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2019.11.1 ザ・ギース コンプリートライブ「パワー」@なかのZERO小ホール

OPEN 18:30/START 19:00 全席指定¥3,800

前日の興奮がまだ冷めやらぬまま迎えた、コンプリートライブ2日目。
2日連続で宇都宮と東京を往復するのは楽じゃないけど、「スピード」の余韻と「パワー」への期待があれば辛さは感じない……!
と思いたいところだったけどそこは普通にしんどかった。
家から駅までえっちらおっちら自転車を漕ぎ、2時間電車に揺られ、中野駅からのゆるい上り坂にも地味に体力を削られつつ、やっとの思いでなかのZERO小ホールへ。

1日目も思ったけど、以前にも増して男性のお客さんが多い!
自分の前の列は4人男性が隣り合っていた。
しかも開演を待つ間喋ったりする様子もなかったから、皆それぞれにチケットを取って来ているようで、なおのことびっくりしました。
1日目も私の隣は若い男性2人組だったし前の列にはおじさまが座ってた。
男性の割合が増えるのは良いことなんだろう。たぶん。なんとなくそんなイメージがある。

この日も数分遅れで開演……


1.重量お見合い
この日のライブのタイトル「パワー」に合わせただろう新ネタ。
きっと多くの人が同じ衝撃を受けたと思うんだけど、まさかあの土嚢が本当に重いとは……
尾関さんの担いでた土嚢がひとつ床に滑り落ちて、どす、って鈍い音が響いた瞬間は本気でびっくりした。重いものを持ってるフリをしてるだけだと思ってたから。
私には本当にうっかり手が滑って落としちゃったように見えたけど、もしちゃんと中身が詰まってて重いのを観客に分からせるためにわざと落としたなら策士だ……
でもさすがに70kgは嘘ですよね???(・∀・;)
バーベルならまだしも不安定な土嚢って形で、自重に近いウェイトをずっと担いでるって相当厳しいのでは……
まあきっとそこらへんは反省しない2019冬で語られると思ってる!もし本当に70kg担いでたならその時は心の中で謝ろう。

ダンスは、どこから湧きだすのか、普段のクールなイメージとは真逆のアイドルオーラ全開で愛らしく踊る高佐さんについ注目してしまいつつも、
顔を歪めつつ息も絶え絶えに、どうにかターンをこなす(というかその場でかろうじて回れ右してるだけの)尾関さんも面白くて可愛くて、本気で目が30個くらい欲しいと思った(真顔)
もうほんとどっちもガン見してたいと思う場面が多すぎる!!!!!

途中、たぶんだけど高佐さんが尾関さんのセリフを待たずに次行っちゃって、けど尾関さんはちゃんと元の通りセリフ言おうとして……で一瞬ふたりが噛み合わないとこがあった。
ちょっとどきどきしたけど、無事にリカバリーできたっぽくて安心しました。


2.おびんつる様
たぶん昔何かのテレビでは観たことあって(オンバトかな?)、途中まで「なんか観たことあるよなあ……」とは思ってたけど、おびんつる様出てくるまでそうだとは気づきませんでした。
おびんつる様出てきた瞬間、この2019年にこんな初期のレアネタが観られるなんて……!!!とびっくりして心の中で変な声出た。
ムックで例えると「翼を下さい」が殺シノ調べⅡでリアレンジされて出てきた感じ(たぶん私以外誰もわかんねえ)
あと前日に「おびんつる様やらないですかねー」って言ってたヲタ友さんはすごい。

おびんつる様は状態が良かったから、きっと新しく作り直したんだろうと思う。
後におまけコーナーでも語られたんだけど、ネタ中に出てくる単語がところどころ今の時代に即したものになってて、今日のために直したんだと思うとそこも楽しかったです。
名作は時が経っても色褪せないんだなあ……としみじみ感じた。


3.フィッシュ or ビーフ
CAさんから投げかけられる質問に、観てる方の自分も考えちゃうというか、高佐さんならどっち選ぶかなーとかつい考えちゃう。
選択肢も、どっち選ぶかも全部台本で決まってるんだろうとは思いつつ、その二択はどっちも捨てがたいよな~そりゃ悩むよな~とかめっちゃ楽しんで観た(笑)
それだけ自然とこのコントの世界に引き込まれてるんだろうなーと思う。


