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2019.10.31 ザ・ギース コンプリートライブ「スピード」@なかのZERO小ホール

OPEN 18:30/START 19:00 全席指定¥3,800

6月のトークライブ「反省しない」でこのコンプリートライブの開催が発表されてから、4か月半ちょい?5か月弱?
一年の3分の1以上は待ったと考えると、数字以上にもうそんなに時が経ったのかと感じる。
初っ端からこんなことを書くのもなんだけど、この秋は相当メンタルをやられていて、ムックのゆけバとギースのこのコンプリートライブを心の頼りにしてなんとか生きていたから、期待もひとしおだった。

なかのZERO小ホールに行くのは、いつだかのFKD48の本公演ぶり……たぶん8年ぶりくらい。
(大ホールには5月にK-PROのライブを観に行ったけど)
客席が改装されたとは聞いてたけど、ロビーとかはきっと変わりないはずなのに、いざ会場内に足を踏み入れてみてもまったく久しぶりの感はなく、むしろ初めて来たような気さえした(・∀・;)

座席はスピード、パワーともに6列目センター寄り。
最初のプレオーダーで取れたのは別の席で、もっと前の列も来たけど、どちらもサイドブロック。
何公演も観る通常の単独ならそこでも良かったけど、それぞれ本当に1公演ぽっきりしかないこのライブにおいては、観やすさを追求したいと思って、結局ローチケの一般販売でチケットを買い直しました。
結果、ものすごーく観やすかった!終始ノーストレスでした。
買い直す前の席とは比較はできないけど、とりあえず買い直して失敗ということはなかった。


ギースには珍しく予定時刻の10分押しくらいで開演……
そういえば開場もちょっと遅れてた。


1.スピードの向こう側
この日のライブタイトル「スピード」に合わせての新ネタ。
いかにもバイクに乗り慣れてない感じの高佐さんにさっそく笑いました。
私には二輪の免許取り立ての大学生みたいに見えた。

そして尾関さんの奮闘ぶりが楽しかった!
尾関さんが舞台上でスキルを見せることってあんまりないから、尾関さんにスポットライトが当たる時間がたっぷりあるのは貴重で嬉しかったです。
(電池ソムリエとか切り絵とか披露することはあったけど、高佐さんに比べたら機会は少ないよねということ)
スポーツスタッキング、世界記録なんて絶対無理なのは当然分かってたけど、思ってた30倍くらいもたついてて笑いました。
カルピス原液早飲みもそうなんだけど、何故これをやろうと思った?????って言いたくなるくらい終始酷くて全部めちゃくちゃ笑った。
早口言葉も「噛まないとは言ってない」はずるい!!!(笑)
尾関さんらしすぎてずるいけど笑っちゃうし、ぐだぐだなのが逆に愛しいんですよね(ヲタの欲目)

余談だけど競技としては「スポーツスタッキング」が正式名称なんですね、私はあれを「カップスタックス」だと思ってたけどそれは商品名だったということを今調べて初めて知った。勉強になった。


2.見合いの席
何かのテレビで観たことあるけどライブで観るのはたぶん初めてかな……?
去年のエンタの神様でも流れてたっていうのは本気で忘れてた、観たし録画したのに他の方のツイートで思い出した(´・_・`)
尾関さんが袖から勢いよく出てくるところ、分かってるのに笑っちゃう。
むしろ「来るぞ……来るぞ……!!!」って期待してた自分がいた。
あと私尾関さんの女装はやっぱ黒髪ボブが一番好きだなーと再確認。
尾関さんの衣装のカーディガンの下に着てたトップス、たぶん「ショットガンの女」で着てたのと同じやつだった。


3.さすまた村
暗転でセットが出てきた時点でもうこのネタだって分かったんだけど、真っ先に思ったのは「さすまた使わないともったいないもんなあ」だった(真顔)
「果てしなきガム」の中でも特に好きなネタだったからまた観られて嬉しかった!
果てしなき~では高佐さんの衣装ハーパンだったけど長いチノパンに変わってた。
序盤の、高佐さんがお茶もらって→飲んで→湯呑置いて出ていこうとするまでの演技がすごく自然でいいなーと思う。
だからこそ、たぶんお店の中はこういう感じの内装でー…とか想像が膨らむし目に浮かんでくる。
ただ、私の想像の中のお土産屋さんは、壁にさすまたを突き立てたら穴が空いちゃいそうだと思う(笑)
果てしなき~でやってた時の、尾関さんがお金受け取ったあとのセリフ(一万円~)が好きだったんだけど、たぶん今回言ってなかったな……


4.コント!劇的ビフォーアフター
ライブで観るのは初めて。テレビで見たKOC決勝以来。
このnoteの自己紹介ページに書いてるんだけど、KOC2015当時ギースからだいぶ離れてた自分が現場に戻ってくるきっかけになったネタで、
次がこのネタだって気づいたときは「ついに劇場で観る日が来たか……」と内心どきどきした。やるって予想してなかったから余計に。
KOC2015の録画は見直すのしんどくて結局再生せずに消しちゃってたし(´・_・`)
結果、改めてこのネタを観て、やっぱり思うことは数あれど……すっきりした!
自分の中でKOC2015当時に抱いた気持ちの整理がついた。

