッファーには個体の音があります、
メーカーが違えば中身の部品も違うわけですから
音も変わります。
※アクティブピックアップでも使えます。

個体の音も含めてバッファーペダルは
奥が深いものですね…(沼)

今回は自分のお気に入りのバッファーペダル
Providence VITALIZER BF VZF-1

これで録音してみました。
まずは先程の通常インプットでの録音したもの。

そして、バッファーペダルを繋いだ音

Hi-Zに入れたように音がスッキリして、
輪郭が細くなったと思います。

次にバッファーペダル+Hi-Zでの録音

少し音圧が増したくらいですかね、
正直、この音圧は時には邪魔になる場合が
あるのでその時の好みで変えたりします。

次は歪みでの録音です。
最初はバッファーペダルのみ繋いだ録音

バッファーペダルとHi-Zを入れた録音

こちらも少し音圧が乗ったかなという程度だと
思います。

どうでしょうか、Hi-Zの意味が少しでも
伝わったら良いんですが、
文章力を問われますね…

まとめ

Hi-Zの意味としてオーディオインターフェイスに
直で繋いだ時の音で表現してみました。

ハイインピーダンスはローインピーダンスに
変換するか、
Hi-Zのように、
アウトプットより大きいインピーダンスに繋ぐと
音の劣化を防ぐことができる。
こんな感じでしょうか。

また録音時はクリップの問題もあるため
インプットの音量をトラックごと調整しています。

出音に不満がある人へ、アドバイス

正直なところ、自分が満足する音が一番良いです!
色々と試して下さい。
インプットレベルとアウトプットレベルの
音量差でも歪み具合が変わってきますし、
機材でも音は変わります。
だから試行錯誤するし、それがまた楽しいんです。
自分の音を見つけていきましょう。

音に正解なんてないですから

TIPS

時間がある時に追加しておきます。

長くなりましたが、
最後まで読んで頂きありがとうございました。

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