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【艦これ】2023年7月~2024年2月アプデによる環境変化について(山風目線)


はじめに

2024/2/29実施予定のアップデートで、艦これの次のイベント海域「発動!竜巻作戦」が開始予定です。

前回のイベント(2023年夏イベ)から少し期間が空いたこともあって、鎮守府の戦力強化が進んでいたり進んでいなかったりすると思いますが、一方でゲーム側のアップデートでいろいろな新要素が追加されていた側面もあります。
前回イベントの前に書いた記事でまとめた程には環境は変化していないかな?というのが個人的な印象ではありますが、分量はそれなりにありますので、今回も記事としてまとめてみます。あ、今回は久しぶりに山風目線の記事です。

前回の記事はこちらです。

また、先にご紹介しておくと、2023年夏イベ後の新要素のうちいくつかを解説している動画が先行事例として存在します。

こちらの動画ではあさきよ電探、Cond値のUI改修、銀河改修、バラクーダ改修、三隈改二特が説明されています。
さくっと動画で確認したい方にはおすすめです。

自分の記事ではここで紹介された要素にも触れつつ、それ以外の要素を自分なりの目線で一つずつ解説していきます。
なお、運営さんの公式X(旧Twitter)で言及のあったもののみを基本的には対象としています。また季節グラ投入等のタイミングで実施される通常海域期間限定ドロップについては、イベントの考察につながるものでない場合には言及しない場合があります。この辺りの基準は自分が主観で選んでいますので、ご容赦ください。

前置きだけでも少し長い記事になってしまいましたが、よろしければイベント前の頭の整理もしくは時間つぶしにお使いいただければと思います。


2023年夏イベ新艦、新装備「III号戦車J型」「阻塞気球」の実装(2023/08/08, 08/28メンテナンス)

新要素まとめに前回イベントの話を混ぜるかどうかちょっと迷ったのですが、新艦のほかに新要素がいくつかあったので、抜け落ちないように確認しておきます。

2023年夏イベ新艦については環境変化がありそうな部分だけ簡単に触れておきます。

  • 第二十二号海防艦(海防艦)

  • 朝日(練習巡洋艦/工作艦):明石と朝日改を同時起用による泊地修理が可能に

  • Salmon(潜水艦)

  • 稲木ちゃん(海防艦)

  • 白雲(駆逐艦)

  • C.Cappellini(潜水艦):Luigi Torelliに続いて2隻目のドラム缶潜水艦、7-4昭南クルの資源回収効率に貢献。立ち絵の危険が危ない。

  • Nevada(戦艦)

  • Rodney(戦艦):旗艦に置いた場合はNelsonと同じく特殊砲撃が使える。旗艦に置かないと使えない。

山風目線では新艦によって編成の組み方が大きく変わることはなかったと考えていますが、7-4昭南クルの効率が上がったことと、Rodneyによるエコ支援の強化の点では恩恵を受けています。

新装備のIII号戦車J型(特大発動艇+III号戦車J型)は大発系統なので山風改二丁が装備可能な装備です。
M4A1 DDを内蔵したアフリカIII号戦車であり、相手によっては一式砲戦車より優先させる場面も出てくるかもしれません。対地装備を検証してくれる提督に山顧の礼をしつつ使いたいと思います。

そして、2023年夏イベで山風目線で編成に影響を与えた装備は、やはり「阻塞気球」でしょう。
阻塞気球は気球エフェクトが出る戦闘(対地戦)において、装備艦数に応じて艦隊全体の昼砲撃戦・基地航空隊・開幕航空戦にバフを与えます。

- 上述の気球が浮かび上がった戦闘において、昼砲撃戦・基地航空隊・開幕航空戦における全ての敵艦に対する特効が付与される
- 特効倍率は自艦隊の装備艦数で判定され、装備数ではないので要注意。
- 1隻で×1.02、2隻で×1.04、3隻では×1.06倍の全体強化がキャップ後に発生する
- 陸上型深海棲艦以外の敵艦にもこの補正は有効。
- 基本的には、気球エフェクトの発生と本特効の発生はイコールであると思われる、反例があれば報告求む。
- 敵側の気球は、敵の昼戦ダメージにプラスの補正、プレイヤー側基地航空隊のダメージにマイナスの補正がある

出典)艦これWiki

山風目線で重要なのは「装備艦数に応じて」「艦隊全体の」という部分です。
装備可能な艦種は発煙装置と同じで、未改造の山風ですら装備可能です。
また、艦隊全体に影響を与えるので、遊び気味の装備スロットを有効活用する選択肢の一つになり得ます。