4.予告焼肉
「Private Yellow」で観たときより格段に面白く感じた!
考えてみたら、内容が内容だから、大きい舞台のほうが尾関さんのボケというか演技の部分がより映えるからかもしれないと思いました。
Private~の会場は下北沢B1っていうめっちゃ小さい劇場だったから全然印象が違った。
たぶんこれも含めて「ライブ」だってことですよね!田所さん!!!(←尾関さんの役名)


5.レコーディング
もうDVDになってるのにこのシチュエーションにしたのはなんでだったんだろ?
個人的には「トロピカリア」のときのカロリー出るやつとか観たかった。でもあれは大竹マネが大変か。
尾関さんはこの日も不発……(´・∀・`)
高佐さんも正直「ウケた」とは言い難い感じ。
でもそれが逆に高佐さんの心に火をつけてしまうのか、尾関さんにもう止めろと諭されてもまだ次のギャグに挑み続ける。
この光景もすっかりおなじみになってきた感あるな、むしろこの高佐さんの暴走モードが楽しみでもある(笑)

最終的には前の単独でもやってたあのじゃんけんで文句なしの大爆笑をゲット。
結局何度もウケた実績のあるギャグで置きに行くのほんとずるいと思う、ずるいと思うけど……まあやっぱりふたりとも無風で終わるよりかはいいか……(笑)

ちなみに高佐さんがじゃんけんをやってる間、尾関さんは机に突っ伏して、時折肩を震わせているように見えた。
やっぱりちょっと邪だけど私は、ギャグをやってない方の様子を観るのも好き。
いつも気になるけど、お互いどういう気持ちで相方のギャグ観てるんだろうなー…と思う。

最後はふたりで一発ギャグやって〆。
元は高佐さんのギャグだったのをふたりver.にしてた気がする……?(あんまり記憶自信ないけど)
大爆笑とはいかなかったけどほどよくウケてたと思います。私も笑った。


6.だるまさんがころんだ
これは観たことないな、自分の行ってない単独のネタかなと思いながら観てたんだけど、新ネタ……?でいいんですよね???(未だよく分かってない)
前日は最初と最後が新ネタだったから、今日もそうなんだろう→これは新ネタじゃないんだろうと勝手に思ってしまってた。

面白かったのはもちろんとして、尾関さんの裸が超きれいだった……
めっちゃ変態っぽい発言になっちゃうけど、自分的には結構重要な事で、
正直に言って、他の芸人さんがネタやら企画やらで裸になってるような時、ちょっと見てるのキツいなと思うような人もいるので……(´・ω・`)
その点尾関さんは肌綺麗だし筋肉も程よくて良かった。広背筋と三角筋ナイスバルク。
立ち姿も様になってるからまさに「変態紳士」って感じで最高でした。
あともうオチが個人的に超好き!!!


7.捨て一億円
これもテレビで観た記憶はあった。全然記憶定かじゃないけどレッドカーペットで観たような……
尾関さんのお母さん役×高佐さんの子ども役、どっちもハマっててすごく良い組み合わせの配役だなと思う。
高佐さんが子ども役やるときの無邪気な表情と声色が好き!
個人的にはこういうネタに「ギースっぽさ」を色濃く感じる。
今は今で好きだけど、私はこういうギースが好きでファンになったんだよな……
比較的新しめのネタの中に混じっても、決して見劣りしない面白さなのが嬉しかった。


8.笛
これはちょっと前に別のライブでやったっていうのをTwitterで見て、もしかしたらコンプリートライブに向けての練習かな?って実は思ってた。予想が当たった(・∀・)
「果てしなきガム」の時はマリオの曲だった部分が、どぶろっくの「大きなイチモツをください」に変わってた(笑)
2ネタ連続で子ども役の高佐さん、ひとくちに子どもとは言っても「捨て一億円」はきっと小学生でこっちの「笛」は中学生なんだろう、その違いが面白かったです。
こっちはセリフが一切なくて表情で語る役だから、できたら眼鏡なしでもっと顔をよく見せてほしいなあ……とは今更ながら思いました。


9.メイド・イン・ジャパン
何回観てもこのネタはいいものですね……
当たり前だけどやっぱりオリジナルver.は最高だ!!最高だよ!!!!!
何せKOCでは私の好きなところがカットされまくりだったから(;∀;)
もしかしたらオリジナルver.を観たことない人がこれを読んでくださってるかもしれないから、詳しくは書かないけど、一番の山場の部分でKOCではカットされてた「刑事だって~」のセリフ、あれがもう私は本当に好きです。