ギースのふたりがこのネタをどういう風に思っててどういうつもりで今回演目に入れたのかは分かんないけど、
ギースの歴史をなぞるうえで重要なネタであることは間違いないと思うし、コンプリートライブって銘打つならやっぱり無くてはならないネタだよなあと。
この機会に観られて本当に良かった。


5.地下ギャンブル
今までの一発ギャグシリーズ(?)の中でこの設定が一番好きかもしれない。
てか個人的にはもう尾関さんが蝶ネクタイして出てきたら外れなしとさえ思う(髭もあればなおポイント高い)。

私は悪いヲタだから、ふたりが滑るのを見て逆におもしろいと思っちゃってる節もあるんだけど、思えばしばらく尾関さんが文句なしにウケる姿を見てないような気がして(小声)
さすがにそろそろ、今回こそはどーんとウケてほしい……!と願うようになりつつもあったりしたんだけど(・∀・;)
結果としては今回も……うっ…………

あまりの反応のなさに動揺した尾関さん、作り物のコインタワーを「上から」がばっと掴んで移動させようとして、すぐさま高佐さんにつっこまれていた(笑)
指摘されて余計投げやりにコインタワーを放る尾関さんに笑いました。

高佐さんの落語家のあれは、タイトル言った瞬間あー過去ギャグかーとは思ったけど(スプリングボンボンでやってた)、
一発ギャグで500人近くのお客さんが一斉に湧いて、なかのzero小ホール全体が笑いに包まれた瞬間は私までちょっと感動すら覚えて、これなら過去ギャグでもいいか……と思いました(単純)


6.金縛りの宿
ここでこのネタ入れてくるか!って驚きはあったけど、ライブが終わってから考えれば、他のネタとは系統が違っていて、全体の中の良いアクセントになってたなと思いました。
(※ここで言う「系統」……私の心の中になんとなくあるギースのネタの分類のこと。個人的に「金縛りの宿」は「ワーク・オブ・ザ・デッド」とか「道程」と同じ分類に入る)
デカい女将がいちいち丁寧に襖を開け閉めするのがすごい好き。

あと私は恥ずかしながらデヴィット・リンチ氏をこのネタで初めて知りました。
後で調べて映画監督だってことは分かったけど、未だにデヴィット・リンチ氏のことをよく分からないまま笑っている……(´・∀・`)分かんないけどなんか笑っちゃう。


7.マジシャンズチョイス
面白いってよりかは楽しいネタだなと思う。
高佐さんの器用さを存分に堪能できるのは単純に嬉しい!
途中、シルクハットの仕掛けがうまく作動しなかったときはこっちがひやっとしたけど、高佐さんが自らトランプを投げるという荒業で無事成功したときは、思わず心の中で雄叫びを上げた(笑)
急なトラブルにとっさに対処できるのは高佐さんさすがだよな……
別のマジックで、私の席からは手元が見えちゃってたところがあって、あっもうこの段階でこうなってるんだ、っていうのはあったけど、いつそうなったかまでは全然気づかなかった。
ボウリングの球のはどうなってるのか本当にさっぱり分かんなかった、あれは高佐さんのマジックの中で一番すごいと思う。

あとうろ覚えだけど、「Private Yellow」でやったときとオチが違ってた気がするんですよねー…
Private~の時はちゃんと消えて終わりだった気がする。
その時はステージが小さかったから構造的にそれが可能だったけど、今回はステージが広いから無理だったのかなーと勝手に想像したりした。


8.SLクラブ
これも今後ギースの歴史を語る上で欠かせない存在のネタになるだろうから、コンプリートライブと銘打つなら演目に入るのも必然なんだろう。
今回は尾関さん路線名間違えてなかった……はず。
私の見間違えじゃなければなんだけど、女王様が背中に座るとこ、いつもは高佐さんの背中に横から腰掛けてるけど、この日は背中に跨っていて、それがすごく良かったです。
何故か分かんないけど「おお……!」って変にテンション上がった。あの興奮はなんだったんだ自分(真顔)


9.誰にでもできる簡単なお仕事
最初は高佐さんのジャケットぶかぶかすぎでは(・∀・;)と思ったけど、ぶかぶかだからこそ「着せられてる感」が出て逆に良いのか、と考え直しました。
ジャストサイズでびしっと着こなしてる尾関さんとの対比も良いし(笑)
尾関さん似合っててめちゃめちゃ良かった。あのぴかぴかジャケットをモノに出来る人はそうそう居ない。
後半の尾関さんの登場には不意を突かれてびっくりしたけど、詳しくは書かないでおこう……
今後またどこかでやるかもしれないし、まだこのネタを見てない人には私と同じ驚きを取っておいてもらいたい(あまりハードルは上げすぎず)