阻塞気球の説明・装備可能艦種(「明石の改修工廠早見表」より

2023年夏イベでは「阻塞気球」自体に装備特効があることと、前哨戦が陸上型だったボスマス最終形態の敵編成から陸上型が消えたにもかかわらず気球エフェクトが出たりしたりと(マス毎に気球の使用可否が決められている?7-5-2で使えないのはフラグの振り忘れ?)、イベント特有の事情もあったので、通常海域における気球の挙動を確認しておくと使い方を間違えずに済むと思います。

…すみません、気球に興奮して前回イベントの話だけでだいぶ長くなってしまいました。まったくの余談ですが、阻塞気球(そさいききゅう)は漢字に変換しにくいので、使用頻度の高い鎮守府では辞書登録しておくのがおススメです。


清霜改二/改二丁実装、12.7cm連装砲D型改三入手可能な常設単発任務(2023/10/11メンテナンス)

ハロウィンの裏でひっそりと?お出しされた新要素です。
清霜改二については素運と攻撃力が高めの夕雲型、これだけならまだ良かったんですが清霜改二丁の方が素火力をある程度保ちつつ大発系・内火艇・増設電探を装備可能になってしまいました。山風目線だと山風の仕事が取られる対水上も対陸上もどっちも高火力で対応できる万能駆逐枠です。増やしたいね。

12.7cm連装砲D型改三についてはイベント限定だったものが常設化されたことで、D3砲補正入りの主魚電CIをより雑に使えるようになり、夕雲型改二の価値を押し上げてしまったと思います。地味に駆逐艦の育成優先度に影響を与えたアプデだと思います。

ほかにもみちしぐ電探(22号対水上電探改四 (後期調整型))、あさきよ電探(逆探(E27)+22号対水上電探改四(後期調整型))を入手可能な任務が実装されました。後者はまだこの時点では強くてかわいい電探で済んでいたと思います。

改修できないし増設にも入らないけどかわいくてつよそう。(2023/10/11時点)


やたら豪華な秋刀魚報酬(64戦隊、飛龍熟練誘導弾)、潜水魚雷開発・改修、やばい小型電探の改修(2023/11/02メンテナンス)

例年通り鎮守府秋刀魚祭りが開催されました。
秋刀魚自体は勿論おいしかったのですが、64戦隊に飛龍熟練誘導弾と基地航空隊のオーパーツが貰えるやたら豪華な報酬設定だったので、今後のイベント設計において想定される基地の水準がワンランク上げられる可能性は想定しておきたいと思います。

潜水魚雷開発・改修については山風に積める装備ではありませんが、開発・量産可能な装備の水準がかなり上がったため、潜水艦を攻撃的に使う場合に強くなりました。山風目線ではこれまでは潜水艦をデコイや制空要員といった搦め手で使うことが多かったのですが、アタッカーとして見る場面も考慮する必要になりました。特に影響が大きいのがこの二つの装備です。

  • 後期型艦首魚雷(6門)の開発による入手・改修可能

  • 後期型53cm艦首魚雷(8門) の改修更新による追加入手・改修可能
    ※さすがに改修元(潜水艦53cm艦首魚雷(8門))の開発は解禁されず。解禁されてたまるか

自分も某所の配信で教えていただいて事の重大さを改めて認識したのですが、これらの潜水魚雷の更新・改修による攻撃力の差を数字にするとけっこう大きいです。なお、イベント特効倍率が乗ればこの差はさらに開きます。

後期型艦首魚雷(6門)★+0 と  後期型53cm艦首魚雷(8門)★+0
後期型53cm艦首魚雷(8門)★+Max × 2

もうちょっとだけこの日のアプデは続くんじゃ。

やばい小型電探ことあさきよ電探(逆探(E27)+22号対水上電探改四(後期調整型))に改修更新が実装されました。
あとなぜか改修★+4以降で増設装備が可能になったり★+9以降で単体の改修ボーナスとして火力が増えるようになりました。

艦これWikiの装備ボーナス表より。改修実装以前からやばい装備だった。

強くてかわいい電探で済んでいた(気がした)あさきよ電探こと逆探(E27)+22号対水上電探改四(後期調整型)は、小型電探界のバケモノ装備になりました。

  • D砲主魚電CIでの夜戦キャップが近づいた(夕雲型改二、時雨改三、島風改あたり)

  • 命中・索敵・火力面で22号電探系列で最強の電探として増設に乗るようになった。(金剛型改二の増設に唯一装備可能な高性能水上電探(索敵8以上))

  • 改修コストが全くかわいくない(★0~★5は22号対水上電探改四 × 2、★6~★9は13号対空電探改(後期型) × 1

  • 装備妖精は変わらずかわいい

多くの提督が鳥海牧場(Lv65改二で22号対水上電探改四×1を持参)の開園に追い込まれてしまったと思います。山風目線でも例外ではありません。
あるいは、設計図消費を嫌って島風が持参する22号ノーマルから改修更新して22号対水上電探改四を入手する手も一応あります。2期の島風は服装と雷装に加えて持参装備でも食べていける子になっています。自分はこちらの道を選びました。