あとこの日観た人なら分かると思うんだけど、高佐さんが!カバンを!蹴ったとこ!!!
あの瞬間まじで一瞬心臓止まった(真顔)
後半の独白のあと、足元にあったカバンをばーん!って蹴散らしてから……したんですよ。
この日に向けて台本からああいう風に改変されてたのか、たまたま足元にあったから蹴ったのか分かんないけど、めっっっっっちゃくちゃぞくっとしたな……。

コント内の映像の権利関係とかあるだろうから、DVDとかいつでも観られる形でこのネタを残すことは難しいんだろうけど、
その方がありがたみが増すというか、たまにしか観られないからこそ観られたときめっちゃ嬉しいみたいな、このネタは自分の中ではそういう存在にしとこうと思いました。
そりゃいつでも好きな時に観られるならそれに越したことはないんだけどさ(´・_・`)

ちょっとだけ個人的に気になるところを言っちゃうと、この「メイド・イン・ジャパン」ってタイトルは違和感ある……
このコントの本筋ってそこなの??っていう感じ。
普通に「サイコメトリー」でいいと思うんだけどタイトルで設定バレ避けたいのかな……
それならそれで別のタイトルがあったのではないかという気がする。かといって代わりの案も出せないけど。すみません。


☆おまけコーナー
この日はもうふたりとも衣装チェンジしてて、尾関さんは前日と同じ、高佐さんはASH&Dライブで着てたギリシャ神話風衣装に。
高佐さんが月桂冠を手に持って出てきて、ぽふ、って頭に乗せた瞬間が可愛かった(*´д`*)

「おびんつる様」は第1回の単独、「捨て一億円」は第4回の単独でやったネタとのこと。
おびんつる様の途中で出てきた、インスタで宣伝してもらって~みたいな部分、元々の台本では「ブログ」だったらしくて、そこらへんの「時代を感じる」ようなワードたちを今回やるにあたって現代的に直したらしい。
今ギースのHPで確認したら第1回単独が2006年、13年前のネタを新しめのネタの中に混ぜこんでも遜色ない面白さなのは本当にすごいと思った。

高佐さんはハープ、リコーダーetc.いろんな楽器に挑戦してきて、もう新しくチャレンジする楽器がなくなってしまったということで、次は外科手術か……なんて言ってた。冗談にしてもなぜ外科手術!?(笑)
でももう私は高佐さんが突然何をやりだしても驚かないと思う、何故かとは思うかもしれないけど「あっ次はそこ行くんですね」みたいな感じですんなり受け入れちゃいそう(真顔)


そして昨日に引き続きのお楽しみ。
高佐さんが今日もハープを披露するというのは昨日予告されてたけど、尾関さんもまた巨人あるあるかな?と思ってたら……
尾関さんが披露すると言うのは、まさかの「フライパン曲げ」。
フライパンは新品じゃなくて家にあった使い古しのものを持ってきたとのことで、そこらへんの配慮(?)もばっちり。
ただし、もし曲げられなかったら巨人あるあるをやります……とちょっと弱気な様子も。

昨日はライブタイトルにかけてSPEEDメドレーを演奏した高佐さん、
パワーにかけた曲ってなんだ……?と予想はしつつ全然考えつかなかったんだけど、たぶんどれだけ考えても「キン肉マンGO FIGHT!」の選曲は当てられなかったと思う。
この曲をハープで演奏しようという発想に笑いました。
まさかハープ用の譜面はないと思うんだけど編曲はどうしてるんだろう?大竹マネ?


そしていざ高佐さんの演奏&尾関さんの挑戦がスタート。
優雅にハープをつま弾く高佐さんの横で、ぐっとフライパンに力を込める尾関さん。
しばらくあれやこれやと格闘していたけれど、フライパンはびくともしない様子で、たまらず尾関さんは「信じられないくらい硬い!!」と叫ぶ(笑)
結局フライパン曲げは諦めて、巨人あるあるへと移行したのでした(´・∀・`)

巨人あるある、昨日と同じやつを使いまわすのかと思ってたら、一部流用はあれどちゃんと今日は今日で新しいものになってたのでびっくり。
それはそれで、フライパンを曲げるのは無理だろうと尾関さん自身覚悟してたのか……ってことにはなるけど(小声)
新たに追加されたあるあるも、もれなく全部面白くて楽しかったです!
高佐さんは聞こえてくるお客さんの笑い声で、尾関さんが巨人あるあるに移行したことを察したらしい(笑)

私は尾関さんならフライパン曲げられそうって思ったけど、身体が大きければ曲げられるとかそんな簡単なことじゃないんですね……
トム・ブラウンのみちおさんってすごいんだなということをついでに実感した。