あの重田くんのポスター、印刷するのはどうせ1枚じゃないんだろうから、多めに印刷して終演後1枚500円くらいで売ってくれればよかったのにな……
100枚は売れないかもしれないけど50枚くらいは売れたかもしれないと思う。
私だったら勢いで3枚は買ってたな(真顔) 

 ☆おまけコーナー
ネタが終わってエンドロールが流れたあとは、ふたりが最後の衣装のまま再登場。

高佐さんは一発ギャグがウケたことにだいぶご満悦。
今日のこのライブ全体を通して一番ウケたんじゃないか……とまで言い出して、尾関さんに即「そんなわけねーーーーーよ!!」って全力で否定されてたのに笑いました。
あの時の尾関さんの目を剥いた顔が忘れられない(笑)

あと例のぐだぐだスポーツスタッキング、尾関さんが悔しそうな顔をしながら「なんでできなくなっちゃうんだろうなー!」みたいなことを言ったのに対して、
本当ならできてたみたいに言わないで、楽屋でも練習してたけど全然できてなかったじゃん、みたいな感じで高佐さんが厳しい指摘というか暴露したの笑いました。


次回単独の告知を挟んで、最後は高佐さんのハープ演奏と尾関さんの「巨人あるある」。
……改めて文章にして思ったけど、冷静に考えたらほんとどういう組み合わせだよっていう(´・∀・`)
ギースにしかできない唯一無二のコンビネーションで最高。

高佐さんは金ジャケットのままだったけど、尾関さんは衣装チェンジ。
高佐さんがASH&Dライブの時に着てたギリシャ神話みたいな衣装と通ずるところあるようでいて、しっかり巨人感もある(?)衣装。
(こんな私の拙い説明より、お笑いナタリーに実際の写真があるのでぜひそっちでご覧ください)
ASH&Dライブではただ布を身体に巻いただけって感じだったけど、
ドラクエで言うなら、
ただのぬのきれ → E きぬのローブ
くらいには良くなってた。

高佐さんが演奏したのはライブタイトルに絡めたSPEEDメドレー。
(Body&Soul → White Love → my graduation)
ネタの稽古に加えてハープの練習もこなすのは私の想像以上に大変なことだったろうと思うし、
何より、お客さんを楽しませようとこの日のために新しい曲を練習してくれた、その気持ちがすごく嬉しかったです。
SPEEDの曲は「熱帯夜」が一番好きなのでいつか高佐さんの演奏で聴きたい(ただの願望)

方や尾関さんの「巨人あるある」も全部面白かったです!
後に尾関さんが、一発ギャグのスベりを挽回できた、というようなことを言っていたけど、過言ではないくらいめっちゃウケてた。

途中、尾関さんが「巨人あるある」の書かれたスケブを高佐さんに見せつけていて、高佐さんは困ったように顔をしかめつつもなんとか演奏を続けていた(笑)
嫌がってるんじゃなくて、笑っちゃって集中できなくなるからやめてーみたいな感じで(※個人的な印象です)
お笑いナタリーの写真でも高佐さんの口元がほころんでるのが分かると思う。

叶うことなら高佐さんも尾関さんもどっちもしっかり見ていたかった、ふたりに同時に注目するなんてそりゃ無理な話よ……(´・_・`)
あの時は本気で分身したいと思った。
「おまけコーナー」っていうのはふたりが自分たちで称してたんだけど、おまけだなんてとんでもない!
ものすごく充実した時間でした。

最後はハープと巨人あるあるの「死ぬと邪魔」を残し、ふたりは舞台を去っていったのでした……


終わった後はなんだかすぐには席を立ちたくない気分で、わずかな時間だけど座ったままぼけーっとしてしまった。
めっちゃ良い夢を見た後のような心地よい余韻があった。
自分の期待を何倍にも超えてくる面白さと、ギースのふたりから迸ってくる熱量に、とにかく圧倒された2時間弱でした。

自分でも驚いたのは、ライブで観たことのあるネタの時、あーこのネタはあの会場のあの辺から観てたなー…とか、自然と思い出したこと。
「そのネタを観てる自分」のことを不思議と覚えてるっていう。
あと、その会場に行くときどんな道通ったとか、その日どのヲタ友さんと会ったとかも。
ネタ以外の思い出もいろいろ蘇ってきて、懐かしい気持ちになった。
きっと何年か後に、不意にこのコンプリートライブのことも思い出す日が来るんだと思う。

ライブがぎゅっとコンパクトに21時前には終わってくれたおかげで、日付が変わる前には家に帰れたのに、寝支度が整ってもまだ気持ちの昂りが治まらなくて、結局眠れたのはおそらく午前2時近かった(´-ω-`)

お笑いナタリー、両日来てくれるのかと思いきや初日しかいないって可能性はあるなと思ってたら案の定!!!
https://natalie.mu/owarai/news/353732
でも初日だけでもこうして記録として残してもらえて嬉しい。ありがとうお笑いナタリー様。


2日目「パワー」に続く……