Cond値可視化・ソート追加、Barracuda改修、銀河(無印)改修、14cm連装砲改二(2023/11/28メンテナンス)

Cond値可視化の方は、Cond値を可視化できる環境を使っている提督への影響は小さいですが、バニラ環境の方は使えるかもしれません。

Cond値順のソートに関しては、イベント前のキラ付け準備などで、キラキラが薄い(Cond50前後など)の艦をソートで手早く探すときに活用できると思います。
…もしかすると、一番影響があったのはソート種別切り替えのためのクリック数が変わったことかもしれません。身体を慣らしていきましょう。

(追記)Cond値49未満の艦(いわゆる隠れ疲労)艦を探すのにもCond値順のソートは活用できます。

Barracudaの改修は、山風目線でも欧州イベが来てから考える案件だと思います。今は忘れましょう。

銀河(無印)改修は、山風目線では距離が長い・制空が高いなどのマスに陸攻4を喪失で雑に投げる場合を想定して、4機を★6まで改修が当面の目標かなと思います。

銀河の改修餌(「明石の改修工廠早見表」より)

銀河の改修は★6まではノーマル彗星を餌にすれば済みますし。一方、★7以降にするには入手性の悪い一式陸攻を取られるので、個人的には優先度をかなり低く見ています。一式陸攻を改修餌にする陸攻業界には競合他社がいっぱいいるので。

(追記)通常海域において、銀河(熟練)が敵軽巡洋艦・敵駆逐艦に対する命中補正がある(スペック上の命中率から得られる理論命中率よりも高い実測命中率が得られた)ことが確認されました。一式陸攻の在庫もしくは気力次第では銀河を改修更新して銀河(熟練)を増やす価値が増えてしまったので、ますます陸攻業界が混沌としてきました。

新装備の14cm連装砲改二は夕張や香取鹿島、日進あたりにやたらとボーナスの付く装備なのですが、軽巡軽量砲補正が(まだ)なかったり、改修餌(後半が14cm連装砲改)が厳しかったりして、少なくとも山風目線では現時点では趣味装備かなと思っています。夕張嫁や日進嫁の提督さんは改修餌集め頑張ってください、、

14cm連装砲改二の改修餌。入手性が悪い。(「明石の改修工廠早見表」より)


銀河(熟練)・銀河(江草隊)の足が伸びた(2023/11/30オンメンテナンス)

銀河(熟練)と、なぜか銀河(江草隊)の基地航空隊行動半径が+1されました。銀河(熟練)は半径7、銀河(江草隊)は半径8です。銀河(熟練)の半径7は銀河(江草隊)のもともとの行動半径ですから、これまでの江草のような感覚で銀河熟練を使うことができるようになりました。銀河江草の脚が伸びたのは…謎です。
山風目線ではどちらも無限に欲しい装備なので常設入手手段があることを願うばかりです。

実際にこれくらいの量を貰うと装備廃棄にかかる時間の積算で
約3億年くらいイベント海域に出られなくなるらしい

Android版の環境更新(2023/12/15ミニメンテナンス)

このメンテナンスで行われたのはAndroid版環境の更新のみで、山風目線では特記事項はありません。
なお、羊目線だと「飛べ!ゴトシープ」がAndroid版環境(=タッチパネル)でプレイ可能になった恩恵が大きく、タッチパネル操作によって高得点を出しやすくなったそうです。


深山改修、Scamp限定邂逅、アメリカ潜水電探実装、Nevada砲改修(2023/12/26メンテナンス)

Nevada砲はともかくとして他は地味に嫌な予感がするアプデだったと思います。

深山改修に関しては、深山が使い物になる可能性が見えてきてしまいました。
>※同改修は、すぐさま直接的な戦力増強には結びつきません。ご留意を!
>※同改修は、すぐさま直接的な戦力増強には結びつきません。ご留意を!
>※同改修は、すぐさま直接的な戦力増強には結びつきません。ご留意を!