2日間とも、おまけコーナーではもっといろいろふたりのトークがあったのに、
自分で言うのもなんだけど珍しく全然記憶がない(´・_・`)
今後に向けての意気込みとか、嬉しい言葉がたくさん聞けたはずなのにそれを忘れちゃってるのがすごい悲しい。
笑い疲れて脳みそのエネルギーを使い果たしちゃったんだと思うことにしよう……そうしよう……


そして客席からの割れんばかりの拍手をもって、2日間のコンプリートライブは無事幕を閉じたのでした。
昨日と同じように舞台上に残されたハープと巨人あるあるの「薬が効きづらい」のスケブが、まだほんのりライブの熱気を残しているようで、それを背に客席を離れるのはなんとも名残惜しかった。
写真を撮るのはなんだか憚られて、その代わり目にしっっっっっかりと焼き付けておいた。
(みんな普通に写真を撮ってたし別に禁止されてなかったけど、他のライブだとだいたい客席内撮影禁止なので、未だにどうも抵抗がある。我ながら素直に撮っちゃえばいいのにとも思うけど)


正直に言うと、思ってたより新しめのネタが多かったなとは思ったけど、考えてみれば第5回~7回はもうDVDになってるし、それより昔の名作は結構「ニューオールド」に入ってるし、となると必然的にここ3,4年くらいからのチョイスは多めになるのか、と納得しました。

自分的には「放送コードスレスレクイズ」とか「NYの強盗」とかやらないかなって予想してたけどかすりもしなかったな、自分センスなさすぎわろた(´・∀・`)
あと私は「Book off 2012」がまた観たいって言い続けてきたけどまあやるわけなかった。
「Book off 2012」っていうのは、第6回単独の「ALTERNATE GREEN」の最後にやった、芸能人の名前とか出まくりの結構危ないネタで、
DVDのレーベルの人に「DVDに入れられなくもないけどピー音ばっかりになっちゃいます」って言われて、結局入らなかったっていう。
当時のタイムリーな部分も多かったから、それを現代版で見たかった。
今回は叶わなかったけど、想い続けてたらいつか叶うかもしれないので願うだけ願っておこう……いつか……


結局2日間の感想をまとめると、
「面白かった」「楽しかった」「幸せな時間だった」「ギースありがとう」
という単純な言葉に尽きる!!!ほんとありきたりな言葉だけど。
無理してもっと格好良い文章にしようとしても、たぶん嘘になっちゃうから、これはこれとして正直な気持ちを残しておこうと思う。

この2日間でたくさんのヲタ友さんともお話できて、開演前にロビーでわいわいしたりとか、終演後に感想を言い合いながら中野駅まで歩いたりとか、電車の中でもしみじみ「良かったですね……」って語り合ったりとか、とても楽しい時間でした。
お話してくださった皆様ありがとうございました!


あともう本当に、今日まで15年THE GEESEを続けてきてくれたふたりにはとにかく感謝です。
毎年毎年が激動のお笑い芸人界で――解散しちゃったり、引退しちゃったり、お亡くなりになってしまった方もいたり――15年も同じコンビで仲良く活動を続けてくれているのは当たり前のことではないと、ものすごいことなのだと、改めて感じさせられました。

……ここからさらなる自分語り……

私もギースヲタになってからもうすぐ10年!早い!全然実感ない!
その間自分の環境は激変して、一時はギースを上がりかけたりもしたけれど、戻りたいと思ったときにまだギースが居てくれて本当に良かった。

ギースヲタをやっててほんと楽しいことばっかりだったし、数えきれないほど笑ったし、いろんな場所にも行けたし、たくさん友達ができたし……
私はギースに出会えて本当に幸せです!!!!!
いくら感謝の言葉を並べても足りないくらい心から感謝してます。


昔はファンレターに「ずっと応援します」みたいなこと書いてたくせに、結局一度は離れちゃったから、自分の気持ちを表現するのにもう「ずっと」なんて不確かな言葉は使わないと、いつだったか心に決めました。
とりあえず……当面の間このギース熱は冷めそうにないので、まだしばらくはギースのふたりと一緒に歩かせてもらおうと思います。
歩きなのか?走るのか?競歩くらいなのか?車か?一気に新幹線に乗れるのか?
それはギース次第ということで。楽しみ楽しみ。

THE GEESEがこの先も仲良く健康に20周年、25周年……と末永く続いていきますように!
その暁には私も一緒にお祝いできますように。