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人それぞれ理解の仕方

認知特性というものがあるらしい。
ある本を読んでそのことを知った。

医師のつくった「頭のよさ」テスト~認知特性から見た6つのパターン~

結構な重さの診断テストがあるのだが、これをやって結果を見て、納得と感動を味わった。

詳しいことは買って読んでみてほしいが、簡単に説明すると、
人には「認知特性」というものがあって、得意な認識の仕方があるのだという。
例えば、駅までの道案内をしてほしいと頼まれたとき、まるで自分がそこを歩いているかのようにイメージできる人がいる。
初対面の人を、顔ではなくて名刺の文字で覚える人もいるし、
一度聞いた歌詞のフレーズを覚えることが得意な人もいる。

英単語を覚えようとするとき、書いて覚える人、唱えて覚える人、見て覚える人、聞いて覚える人……いろんな人がいる。

こういう認識の方法、つまり、外からの情報を頭の中でどう理解するか、記憶するか、表現するか、ということを認知特性というのだ。

この本の認知特性診断をした結果、
ちょっと気持ち悪いくらいの『言語抽象タイプ』、
つまり、文字を見てイメージしたり、文字で伝えることが得意なタイプだということがわかった。
(言語抽象タイプの数値はすごい高いくせに他のやつの数字低すぎて、要するにそれ以外できないというやつ……泣ける)

これはとてもとても納得で、人の顔を覚えるのがクソがつくほど苦手だから、仕方ないときは文字を書いて覚えるとかしているし、芸能人も顔よりテロップの名前で覚えていることが多い。
(髪型少し変わるだけで人の顔が見分けられなくなるタイプなので…)
口頭で説明を受けても半分以上のことを5分で忘れてしまうくらい理解できていないから、資料があるときは本当にありがたいし、ないときは仕方ないのでできる限りの情報をメモしている。

気持ちの整理がつかないときは日記を書く。文字に起こすと、それまで宙に浮いて形のない靄のようだった気持ちが、ペンの先から収斂されてまとまりだす。
それでやっと、ようやく、自分が何を考えているのかを知ったりする。
紙とペンがなきゃいきていけないタイプなんだと思う。

認知特性を知れたことで、今まで出来なかったことに対する多少の諦めと、ならば自分の得意なところに持ってこようという対策を考えることができた。
人の口から出る言葉を理解できないと思ったら、書くか、書けそうになかったら、頭の中でその人の言葉を文字としてイメージする。
これだけでも少しだけ理解度が増した気がするのだ。

理解することは、こういう点でとても良い。

自分のことを知れるということは、それと向き合って生きていく方法を考えられるということだ。

だけど、文字にして覚えようと必死にメモを取っていると、たまに「こんなことメモしなくていいよー」と笑われることがある。
あなたにはメモするほどでもないような『こんなこと』でも、私にとっては文字化しておかないと1秒後に忘れてしまうかもしれないことなので、メモさせておいてほしい。

いろんな人がいるのだ。
理解の方法も、感じ方も、記憶の仕方も違う。
それを否定されてしまったらやっていられない。自分の理解の方法が全てだと思ってはいけないのだ。

そのことを心に留めて生活していきたいなと思う。

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