ということらしいです。なお改修効果は微妙な模様。

Scampはクリスマスからしれっとオリョール(2-3)で期間限定ドロップが始まりました。2024/2/25時点で5隻目のドロップが確認されています。そんなに・・・

新装備のアメリカ潜水電探「SJレーダー+潜水艦司令塔装備」は常設任務で入手可能。米英潜水艦には増設装備にも装備できる装備で、明確にアメリカ潜水艦が優遇されたことと、しれっと英潜水艦の可能性が出てきました。
英国潜水艦はともかくとして、Scampの供給があったことから活躍の場が出てくるのではないかと山風目線でも考えてしまいます。
ただ、現時点ではSalmonとScampの2隻なので多用はされない気がします。複数海域特効だったりしたら悩ましいですが。


謹賀震電(2024/01/01メンテナンス)

某映画の影響か、なぜか2024年正月任務の報酬で追い震電がきました。
山風目線では海域設計上で要求される本隊制空値の要求が若干上がる影響があると思います。あと毎年のことながら晴れ着グラがかわいかったです。

今年もと言いつつ去年のツイートの再掲ですが毎年かわいいから問題ないはず。


三隈改二/三隈改二特の実装、4号砲の実装、節分(内火艇と限定ドロップ)(2024/01/25メンテナンス)

三隈改二(航巡)/三隈改二特(水母)に関しては一言で言えば脱法重巡なのですが、それぞれ特性が違う点と、逆コンバート時に新型兵装資材を要求されるため航巡と水母の往復はやや重く感じる点には注意が必要です。

正直、三隈改二/三隈改二特だけで記事を1本書いていいレベルに考察のやり甲斐のある艦だと思っていますので、この記事では所感を簡単に述べるにとどめさせてください。間違ったことは書いてないと思うのですが全体的に考察が浅めです。

  • 三隈改二(航巡):運用特性はほぼ三隈改の延長、夜間瑞雲を一番うまく使える航巡(諸説あり)、大型探照灯を使える、昼砲撃戦を重んじるなら21号対空電探改二が欲しくなる

  • 三隈改二特(水母)最上改二特の艦種を水母に置き換えたような艦、フィット砲が水母準拠になる、水母枠で発煙装置と阻塞気球を持てる

山風目線では水母枠で発煙装置を持てる点に着目したいです。補助艦枠で発煙装置を持つことのできる艦はこれまでは宗谷(全形態)だけであったため、ルート固定枠で起用する補助艦枠のスロットで発煙装置を使う場合には宗谷の起用が必須でした。非山風目線では23夏E6-3の2マス目対策で煙幕を持ち込もうとすると、補助艦以外の枠は攻撃に振っているはずなので、宗谷の起用がほぼ確定していたのではないでしょうか。三隈改二特はこの宗谷の枠に入ります。
とはいえ三隈改二特は雷装を盛ってアタッカーとして運用したい場面もあるはずなので、発煙装置要員にカウントできるか?というと微妙な判断かもしれません。山風目線では選択肢は多い方がいいので意識しておきたいです。

4号砲(試製20.3cm(4号)連装砲)は重巡級の火力を底上げしました。昼砲撃戦が強くなったり夜戦キャップに近づきやすくなったりと、重巡級の素火力の水準にとっては影響が小さくない装備だと思います。
なお、改修餌は近年の傾向にしては珍しく手数で攻めるタイプです。こういうのは泥縄改修しようとするとつらいですが、どうしても必要な場合は重巡級のドロップ率が高めな7-3-1周回がおすすめです。山風もドロップしますが仮に山風がドロップしないとしても7-3-1がおすすめです。

4号砲の改修餌。★Maxまで56基のノーマル20.3cm連装砲が必要。(「明石の改修工廠早見表」より)

節分イベでは特二式内火艇が豆の続く限りもらえるようです。大体の鎮守府では最大3艇というところでしょうか。内火艇のない家庭でも安心。
潜水艦だけでなく山風にも積める装備なのでいくらあってもありがたいです。
また、節分の期間限定ドロップとして伊201と伊2031-5でドロップ設定されました。キラ付けでたくさん通うあの1-5で、です。
次のイベントが潜水艦が活躍するイベントという触れ込みなのでなんとなく勘ぐってしまいますが、単にバレンタインフレフミの絶対領域を一人でも多くの提督に見せたかっただけなのかもしれません。

母港画面では見えそうで見えない。
母港UIのフレームを外すと拝める。これ絶対狙ってるよね

おわりに

前回イベントを含め、直近のアップデートを艦隊運用の観点でざっと振り返ってみました。いかがでしたか?
大なり小なりだとは思いますが、今回も編成を組むうえでの選択肢が広がったことは間違いないとは思います。全ての艦隊に全ての要素が必要とは限りませんが、使えそうなところや影響が大きそうなところを拾いつつ、ご自身の編成をたのしくアプデする一助になれば幸甚です。

なにかお気づきの点などあれば、わたしのX(旧Twitter)までご連絡ください。

更新履歴

  • 2024/02/28:誤字修正(島風改二⇒島風改)、Cond値順ソートの補足(CCさんのツイートを紹介)

  • 2024/02/29:銀河(熟練)の実測命中率に関する検証を追記(松毬さんのツイートを紹介)

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